※ 最終話までのネタバレあり
2023.3.10追記しました
なんでも繋げてしまう(^^;)
かなり興味深いことが書かれてたので
ヤフー記事は消えてしまう可能性あるので(消えてましたのでリンク削除2024.02.25)
記事元は(TOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO ~1980年代、ヒットソング・オンパレード~」1月29日(日)放送より)です
彼はウクライナの戦争で息子が戦死したある母親に、面と向かってこう言ったそうです。
「このロシアでは年間、何万人もの人がアルコール濫用や交通事故で命を落としています。あなたの息子さんは、ウォッカの飲み過ぎなんかで死ぬより、ずっと意味ある死に方をしたのです。」
うーん、まったくすごいことを言いますよね。
でもこういうのって、巧妙なロジックのすり替えなんです。
80話『名も無き兵士』のエルヴィンの演説も、巧妙なロジックのすり替えをしているんですよね
けど、ちゅね、うまく指摘できなくて(^^;)
村上春樹がお手本のようなものを示してくれたので、それを参考にしてエルヴィンの罪を指摘してみよう
エルヴィン
「どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることが出来ても」
「岩で体を打ち砕かれても同じだ」
「人は いずれ死ぬ」
人がいずれ死ぬことは同じですが、幸福な人生を送って死ぬことと、突然あの場で岩で体を打ち砕かれて死ぬことは同じではない
さらに言えば、エルヴィンはあの場に来るまでに夢や希望を持ち、仲間達と数々の修羅場をくぐってきたという体験があり、まだ殆ど何も経験していない若者たちの生と、エルヴィンの生は同等ではない
壁の外に人間が生きていることを証明したいという夢を持ち、
志半ばかもしれないが、リヴァイに後を託せたエルヴィンがあの場で死んでも、エルヴィンも本望だろうと言うことができるが
新兵達は全くもって「本望だろう」とは言えない
エルヴィンの後ろに描かれる死んでいった仲間達
新兵達にとっては知らない人達です
きっと新兵達の本心は「知ったこっちゃない」
ジャン達の同期生(フロック達)の場合は、21話『開門』の時のエルヴィンの脅しで去って行った面々である
クーデターに成功した調査兵団の追い風に乗ろうとしてハシャいでいた面々である
ジャン達と逆の意味で面構えが違っていた面々である
そういう、本来は同じレベルに置くべきではない事柄を並べて比較することで、ものごとをねじ曲げて正当化していく。これは何もロシアだけではなく、戦争に携わる国の指導者がしばしばおこなうごまかしです。
というわけで、エルヴィンはリヴァイに話した通り、演説の中で巧妙なロジックのすり替えをしているんだけど
体のいい方便と本人も言っているので確定なんですが
まだイマイチうまく指摘できてない…?(^^;)
80話の新兵達は、自分の家族とかそういうんじゃなく、なんだか知らない兵士に意味を与えるために特攻してしまっているんですよね
2023.3.10追記
たびたび為末さんの言語化に助けられる
「命」と「生き方」
本来は同じレベルに置くべきではない事象というのが、つまり「命」と「生き方」ということだな
で、「命」と「生き方」を並べて比較することで、エルヴィンは物事をねじまげて正当化したと