※最終話までのネタバレあり
タイトルを、ミカサはなぜエレンを殺したのか(その2)にしようと思ったんだけど
記事に書いてることが、おもにエレンを殺した後のことなので、「ちゅー」に変更しました
68話『壁の王』のヒストリアが見たロッドの記憶
テーマは「父殺し」
これのミカサバージョンを作っていきます
ミカサが見るのはエレンの記憶です
が、ミカサの場合の「父殺し」は二段階
エレンの首を切った時(138話『長い夢』)に第一の「父殺し」
鳥がマフラーを巻いてくれた時(139話『あの丘の木に向かって』)第二の「父殺し」が起きていますので、少なくとも二つ作ることになります
今回は第一の「父殺し」だけやっていきます
ポイントはミカサの知らないエレンの記憶で、ミカサがそばに居ない時のエレンのシーンになるということ
それを見たことでミカサが嫉妬して
エレンから脱却できるどころか
エレンを手放せなくなってしまう流れができること
一通り考えて集めてきましたが、変える可能性もあります
牢の中から懸命に父に訴えかけているロッドには
107話『来客』のハンジとエレンにしました
エレンがかなり暴力的ですが
ハンジに対して「なんでわかってくれないんだ!」という気持ちが、ロッドと同じですよね
自分に課せられた使命から逃れられず、本来の自分を押し殺し、自分がやりたいこととは違うことをやらなくてはいけないロッドが、慰めてくれるアルマを一時の避難場所にしてしまった
アルマはロッドに応じたが、アルマの望んでいたものは牧場に囲われることではなかったので「こんなはずじゃなかった…」と後々で後悔する
といった関係です
エレンの愛人を誰にするか、最初はヒストリアを持ってこようとしたんですが
アルマはロッドに都合よく利用されていますし、ロッドにとってそれほど大切にされているとも思わない
アルマもロッドに対して、変に割り切ってるところもある感じ
エレンとヒストリアはもっと親密ですし、エレンはヒストリアを大事にしているのは見て取れる
なので、フロックかなぁ
「世界を滅ぼしたい」という本心を話すのはフロックだけど、エレンが本当に大事なのは調査兵団のほう
というのがエルヴィンとリヴァイの関係に似ていますし
(「地下室に行きたい」という本心を話すのはリヴァイの方だけど、調査兵団という組織を束ねる団長の後継者としてエルヴィンが指名したのはハンジ)
なによりも、フロックのセリフの中に「お前しかいない」が入っていたので、これが決定打になりました(^^;)
で、エレンとフロックの間に出来た子供的な存在が、妊娠したヒストリア女王だと思う
ヒストリアの妊娠は、イェーガー派の地鳴らし計画の時間稼ぎのためだったので
ロッドの時も、最終的に王位を継承したのはヒストリア
今回も、女王に立つのは、愛人が生んだ子(イェーガー派のヒストリア女王)です
うん、エレンの愛人はフロックだ( ̄▽ ̄;)
ウーリはロッドを縛り付ける人物でもあり
ウーリを誰にするか、結構迷いましたが
単純に兄弟と考えれば、兄のジークでいいかなー
ロッドの長女のフリーダ
フリーダはロッドの犠牲者ではあるけど、ロッドが決死の巨人化を決意した瞬間に名前を出した一人でもあるので、ロッドにとって特別な存在でもあるので
最初は↓104期生並びに調査兵団だと考えて、
↑この3つを持ってこようとしていたんですが
このジークを持ってきた方がいいような気がしてきた
これはウーリのところに持ってきたジークと同じシーン(83話)なんだけど
グリシャが描かれることで、ジークが息子となり、「フリーダ=娘」という記号に一致する
エレンの家族は自分しかいないと余裕物故いてるミカサにとって、ただでさえ血の繋がったジークの存在は脅威なのに、エレンがジークにグリシャの面影を見てしまったらしい事実はガツンとくるだろう
血を流して倒れるウーリには、やはりこの時(119話『兄と弟』)のジーク
と、普通ならここで終わりたいところですが、
このあとに130話『人類の夜明け』のエレンの記憶を持ってくるんじゃないか?
と思いました
というのは
この画が、ヒストリアの画と似ているような気がするんですよ
ミカサを中央に配置しているのもそうですが…
このピースの位置にある画が
これ
という具合に、同じ位置にあるピースを拾っていけばいいのかも……
エレンは進撃巨人の記憶に囚われているとも言えるけど、ヒストリアを犠牲にしたくないということもに囚われていますよね
ちゅねが上でピックアップした鉄格子越しのハンジとのシーンでも、会話に挙がっているのはヒストリアの犠牲についてなので、一致する
「父殺し」第二弾
ミカサの脳裏に流れ込んできた、エレンの記憶の2つ目かもしれん
ウーリの位置にあるピースが
グリシャです
このグリシャは、レイス家の地下礼拝堂に潜入して王家の面々と対峙している時のシーンですよね
121話『未来の記憶』
グリシャに自分の使命が何であるかを思い出させ、圧をかけるエレンは
ロッドに圧をかけるウーリと重なります
「任せろエレン、必ずキャッチするぞ」
かな?(^^;)
120話『刹那』のエレンの記憶が、ミカサの脳に刹那に流れ込んだのか?
とすると、すごいな
えらく膨大な記憶の継承をしてしまったことになるぞ…
いや、ジークがエレン生首をキャッチするまでにしよう
(その後の見開きは無しで)
詳しい内容は単行本等で読み返してね
なぞのハンジ…
これはフリーダの画しか情報が得られそうにないので、64話『歓迎会』で描かれる、フリーダがウーリを食べて始祖を継承するシーンから何かを読みとれ、ということだろうか……?
(確認中)
……もうダメ
エロい風景しか浮かんでこなかった( ̄▽ ̄;)
一応、性的なものを極力入れないように記事を書きたかったので、ハンジのことは除外しようと思ったんだけど
やっぱり全く触れないというのも不親切なので、あくまでも参考までに
メタファーとして、始祖エレンをハンジが食らう的なヤツ、とちゅねには見えました
フリーダが巨人化、ウーリは等身大なので、その比率のままでハンジがエレンを食ったとしたら、それはどういうことか?
を想像してみてください
(フリーダの口が女性器…)
継承は無事終了し、ハンジの中にはエレンの始祖が!的なこと以外に考えられないんですっっ
直接的に描けば漫画のエロシーンになるものを、メタファーで表現しているんじゃないかと解釈しています
間違ってたら御免なさい🙇
けどメタファーを知ることで、解釈が格段に広がるので、ここは勉強だと思ってくだせい(【進撃の巨人】がメタファーを多用してるのは明らかなので)
(ちゅねも暗喩系知識の幅は狭いです、知らないことの方が多いです)
※ちゅねの考察に流されず、あのメタファーが意味することは何かを考えるのも良いかと
※ちゅね的には、表紙以外でエレンとハンジが性行為(受精)したという表現が見つけられて感無量っす
しかし、この記憶をミカサが見たとして、どんなハンジとエレンが見えたんだろうか?
フリーダのコマから考えるに、事後だろうけど
アルマの位置的には、これだよねー
愛人ポジションが104期生、夕日(108話)なのか…
これは一体どういうことなのか?
「お前らに長生きしてほしい、お前らが大事だ」っていう本心は明かすけど、アルミンやミカサ達が本当に欲してるものはあげられない、ってことだよね
まあ、裏切ってるから当てはまってるか
…アルミンやミカサ達よりも、ハンジやジーク(生首キャッチしてくれる兄?)
エレンがハンジとそういう関係になることを望んだってのはいいとして
何気に血の繋がったジークの存在が愛おしかったってことですか?(でも素直になれなかった的な?)
もしくは、グリシャに期待されていたジークの立場が羨ましいということか?
エレンはグリシャに一人前として認められたい欲があったから
エルディア復権派の活動なら、強制されなくともエレンなら協力してますよね(^^;)
目立った能力は無いが他ならぬ努力で徐々に成績を伸ばした、人一倍強い目的意識を持っていたから、5番の成績で訓練兵を卒業したエレンだから
ハンジの実験にエレンは積極参加していた(エレンは調査兵団ハンジのこと尊敬してるよね)
エレンとジークが逆だったら良かったんですよね(^^;)
うまくいかないもんだ
仲間よりも、エレンのことを気づかってくれる本物の家族を欲してるということかも?
(アルミンはアニにお熱だし、ミカサは自分が暖まることしか考えてないからなー)
これ難しくね?
「おーい、ここはあぶねぇぞ…」のファルコ…
エレンはファルコにも「長生きしてほしい」と言ってるから
ウーリじゃなくて、アルマの方に入れる可能性もあるな……
エレン、「もう戦わなくてもいい」と言ってくれるのが胸にしみたのか
というわけで、ファルコはアルマ枠へ移動します
エレンにとって、優しくしてくれるファルコの存在は、いっときの慰め役だったということですね(巨人化の際の爆発に巻き込まれて死んでも構わなかったようだし)
じゃあ、倒れるウーリのところ何を持ってくるのか?
あ、ここで、次ページのイェレナシーンから先を入れるわけか
イェレナから、↓このページまで
くわしくは130話『人類の夜明け』で確認してきてね
で、この記憶の中に例の「私が子供を作るのはどう?」があるじゃないですか(笑)
あれをミカサが見たらヤバいですよね?
見ちゃったから「ちゅ」に繋がったんだよね( ̄▽ ̄;)
↑これが、↓こうなって
70話『いつか見た夢』
こうですよ
ヒストリアとのシーンの合間に、アッカーマンの女の子(ミカサ)の話をジークと話すエレンを差し込んでいるのがミソだな(^^;)
読者と同じで、「え、ヒストリア? え、私? エレンが好きなのどっちなの?」ってな感じで、ミカサの心はザワついただろう
ちょーハッキリしないから(^^;)
エレンを殺すと決意して首を切った瞬間に、なんだが親密すぎるエレンとヒストリアの密会の記憶を見てしまったミカサが、なにゆえ「ちゅー」するに至ったのか
その間に起きた展開を想像する際に参考になるのは、微笑みながら「ちゅー」を見つめる始祖ユミルの姿です
満足げな表情です
そもそも始祖ユミルがエレンに力を貸したのは、エレンが父親から選ばれなかった側だから、と、ちゅねは考察しました
↓くわしくは、こちら
そのユミルが一転してジークに手を貸したのは、もしかしたら同じ理由で、ジークは父親から遊んでもらえなかった側だということがわかったからかもしれないです
見捨てられる寂しさとか、孤独感というものに敏感に反応するのかも?
この考察の元で、微笑む始祖ユミルの意味を考えると
君は父親から愛してもらえずに傷ついていたけれど
ミカサという存在がいて良かったね、もう君は一人ぼっちじゃないね、的な感じだと思う
なので、ここが着地点になるようにシーンを仕上げていきますよ
この続きとなります
先ほど、ジークのこのコマから120話『刹那』冒頭に飛び、
エレン生首をキャッチするところまでとしましたよね
生首キャッチの次ページが
↓この見開きです
もしかしたら使い方を間違えている可能性もあるのですが、
この見開きで一番目につくのはミカサのコマですよね
130話に同じシーンが使われています
どこからが始まりだろう、で始まる記憶冒頭
ここに戻れ、という意味かもしれない
二番目に目につくのはラムジー……
(次は131話『地鳴らし』へ行けというサインかも)
まずは130話へ
「どこでもいい」の下が、勲章授与式でヒストリアの手に口づけするシーンです
このシーンと同じものが121話『未来の記憶』にも出てきます
ピッタリ合うのはこれでしょう
ここから先の出来事をミカサは見た(たぶん)
詳しくは原作で読み返してくださいね
この後に133話『地鳴らし』を持ってくるか
それとも122話の始祖ユミルをバックハグまで行くか
133話は123話『島の悪魔』のミカサと繋げられるんだよな…
とりあえずここに入れてみる
この部分から、ラムジーが踏みつぶされるシーンまで
始祖ユミルが踏みつぶされるラムジーを見ているのは、ミカサに見せるためですね
未来が見えてしまったエレンの苦悩と、一人でそれを抱え込んでいた孤独感をミカサに知ってもらいたかったのかも
これでミカサは、123話『島の悪魔』でエレンが市場の少年を見て涙を流していた理由がわかった
あともうひとつ
このグリシャのコマが割と大きいので気になりました(^^;)
レイス家の地下礼拝堂に侵入した時のシーンだと思ったけど、
67話『オルブド区外壁』の、こっちかもしれん
ヒストリアの見立てを聞いたエレンが「ミカサやアルミン…みんなを救いたいなら」と父に言われた過去記憶を思い出す
(勘違いを誘発してしまってるシーンなので、該当箇所を読み返してみてね)
(単行本だと17巻です)
この「ミカサやアルミン…みんなを救いたいなら」という記憶をミカサが「見る」のが、これまたミソだな
やっぱりエレンは、自分やアルミン…みんなを救いたいために一生懸命頑張っていた
それなのに、おじさんが選んだのはジークさんの方だった(可哀想なエレン…)
エレンは私達を想う気持ちが強すぎて…、だからこんなことに…
という強い同情心がミカサの中に芽生える
そして戻ります、122話『二千年前の君から』に
エレンが登場するシーンだけでいいと思ったけど
最終話の加筆部分で「あなたの愛は(うんたらかんたら)」と、ミカサは始祖ユミルに説教かましてるから、きっと始祖ユミルの生い立ちも見たと思います
一度動き出した始祖ユミルを止めることなど、この世の誰にも出来ないはずなのに
それをやってのけてしまったエレン
これを見たミカサは、自分の実体験と始祖ユミルを重ね合わせたっぽいよね?
あの、山小屋の奇跡を
その前にグリシャがジークを抱きしめて「愛している」というシーンも見ていますので、ひとりが選ばれたら、ひとりは切り捨てられてしまう、この残酷さをミカサは目の当たりにした(^^;)
そうだ……
この世界は…
残酷なんだ
「ちゅ」
あなたを わかってあげられるのは わたしだけ
ぜったいに あなたのことは わすれない
「(ちがう、そうじゃないの)」
「(お母さん、ぜんぜんわかってなかったの)」
「(だから間違えちゃったの(´;ω;`)」
始祖ユミルのセリフはただの創作ですが(^^;)
少なくとも「ちゅー」を見て微笑んでいたユミルが、顔を曇らせて泣いていますので、
なんか失敗しちゃったんだろうなー、みたいな状況だと思います
始祖ユミルは、父親に選んでもらえなかったエレンを気の毒に思った
だからエレンが誰かに愛をこめて抱きしめてもらえれば、エレンは救われると考えた
けれどもエレンの欲しい父親の愛は、なんつーか、一人前として認めてもらいたい
尊敬する父の力になりたいから鍛えてほしい、教えて欲しい、みたいなことだよね?
父に認めてもらって、「よし、お前一人でやってみろ」
これとか
これとか
これだったんだよね(^^;)
エレンにやってあげずにミカサにやってしまったリヴァイ(笑)
てか、レベリオ襲撃の時に、リヴァイやハンジから「よくやった」的なこと言ってもらえるかと思ったら逆に叱られて、牢に閉じ込められてしまい
まさにロッドの「何で!?何でわかってくれないんだ!?」だよね
「世界を今すぐ一匹残らず殺せばいいんだよ!!」
エレンの場合は、グリシャの医者としての仕事を手伝いたかったわけじゃないだろうから
街の人達の命を救ったという父の偉業が、息子として誇らしかった
調査兵団に入りたいことは話していなかったようだから、父にも反対されると思っていたんだよね
けれどもミカサに告げ口されてしまい、思いがけず本心を話すハメになったが、意外なことに父の反応は悪くなかった
それどころか「人間の探求心とは誰かに言われて抑えられるものではない」と父は母を諭し、エレンに理解を示してくれた
更には「ずっと秘密にしていた地下室をみせてやろう」とまで言ってくれたわけで
時は流れて、地下室に残されていた父の記録や、記憶の扉が開いたことで、父グリシャの過去を知ることとなった
エレンが心躍るとしたら、過去グリシャの活動の方だろう
クルーガーから「進撃の巨人」を継承したグリシャが、次の後継者として選んだのが自分だった(誇らしい)
その巨人は、いついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた
自由のために戦った
名は「進撃の巨人」
(誇らしい…)
てっきり自分は父に選ばれ、大いなる意志を託されと思っていたのに、ジークと一緒にグリシャの過去をめぐったことで、どうやら事実は違っていたことがわかり、雲行きが怪しくなり…
エレンとジークは、それぞれの場所でそれぞれの違った活動をしていて、奇しくも父子3人が「道」で揃い、父グリシャが選んだのがジークの方だったから、余計にエレンは憤怒ー
130話のエレンの記憶の最後の一枚について
これが最終話ミカサの
この鳥の後ろ姿に掛かってくると思うので、こちらで使うことになる
活用しろと
……どうやって使うのだろうか(^^;)
↓今回持ってきたシーンを、わかりやすく繋げてみました