※最終話までのネタバレあり
2021.12.20 誤字とかちょこちょこ直しました(;´Д`)
56話『役者』
「ん…?」
137話『巨人』
「風邪ひくぞ?」
「よっぽど疲れてたんだろ…」
「今日はもう何もしないで ゆっくりしてようぜ」
「でかい豚も屠殺したことだし…」
「ミカサ…」
「もう…」
「どうすることもできないだろ…」
「俺達が…すべてを放り出して」
「ここまでにげてきたあの日から…」
126話『矜持』
「頼むから…起きてくれ」
「みんなが……」
「みんな死んだんだよ」
「エルヴィン」
「ミケ」
「ナナバ」
「モブリット… ハンジ班、リヴァイ班のみんな…」
「みんなが…死んでしまった」
「起きろよクズ」
「ゲス野郎」
「役立たず」
「私はお前が嫌いだ」
「ずぅうっとお前は」
「私を裏切り続けてきた」
「奪った命も! 期待も! 責任も!」
「何も!」
「何一つ!」
「何にも返せなかったじゃないか!」
「なのに!!」
「何で寝てんだよ!?」
「起きろ!! 起きろよ!!」
56話『役者』
130話『人類の夜明け』
「地鳴らしを止めてから2か月…」
「パラディ島侵略戦争がもうじき始まる…」
「逃げなきゃみんな殺される…」
「アルミンも…俺達を必死で探しているだろう」
「俺にはヒストリアを地獄に落とすことも、エレンを殺して永遠の殺し合いを続けることも…」
「島の外の人間を大虐殺することもできなかった…」
「それならもう…」
138話『長い夢』
「すべてを捨てて…すべてを忘れて生きよう」
「誰もいないところで…二人だけで…」
「……リヴァイ…兵長…?」
「うるせぇな、って、今」
「………」
「ゴキブリがいたんだ」
「こんな豚小屋みてえな場所なんだから、いるのは当然だろうが」
「さっきの俺の一撃で粉々に消し飛んだようだ」
「一切の痕跡も残らないくらいにまったく清々しい朝というにはまだ早いが」
「エレンどうかしたのか?」
「なんか思い出したか?」
「助けてくれたのか?」
「ユミルとベルトルトが?」
「それ本当か…エレン」
「イヤ…まだ何も…」
「そうか…だから巨人が急に助けてくれたのか…」
「あの時…あのまま巨人と戦ってたら」
「あの時…巨人の攻撃目標を女型や鎧の巨人から他に差し向けたのは……」
「エレンじゃないのか?」
「辛い立場だろうがな…エレン」
「お前がジークと手を組んだことで、調査兵団から多数の離反者が出たことでハンジは団長としての信用を失い、イェーガー派によるクーデターでザックレーは殺され、ワインで島を支配したことや壁が崩壊したことで敵も味方も多数の犠牲者が出た」
(※ここも元セリフを参考にちゅねが考えたのでかなり苦しい…あとで修正入るかも)
(※元セリフは51話『リヴァイ班』のジャンのセリフ、「お前を取り戻すために、団長の片腕が食われて、ミカサのアバラは砕かれ、お前らのおっさんや6割の兵士が死んだ」です)
「その代償に見合う価値がお前にあるのか…」
「俺には まだわかんねぇけど」
「壁の巨人を放ったことで死んだ人たちを……活かすか殺すかは」
「お前次第なんじゃねぇのか?」
137話『巨人』、3ページほどカットしましたので、本編で読んでください
※アルミンとジークのこのシーンをここに持ってくるべきなのかどうか、ちょっと定かじゃないんだけど、エレンとリヴァイのやりとりがこの辺りで行われているだろう事と
処刑寸前のライナーまでをここに持ってくると、ちょうど今回の記事冒頭に繋がるので、いい感じじゃない?(^^;)
つづく
【結構まじめな考察と感想】
今回は短いけど、この後は場面転換なのでここで一端区切るのがちょうどいいので、つづくにしました
冒頭のエレンの見た夢(現実)を考察しますと、137話で始祖ユミルの力で無尽蔵に作り出された歴代知性巨人と戦っているライナーとアニの目を通して、ベルトルト巨人と104期ユミル巨人が見えたのではないだろうか?
状況的にライナー(鎧)とアニ(女型)の身体が、エレン巨人の本体に密着状態になっており、そのことでエレンはライナーとアニの見ているものが見えるようになった
人間の姿の104期ユミルとベルトルトについては、アルミンとジークと同じで、なんらかの力が働き(ジークのおかげなのか、そこにエレンの力も及んでいたのかは不明)、生も死もない「道」の世界で眠っていたが呼び覚まされた104期ユミルとベルトルトだけがエレンに見えたんじゃないかなあ?と考えて、56話『役者』の画像をそのまま持ってきました
ジークはアルミンとの語らいによって頑なな心が解けたように、エレンもまたリヴァイとの語らいで心が開いた状態ではありますよね?
さて、リヴァイの妄想についてですが(^^;)
138話『長い夢』、(通称)ミカサの理想シーンのエレン部分が、56話『役者』のリヴァイの画像に置き換えられる
ということに気が付いた時、最初はミカサの妄想かと思ってました
けど、(その7)にて、エレンが2度目の巨人化の時に使ったのが、どうもリヴァイの……心の一部? ミカサへの気持ち(想い)? ミカサ愛?だったらしいことが判明したので、これはミカサじゃなくてリヴァイの妄想だわ…と思った次第
ちょうどリヴァイは前回(その8)にて、養豚を思い浮かべているので、流れ的にもバッチリだなと判断、今回“リヴァイの夢”として入れることにしました
ちゅねはリヴァイの本名はエレンと信じて疑ってないので(^^;)、せめて夢の中だけでもとミカサの「エレン」というセリフをそのままにしました
……てか、やっぱミカサに「リヴァイ」って呼ばせるの恥ずかしいんだけど!!!
本編の中で「リヴァイ」呼びしててくれれば、なんてことなかったと思うんですが
ここで始祖ユミルについても考察
↑こちらの記事で登場した、ルイーゼが従っているミカサの姿を模した存在は、おそらくエレンとハンジの娘
その偽ミカサが、エレンの願いを叶えるために力を貸した
エレンが再び巨人化するには『リヴァイのミカサへの想い(=エルヴィンを生き返らせることや人類を救うことよりも、ミカサの笑顔を守ることが大事だったリヴァイのミカサLOVE)』が必要で(それをタネにする)、その上でエレンは、一番大切なもの以外はすべて捧げないといけないという条件があった(のではないか?)
といっても、これはあくまでも、偽ミカサがエレンに力を貸すために提示した条件にすぎない
究極の愛が見たい
というのはあると思いますが、始祖ユミルがそれを求めていたかというと、ちゅねは違うと考えている
エレンとハンジの娘である偽ミカサに力を貸しているのは、始祖ユミルの娘のうちの誰かで(長女だからマリアかもしれないけど、ローゼとシーナもいる可能性はある)、娘が母の気を引くため、母のために「究極の愛の物語」を見せてあげようとしているんじゃないだろうか?
始祖ユミルがミカサに自分を重ねて見ていたというのはあるかもしれない
お気に入りだった、というのもあるかもしれない
母がやたらとミカサを見ているので、それに気がついた娘が、甲斐甲斐しくエレンの世話を焼くミカサに母は自分を重ねていて、つれない男エレンが実はミカサのことを愛していて、それこそ世界を滅ぼしてまでもミカサへの愛を貫く究極の物語を完成させてみせれば、母はきっと喜ぶに違いない、と考えた
だが始祖ユミルの気持ちは別にある
けど、ここがまだ曖昧な部分なのですが……
死後に成仏しようとした始祖ユミルを引き留めたものは何か?
始祖ユミルを、王を愛している一人の女性としてみるか、それとも残してきた3人の娘のことを心配する母とみるかで、だいぶ違ってきますよね
王を愛している一人の女性として見た時に考えられるのは、王は自分の暗殺計画を事前に知っていたが、始祖ユミルには「何もせずに、ただ見ていろ」と命じた(ヴィリー・タイバーのような感じ)
助けようと思えば助けられた、けれども王の言いつけ通りに自分が何もしなかったことで王は死んだ、なぜ王は「ただ見ていろ」と命じたのか、始祖ユミルは王の真意が知りたかったが、王は死んでしまったので知る術はない、それが心残りとなってしまった
残してきた3人の娘のことを心配する母として見る場合は
王の真意はどうであれ、王が決めたことなのだから自分がどうこう悩むことじゃない
それに自分はもう死んだのだからそれでいいじゃないか
巨人の力を必要とした王は死んだ、だから巨人である自分の存在はもういらない、だから消えて無くなろうとした
それを呼びとめたのが――娘、と言い切りたいところだけど、122話『二千年前の君から』では、王を庇ってユミルが死んだことになっていて、王が娘たちにユミルの身体を食べるように命じている描写があるので、もうどっちが正しいんだか
なんでここでややこしくするんだよ!(怒)
というわけで、ここでは(とりあえず)最終話加筆部分の「ユミルが庇わなかったことで王が死んだ」を採用し、消えて無くなろうとするユミルを「待って」「行かないで」するのは、娘ということにします
いや、待てよ、2つとも実際にあったことなのかもしれんぞ
一度目の暗殺の時は始祖ユミルが身を挺して守ったので未遂に終わった
しかし二度目の時は、「何が起きてもただ見ていろ」と王はユミルに命じた
王もまた、始祖ユミルを愛していたけれども、立場的にそれを大っぴらにすることは出来なかったのではないか? と、ちゅねは考えている
娘たちにユミルを「食え」と王が命じた部分だけが宙に浮く感じか?
始祖ユミルが愛している王がユミルより先に死んでいた場合は、娘たちにユミルを「食え」とは絶対に命令できないわけだし……
とすると、命じたのは次の王と考えるのが自然か?(ユミルの愛しの王の兄弟だったり、親戚の誰かだったり)
娘の声を聞いた母ユミルは、娘のために立ち止まる
そして娘が望むから、巨人の世界を続けることにした
けれども、なぜ娘がそれを望むのか、その真意がわからなかった
娘の真意がわかるまで、自分はここに留まるべきなんだろうと、母ユミルは考えた
生前のユミルは、王が生きている時は王に尽くし、王亡きあとは心ここにあらずで、娘のことをあまり見ていなかったのではないだろうか?
でも娘は母が好きで、母の気を引きたい(ヒストリアと母アルマみたいな感じ)(ライナーと母カリナも同じかな?)
さらに、始祖ユミルと娘の関係が、ちょうどハンジと娘の関係と似ているのではないかと思いました
132話『自由の翼』のこのシーン
手前の血だまりにはハンジと娘の遺体があるが、ハンジの仲間である調査兵団たちが来て、母ハンジを連れて行ってしまった
残された娘がハンジの後を追うが、ハンジは娘の存在すら忘れて、自分の活動に夢中になってしまう
そこで娘は母ハンジの気を引こうとして、ハンジの目的をかなえてあげようとする
(ここも何気に、グリシャとジークの関係に似ているよね)
そんな哀れで健気なハンジの娘に同調したのが、始祖ユミルの娘なんじゃないだろうか?
ハンジの娘がミカサを模しているのも、始祖ユミルもハンジも“ミカサ”の存在を気にしているので、振り向いてもらおうと思ってミカサになっているのかもしれない
そしてミカサそっくりの姿で、しかも自分の理想そのものな冷酷なミカサとなったハンジの娘にルイーゼはついた
始祖ユミルはミカサがお気に入りらしい
始祖ユミルの成仏の鍵はミカサである
↑この情報を曲解した娘が、ミカサをヒロインにした究極の恋愛物語を始祖ユミルは求めている、と思い込む
→リヴァイの“ミカサLOVE”が使われてしまう(笑)
→なにがどうしてこうなった的サロメ劇場の誕生(^^;)
サロメ劇場になった原因の考察を書いてたんだけど、今後やるところだから一端引っ込めます(その時に書きます)
【始祖ユミルの考察】
エレンに後ろから抱きすくめられて涙を流す始祖ユミル
この構図が
84話『白夜』のハンジとミカサに似ているよね
この時のミカサは、本心ではアルミンが死んでほしくないんだけど、ハンジの訴えに自分の気持ちを押し込めて涙を流すというもの
だから始祖ユミルも、突如現れたエレンの訴えに、本来の自分の目的や気持ちを押し込めてエレンに協力した、ということになるよね
ただ、ミカサと違い、涙を流す始祖ユミルの表情は怒りに満ちている(ような?)
この時のエレンの心情は、父が自分ではなくジークを選んだことで見捨てられたと思って傷ついてる(あとアルミンのこともあるかな?→アルミンは自分とではなくアニと語り合おうとしている)
始祖ユミルの姿を見たエレンは「お前もそうなんだろ?」と感じた
そんなエレンの悲しみが流れ込んできて、始祖ユミルはエレンに心を動かされてしまった
『白夜』のミカサと重ね、そこに怒りを加えて考えてみたのですが、ひょっとしたら、始祖ユミルは娘たちに寂しい思いをさせてしまった自分自身に怒りを覚えたんじゃないですかね?
つまり、自分を抱きすくめているエレンに、自分の娘たちの姿を重ねた
娘たちに寂しい思いをさせてしまった贖罪として、娘たちと同じかもしれないエレンに力を貸すことにした
始祖ユミルは娘のため、娘は母のため
始祖ユミルと娘の間でも食い違いが生まれ、新たな悲劇を生み出してしまった
一方のハンジは、始祖ユミルをバックハグするエレンに重なる、ということになるだろうから、なんらかの理由で親から見捨てられたような状況がある
もうひとつは、エルヴィンのことだと思う
エルヴィンが自分ではなくリヴァイに本心を語っていた事実を、死後の活動中のある時に知ってしまった可能性はあるよね
リヴァイにも見捨てられ、エルヴィンにも見捨てられ、エレンにも見捨てられ、誰からも必要とされていないと思い込んでしまった(誰の一番にもなれない)
リヴァイ、エルヴィン、エレンの3人の中で、始祖ユミルの状況と被るのがエルヴィンだと思う
始祖ユミルの状況→そういうつもりは無かったのに、そう思わせてしまって申し訳なかった
ま、ハンジ闇落ちに関しても他の何にしても、誰が悪いかと言えば、やっぱりエレンが一番悪いことには変わりない(^^;)
エルヴィンが入ったのは、やっぱりアルミンじゃないかなーと思う
『ベルトルト物語』の時にもリヴァイに勝負挑んで(自分の土俵に上がらせて)、まんまと従えさせてるから
で、アニとアルミンがくっつかなかったのって、ハンジの悲しさ悔しさ寂しさをエルヴィンは理解できなかったんじゃないか?とも思う
それも含めてベルトルトには出来てアルミンには出来なかったことも、なんてことないもの(でも、とても重要なもの)じゃないかなーとも考えている
とはいえ、いざ自分がやれ、直せ、どうにかしろ、と言われても、ぜってー出来ねーわ
最終話加筆部分、この画について
ちゅね的には、墓石についても、墓参りしている親子についても、この場所がどこで特定の誰かという風には限定して見ていない
マフラーについても、最終話でカヤがマフラーを巻いていることから、マフラー=ミカサという限定は無くなった
本編中にミカサがショールを羽織っていたことは無かったような気もするし、ショールといえばヒストリアというイメージすらあるけど、ショール=ヒストリアではないわけで(ミカサのマフラーに対する執着心が強すぎるというのはあるけど)
たとえば女性がミカサだとしたら、肩を抱いている男性はリヴァイだろうし(リヴァイだった場合は白髪になっていて髪も伸ばしているのかもしれない)
男性がジャンだった場合は、女性はガビということになる
そして女性がミカサの娘だった場合は、男性はコニーということになる
墓については、あの丘の木の根元に建てた墓とも捉えられるし、ただ単に親子が墓参りをしているという意味のみということも考えられる
その他にも、ライナー亡き後に幼馴染君と再婚したカヤが、ライナーの墓参りをしているという風にも見て取っているのですが、その場合は、女性の髪の色には意味がない(逆も然り)
で、次のページで描かれる手首の包帯は、自殺未遂の痕を隠しているとも考えることができる
ジャンとガビの場合の墓参りは、ライナーの墓だな
仮にミカサの家系に限定した場合、ミカサ、ミカサの娘、ミカサの孫娘までは刺青を入れていたかもしれない
ミカサの娘は104期ユミルで、孫娘というのが、ハンジの娘として生まれてくる予定だった子のような気がする(孫娘だった場合、容姿だけじゃなくて性質もミカサそっくりだったからルイーゼは惹かれてしまったのかも)
アニの中にはハンジが居て、アニとベルトルトの娘が、再びハンジの子として生まれてくる(で、ジャンとガビの息子とくっつく、ような気が)
じゃなくて、コニーとユミルの方の娘かもしれない(^^;)
なんか、こっちの組み合わせの方が、偽ミカサみたいな女の子が生まれてきそうだ
というわけで、墓参りしている女性がミカサの孫娘だった場合、男性はジャンの息子、かもしれないよねー