諌山創の実家には「ゲルニカ」の絵が飾られていて~
っていうエピソードがありましたよね?
調べてみたところ、最終回2か月後の別マガに掲載された荒川弘との対談
でいいかな?
様々な視点から見た画を1つのキャンパスに収めていく
キュビズムの解説を読むとこのように書かれている
これまた知識がアレなので、「様々な視点から」という部分にのみ着目することにします
※最終話までのネタバレあり
↓例えば136話『心臓を捧げよ』より
ちゅねはこの画から、この先に展開されるストーリー(未来)を読みとっていきました
女型の巨人と猿っぽい巨人の間にいる髪の長い巨人が
とてもエレン巨人っぽい
で、女型の巨人の上部両脇に、立体機動装置つけた二人の姿があるでしょ
これらが、138話『長い夢』の、超大型巨人姿のアルミン、リヴァイとミカサの2人がエレン巨人を仕留めに行く構図に(よく見ると)似ている
構図をそっくりそのまま138話で描いてるんじゃなくて、バラバラにして組み直したり、わざと離して配置したりしている感じ
少し先の未来(138話)で起きることを136話の段階で描いているのではないか、と思ったわけです
その点で言えば、アニメの「いってらっしゃいエレン」キーヴィジュアルも、様々な視点から見た画を一枚絵にしていると言えるんじゃないだろうか?
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— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) 2023年5月21日
TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season
完結編(後編)キービジュアル解禁!
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「いってらっしゃい エレン」
刻々と近づく最終話!
TVアニメ「進撃の巨人」
The Final Season完結編(後編)
NHK総合にて2023年秋放送です!#shingeki pic.twitter.com/UOXjARsIMh
この要領でオカピ巨人やら何やらから、この先に展開されるであろうストーリーを読み解いていくと、まあ、エロは避けては通れなくなるわけなんだけど
内容については過去に書いてきているのでここでは割愛します
オカピ巨人については、
神聖かまってちゃんの『Girl2』から持ってきた説を、ちゅねは強くおしておりますが
↓これにも似ております
混沌と迷宮……似たようなものだよね(^^;)
オカピ巨人の扱いといえば、アルミンが飲み込まれ、アルミンが脱出するまでの装置のようなものじゃないですが
迷いがあったからアルミンは混沌に飲み込まれた
迷いが消えたからアルミンは迷宮から脱出できた
で、ミノタウロスのwikiには、なんの奇遇かピカソの逸話が載っているというね(^^;)
奇遇だよね、ほんと
画家パブロ・ピカソは、1933年頃から作品のモチーフに好んでミーノータウロスを取り上げている。男をなぶり殺し、女を陵辱し快楽の限りを貪るこの怪物に、ピカソは共犯者意識を持ちつつも、倒されねばならぬ絶対悪の役割を与えた。自分のたどった全ての道を集約するなら、それはミーノータウロスにつながるとの趣旨の言葉すら残している
女を凌辱というのも、裏ストーリーと、なんか繋がるし
神聖かまってちゃんの『Girl2』の歌詞の内容も、かなり過激
そういうところが共通しているといえば共通しているので、作者の中で『Girl2』のキリンの被り物とミノタウロスが重なった
と考えるのも良さげ
ミノタウロスの物語をざざっと読んでみますと、
怪物ミノタウロスがどうのこうのよりも、ミノタウロスって、その父(義理の父)ミノス王の行いの犠牲者じゃん!
てところが、『進撃の巨人』の「父が始めた物語」というのに共通しているんじゃなかろうか?
wikiに乗ってる牛頭人身のミノタウロスの姿がオカピ巨人にすごく似ているけれども、
頭の部分を牛じゃなくて、あえてオカピ(キリン)にしているのところが、やっぱりGirl2を持ってきているんじゃないかと
なぜにオカピ
だからそのまんま「混沌」なんだよ
ここで「混沌」という言葉の意味を調べてみる
- 互いに入り混じって秩序がないさま
- 「神話などにおける、天と地がまだ分かれずまじり合っている状態」という意味もあり
は!
オカピ巨人初登場が135話『天と地の戦い』じゃないか!!!
オカピ巨人について改めて状況整理してみると
終尾の巨人(地鳴らし)を止めるのには超大型巨人の爆発の力が必要不可欠だったのに、その力を持つアルミンがオカピ巨人によって連れ去られてしまった
エレンを殺さない限り地鳴らしを止めることができないことは頭ではわかっているけれども、アルミンはエレンを殺したくはない
というか、友であるアルミンやミカサ、仲間達が危険な目に合えば、エレンは考えを変えてくれるんじゃないかという希望を捨てきれないから心に迷いが生じている
(エレンは自分たちを殺さないという期待)
オカピ巨人の中から出られたのは……ジークの心を開いたときなんだよな(何もかもどうでもよくなってしまったジークの心に再び火を灯した、的な)
それによって止まっていた色々なものが動き出して、結果、アルミンはオカピの中から抜け出せた
オカピ巨人によって窒息→仮死状態になったことでアルミンは「道」に行けた感じですよね
幽体離脱に近いかな?
で、砂遊びしてるジークの元に行くことができた
恐らくジークの心境とシンクロできたから、アルミンはジークの元に行くことが出来たと思うので、虚無状態のジークはアルミンの心境とシンクロしているはず
「僕はお前が嫌いだ!!」
「ずっとお前は僕を裏切り続けてきた!!」
ってとこだよね、きっと
「もらった命も、期待も、責任も」
「何も!!」
「何一つ!! 何にも返せなかったじゃないか!!」
というのがジークの場合はクサヴァーさんからもらった命、期待、責任、というわけだ
そこからの、クサヴァーさんとのキャッチボールにつながる
アルミンの場合はエレンになる
エレンが「エルヴィン団長よりもアルミン!!」と食い下がったからこそ繋がった命だものね
で、アルミンは幼少期のかけっこを思い出して、あれが自分の求める幸せ、つまりエレンと一緒に外の世界を探検することを夢見ていたこと
実際に探検するしないは関係なくて、そうやってエレンと夢を語り合っていた、あの瞬間が楽しかった、あれが「幸せ」というやつじゃないかとアルミンは言いたいわけだよね
そのアルミンの心に始祖ユミルが反応したんじゃないだろうか
それで事が動いた
エレンもアルミンと同じ気持ちだったら、ここで終われたはず
でも終わらなかった
てことは、エレンの気持ちはアルミンの心とシンクロしない
別のところにあったってことだ
始祖ユミルが読み違えたのだ
この後で控えてるのは、138話のミカサの家だけど
これが、要するにアルミンの場合のオカピ巨人に飲まれるのと同義で
迷いのあったミカサは混沌・迷宮に飲み込まれ、迷いがなくなったから脱出できた
↑このあと、ミカサが「ごめん、できない」といって飛び出して行くじゃないですか
ミカサはエレンを忘れることを拒み、エレンを殺しに行った
ちょっと流れ的に違和感あるんですよね
なので、流れがスムーズになるように、前後を参考にして、それぞれ各々が余白部分を補完して考察していると思われます
ちゅねの場合は、こちらね↓
簡単に解説すると
まず、ここまではエレンとミカサはいい雰囲気です
(ラブラブ)
ここでエレンが何かを耳打ち
無垢の巨人にしたジャン達と共にパラディ島に帰ろう(撤退しよう)と提案しています
無垢の巨人なら飲み食いが必要ない、海だって渡れる
ミカサはエレンが運ぶ(危険な場所は口の中に居ればいい)
ただし、リヴァイは大怪我しているので移動に耐えられないだろうから置いていく
ファルコに任せた方がいい(飛べるし)
ジャン達が人間に戻れるかはわからない(戻れなくても別に構わないじゃないかという考え)
で、無垢の巨人にならないミカサとアルミンは記憶改竄をしようとした
→エレンはアッカーマンが記憶改竄できないことを知らなかった
→巨人化できないことについても知らなかったのではないかと考えてます
ミカサについては108話『正論』にて、東洋人とのハーフだから巨人化できるかわからないと話し合っているので、そちらの可能性を考えた(かもしれない)
あとちょっとややこしいんだけど、ミカサ(孫娘)がエレンに「みんなを無垢の巨人にしろ」と脅迫しているんで、ミカサは自分が無垢の巨人にならないことを知っていたんじゃないかとエレンは考えていたかもしれない
くわしくは↓
リヴァイについては、逃げ足が速そうだし、アッカーマンだし、なんせリヴァイだから、絶対に逃げてくれると絶対の信頼を寄せていたのではないかと……(^^;)
重ねるのは、グリシャがレイス一家を惨殺するシーンでして、グリシャがロッドを殺さなかったのは、単にロッドの逃げ足が速かったせいですので、相対的に大した理由はないのではないかという予想です
→アルミンは、ミカサのあとに記憶改竄しようと思ってたか、状況的に無理そうなら、リヴァイとともに置いていこうと考えたかもしれない
そしてエレンはおそらく「結婚しよう」「子供作ろう」とミカサにプロポーズしてます
(リヴァイからミカサを引き離すのが目的です)
「すべてを忘れて結婚しよう(オレが死んだ後は、オレ達の子供を頼む)」
で、ミカサはそれを拒んで出て行ってしまった
エレンのプロポーズを断ったというより、地鳴らしを止めるためにここまで一緒に来た仲間達のことを忘れてパラディ島に帰ることはできない
更には、無垢の巨人になってしまったジャン達のことを忘れて、自分だけ普通の暮らしをすることなどできない(自分だけ幸せになることはできない)
それなら、ここでエレンを殺して地鳴らしを止める
とミカサは迷いを断ち切れたので、道を脱出することができた
ただ、エレンを殺した後は自分も死ぬつもりだった
が、色々あって生かされてしまったので、3年後に木の下でメソメソ泣いています
エレンを斬首した直後の「いってらっしゃいエレン」のミカサ(ボブカット)の扱いは、
当ブログではミカサではなく、ミカサの孫娘です
迷いがなくなったから始祖ユミルが迎えに行き、混沌・迷宮たる“道”に連れて行ってもらえた(というのが、ちゅねの考察ね)
孫娘については↓こちら(重複スミマセン)
エレンの移動は、シーンを繋げると非常にわかりやすいです
(※↑この画と↓この画が対になってるのだ)
始祖ユミルは、3度目の正直で、自分を解放してくれたエレンを“道”から出すことに成功したのではないかな?(^^;)
最終話『あの丘の木に向かって』の展開については、大きく解釈が二分します
記憶改竄が解けるという解釈と、解けたのではなく記憶改竄されたとする解釈です
ちゅねは……記憶改竄された派でございます(しつこくてスミマセン)
こころの同士、こころの趣旨変え、お待ちしておりますm(__)m
……まあ、アニメで潰されてしまう可能性は残ってるので
あくまでも原作ね、原作!