※最終話までのネタバレあり
ミカサ、エルヴィン、ハンジの3パターンから共通点を洗い出して真相に迫っていこう!
と意気込んだのですが、この中で、ハンジだけがやたらに難しいんですよ
年の瀬にハンジに手を付けるのは間違いだったかもしれん(^^;)
ミカサとかエルヴィンは、個人として何を望んでいるのか本編中で明確に示されているけれど、ハンジの場合は理由は知らないけど公に心臓を捧げているってだけで
生い立ちとかの過去は語られていませんし、
性別だってそうですよね
エレンの子供を妊娠しているというのも巧妙に隠されているので、ハンジに関してはとことん隠すという手法なのだと思いますが…
ハンジについて、ちゅねは元々「女性」として見てましたが
本編で妊娠もしていますし(`・ω・´)
ちゅねのブログでは今後も「女性」確定で書いていきます
ハンジの妊娠が表現された32巻の表紙
わかるひとには、わかるよね?
一度そう見たら、ああもうこりゃ受精だわ、って
受精にしか見えないわって
と、以前はハンジ妊娠の証拠(?)がこの表紙のみだったんだけど、本編中でエレンとハンジが関係を持ったという描写を見つけられたので
↓この記事を書いている時に
だからちゅねはもう、ハンジはエレンの子を妊娠していたという前提で考察をしていくのだ
ハンジを考察するうえで大いに参考になるのが、諌山創がハンジのキャラソンと指定している、神聖かまってちゃんの『自分らしく』です
というか、そのはずです
作者自らがそう言ってるんだから、そうなんでしょう
この曲の中にハンジが居ます
歌詞の内容は「性別は男だけど、自分の中には女もいる」というものですよね
決めつけちゃいかんかもだが、
ハンジの場合は「性別は女だけど、自分の中には男もいる」ということになります
幸いなことに、このパターンなら、ちゅねにも身に覚えがある
ちゅねはハンジのような生き方はしていませんし、そもそもスタートラインにも立っていませんし、女って楽だ~、楽かも~と思ってしまっているところがあるので(^^;)
そう思えるのは、元々が女だからですよ、無理する必要がないから
ただ、ハンジのように男と肩を並べているどころか引けを取っていない人には、やっぱり憧れてしまいます
男にも女にもなれないハンジが調査兵団の中で、男の中に混じって男顔負けの活躍を見せて、調査兵団団長にまでなったが、その数年後に挫折を味わう
妊娠もしてしまう、という流れである
妊娠という事実は、自分は紛れもなく「女」だということを突き付けられることになりますよね
妊娠してしまうと、そこの責任から逃れるってなかなか難しい
逃れようにも、自分のお腹の中に責任があるんですから
ハンジにしてもエレンにしても、ハンジが妊娠していたか否かで、受け取る印象ってガラリと変わると思う
しかも二人とも、かなり悪くなる
自分の子供も守らないで何やってんだか…
って思われちゃいますよね
きっと
でね、『自分らしく』という曲、ハンジのキャラソンとして使う場合、最終的にものすごくネガティブになってしまうんですよ
ハンジの結末がアレだから
エレンが起こした地鳴らしに、ハンジはエレンの子を身籠ったまま踏みつぶされてペッタンコ
んー、で、ハンジを掘り下げる時に『自分らしく』という曲を使うことに若干の罪悪感を抱いてしまって……
でも、の子って、子供はいらない的な発言していますよね
ということは、こういう酷な使われ方するのも必然なのかも……とも思う
ええと、ちゅねも自分の子供が欲しいと思ったことないです
でも、ちゅねと同じ環境で育ったきょうだいは子供作っていますんで、同じ状況下だからといってみんながみんなそうなるわけではない
性別の違いもありますし、
ただ、子供を持ちたくない、この気持ちは変わらないだろう
という気持ちはわかる
だから逆に、なぜ子供が欲しいなんて思うのか?と思う
子供が欲しいと思う人の気持ちがわかりません
そういった自分の気持ちに変化が訪れれば、それはそれでいいんです
でも今までに一度も、今でも、気持ちは変わりません
ちゅねは女なので、生殖能力が無くなるのが男よりも早いので、この気持ちのままゴールすると思います
なんで自分はこうなんだろう、
ということは、ずっと自問自答してきたので、理由は少しずつ特定していきました
自分はてっきり子供が嫌いなのかと思ってたけれど、甥姪が誕生したことで、子供の世話は割と好きかもしれないことを知ることは出来ました
そう思えたのは、甥姪がちゅねと接することを求めてくれたからですよ
むちゃくちゃ可愛くて、自然と甥姪中心な楽しみ方をするようになりました
もちろんイラっとすることもあったけど
で、可愛がったり遊んであげたりは出来るけど、教育する自信は持てませんでした(なので雑用なら任せて、みたいな?)
子供を持つことで責任の所在がどうしたって移るんですよ
移さなくても別に子供は出来ますけど、その場合、ただ子供に対して無責任になるだけの話で
それでは子供が気の毒じゃないですか(^^;)
という思考回路はあるのではないか?
で、ハンジは子供を作ってしまいます
さて、神聖かまってちゃんとは切り離しますよ
読むのは55話『痛み』と56話『役者』で、使うのはもちろん、ちゅね自身です
でさー、諌山創ってどこまで分析してんの? 怖いんだけど
毒親の家庭環境については興味持っているよね
神戸児童連続殺傷事件にも興味持っているよね当然
我が子を愛せないアルマの描写からしても、母親というものに興味を持ってますよね?
ちゅね、あんまり自分の家庭環境を開示したくないので具体的なことは言わない(^^;)
まーわかるひとにはわかっちゃいますけど
父親に恨みは持っていますけど、当時は男尊女卑なんて今よりも当たり前だったし、そういった価値観を当たり前とした父が全て悪いわけじゃない
ちゅねは、自分はミソジニーだと思う
同時に、女の子らしいものがキラキラ眩しくて、女の人が好きなので、
ちゅねの憧れの「女」というものを軽んじる人たちが大嫌いです
ミソジニーなくせに、ミソジニーな人を攻撃対象にしてる感じ?(^^;)
あくまでも自分の中の女性性に価値を見出せないだけ
ちゅねは父の愛情を欲してました
なので男に生まれたかったです
だから「男」というものもまた憧れの的でして
「男」に生まれてたら、それだけで父親に愛情を注いでもらえてたんですよ、うちの場合は
お金もかけてもらえたかもしれないし、父の暴力には暴力で抗えただろうし、いつかは父を暴力で威圧することもできた(かもしれない)
「男」にも憧れ持ってるので、ミサンドリーでありながらミサンドリーは攻撃対象(^^;)
イラっとするだけで実際に攻撃はしませんよ
もう完全にね、ちゅねの場合は家庭環境で歪んじゃったんですよ
以前は自分でも自分のことよくわかんないとこあったんだけど、ミソジニーでミサンドリーなわけね……
しっくりきた(-_-;)
と、ここで改めて『自分らしく』の歌詞を読み返すと、ミソジニーでミサンドリーな歌詞にしか見えなくなってしまうのだから、いやいやいやいや……
ロックしたい
ロックし続けたいって、独りでいるって意味か!
ウイスキーのやつ
自分ひとりで男と女の両方兼ねてるから、割る必要がない、みたいな?
創作物の余白部分には、自分の感情が入り込むじゃないですか
ハンジの人物像を掘り下げるのに、そこまでする必要があるのか
必要もないのに、ちゅねは開示しなくてもいい部分を開示してしまったのか
『自分らしく』に56話『役者』、あるいはその逆
ふたつを重ね合わせて対話したせいで、こうなってしまいました(-_-;)
やっぱり『自分らしく』にも負の側面があって、身に覚えのある人はそれなりのとこまで引きずり込まれるんだよ…
ミソジニーというとどうしたって心象が悪くなるんだけど
両親の姿見て、そこからなんらかの男尊女卑を受け取ってしまったら、母のようにはなりたくないって思ってしまうのは不自然なことではないよね?
母のようになりたくない……
しんちょーに書いていきますよ
お腹に子供のいるハンジが、リヴァイに「心臓を捧げよ」と言われ
ハッとする場面
その時のハンジの顔って、これまたヒストリアの
↓これかもしれないです
あともう一つ、84話『白夜』の
これにも似てる気がする
このあとの↓これだって
↓これでしょ
だから、84話のハンジバージョンもやらねばと思っているんですが、
まずは「父殺し」の方を
「父殺し」だとしたら、ハンジが殺す「父」って誰になるんだろうか?
単純に考えればエルヴィンになりそうだけど…、なんか違うような気もしてしまい
あ、キース?
これはありそうだな(失望する描写もあるし)
ハンジがキースに失望したのって、絶対にカルラの件もあるじゃないですか?(^^;)
ずっと憧れていた調査兵団団長のキースが、エレンの母親であるカルラにずっと横恋慕
未練たらたらな話を聞きながら、なんて女々しい男なんだとハンジは腹が立った
こんな話、聞きたくなかった…
「ショックだよな、ハンジ」
「うるさい、だまれ」
調査兵団の方のが価値があるに決まってるのに、なぜ普通の家庭の幸せを妬む必要があるのか
馬鹿な男だ
「特別だ」とかそういう話ではない
我々は公に心臓を捧げているんだぞ
みたいな?
なぜハンジは、キースの昔話を聞いて怒り出したのか
あの怒り方は、やっぱりちょっと異常と受け取っていいと思う
根底にハンジの心の傷があるんですよ
キースを「父」としていたとしても、71話『傍観者』の時に「父殺し」は終わっている
でも「父殺し」までは至らず、「父」というものがキースからエルヴィンに移動しただけなら、ハンジの「父」はやはりエルヴィンになるのか?
でもハンジはリヴァイとは違い、いついかなる時も「地下室に行く」ために戦っていたというエルヴィンの真実は知らない
その真実は知ることもなく死んでいくので、エルヴィンは理想のままのエルヴィンであったと思います
死んだ直後に登場するエルヴィンが、ハンジが望んだエルヴィンということかなー?
ハンジはずっと、エルヴィンからこう言ってもらいたかった
ということは有りそうだ
そして仕事上の愚痴をとことん聞いてもらう
エルヴィンて、生前もハンジの話の聞き役なところあったんじゃないのか?
136話『心臓を捧げよ』
この画はリヴァイの回想ではあるけど、夢中で何かを語っているハンジの隣のエルヴィンもまた楽しそうである
既存の見方とは違う視点から巨人を見てみたいというハンジは、「壁の外に人類がいないって、どうやって調べたんですか?」というエルヴィンに重なる
エルヴィンはこういうのを大切にしているよね
だからアルミンの意見に注目していたし、ジャン達の入団の時には反骨精神というものを強く求めた
ハンジにしてみたら、エルヴィンは性別関係なく自分の能力を必要としてくれる人だった
ハンジの「父」の理想像というものが、変わり者の自分を理解してくれる人(理解することを諦めないでいてくれる人)、で
調査兵団団長はそういう人物であるべきだという理想なのかも?
それを自分が殺してしまった、ということじゃないか?
期待に応えられなかった、泥を塗ってしまった
ヒストリア、リヴァイ、ミカサとは逆のパターンだ
父を殺して「生」へ繋がる3人とは違い、ハンジは「死」に行くわけだから
「父殺し」=自分の中の理想の父を、自分が台無しにしてしまった
ちょっと「父殺し」から離れてもいいかも(^^;)
リヴァイに「心臓を捧げよ」と言われて「ドン」された時、
男(調査兵団団長)にもなりきれず、女(母親)にもなりきれなかったから、何も守ることが出来なかったのだとハンジは自分に失望してしまった
まずこれで行きます
『自分らしく』の歌詞は、男にも女にもなれなし、そんなことはできないから、男とか女とかにこだわることなく生きて行こうという前向きな内容ですが、
どっちつかずで、どこかふわふわとして不安定でもあり
男になるのもイヤ、女になるのもイヤ、どっちも嫌い、大嫌い
つまり私はミソジニーでミサンドリー、というのが『自分らしく』の後ろ向きな解釈
ヒストリアになる前の、クリスタにちょっと似てるかもしれない、そういえば
あの時のクリスタ、ちょっと僕っこみたいだったよね?
107話のハンジって、これまでの大人な女性ってより、少女っぽいんだよ
ハンジを処女にするか、非処女にするか、それが問題だ
って、たぶん処女だよね???
エレンが最初の男
じゃなかったら、いままでの男はハンジに気を使って子供が出来ないように配慮してくれていたので、ハンジは自分が妊娠するなんて思わなかったとかアリ?
相手の男の気遣いに気が付かなかったとかアリ?(モブリットだな!)
なんせ初めてハンジに出したのがエレンだった
ハンジって、89話『会議』の時の、このまんまの人なんだよ
性に関しての知識はあっただろうけど……
男というものがわからない?
ちゅねだってわかんねーけど、とりあえずハンジよりはあるってことで
なんだろう、ハンジは男の感情にニブい?
今まで割と周囲から気を遣われていたから、それが当たり前すぎたとか?
なんというか、エレンと関係を持った時も、ハンジはすごく中途半端な気持ちで、
妊娠が判明しても、母親になるという実感よりも、自分が調査兵団を去るなんてことの方が実感がわかなかった
そういった中途半端さにエレンもイラついたのかも?
エレンの中の母親像というか、妻のロールモデルってカルラじゃないですか
エレンにしてみたら、妊婦が調査兵団団長なんてやってていいわけないだろう、と思っていて
調査兵団は常に死と隣り合わせで危険だということは重々承知なんすよ
だから妊婦がいつまで調査兵団やってんだ?と言いたいわけで
この時のエレンは完全にハンジに対して「女」の役目を要求しているんです
というか、エレンはこの後に起きることを知っているので、大切な人を守りたいという気持ちがある
ヒストリアの一件から、子供ができれば女は引っ込んでいてくれるという教訓を得たのか?
それでハンジを妊娠させた可能性もあるんだけど
言ってくれないとわかんないっすよー(^^;)
ただでさえ相手は、男心が分からない、あのハンジなんだよ
(だからちゅねだってわかんねーよ男心なんて)
エレンはハンジに、オレ達の子をオレが居なくなった後も守っていってほしいと思っている
ということでOKですか?
この時のエレンのように胸ぐらつかまれて怒鳴られたら、ハンジじゃなくてもメゲルヨネ?
エレン、こえーんだよ……
71話『傍観者』のキースのキレ方も超怖くて
(こうして男と女はすれ違っていくもんなのかね)
エレンはきっとハンジのことを、もっと大人の女性だと思っていて
寿命が迫っているエレンの子を、ひとりでも育てていこうという覚悟があって関係を持ったのだろうと勝手に思っていたんじゃないだろうか
でもハンジ、ぜんぜんそんな覚悟なんて持ってなくてさ
その場の雰囲気と勢いと流れでやっちゃったんだよ、きっと……(^^;)
ハンジは言葉通りに、エレンと焦燥感を共にしただけのつもりだった
精神的なぶっとい支柱だったエルヴィンが居なくなってしまったし、新しいことが次々に起こるし、
ほら、こうしてハンジが妊娠してるか否かで、107話の印象ってガラッと変わりますよね?
諌山創という漫画家の恋愛の扱い方も、急に大人なイメージになるので、恋愛ものがド下手なんて思えなくなるんですよ
少なくともインプット面で、本人の好みとしてベタなものよりも多少なりとも癖のあるものを好む傾向があるんじゃないかなー
ちゅね自身の好みがそういう傾向で、そのちゅねのアンテナに引っ掛かってきたのが証拠と言えば証拠になるんだけど
エレンとミカサだったとしても、まずミカサに癖がありすぎるから(笑)
そこで釣り上げられたわけだ、今思えば
そもそもミカサに魅力なきゃ、無料分だった漫画3巻読んで終わりだった
ちゅねって正確に言うと、アニメ組じゃなくて原作組になるのか?
今は完全に原作組ですが
諌山創って男のことは言わずもがな、きっと日頃から……女のこともよく観察していたよね?
作家はいかに魅力的なヒロインを描けるか、小説の成功はここにかかってるって林真理子も言ってたぞ(漫画もそうだ、ヒロインだぞ)(少なくともちゅねはそこに注目してるぞ)
あーこの作家は手を抜いてるな…、ということはすぐにわかるぞ(嘘です)
特に深く考えず、ただなんとなく記憶に残っていたものを描いていったら、妙に生々しいものが出来あがったんじゃないかって、某動画でも言及されてましたが
その可能性もあるんだろうな(^^;)
そうだとしても、観察してないことには描くことも出来ないだろうから、
漫画のネタ探しとかで、やっぱりよく人物を見ていたんじゃないかと
※どんな作家でも敢えてベタなものを描くこともあるだろうから、作家単位での決めつけはしないようにしてます
ますは、ヒストリアの画に当てはまるものを探そう
107話『来客』じゃなく、89話の方を持ってきてみました
と、ここで
エレン以外にも、サネスとも格子越しの会話があった事を思い出しました
そして56話『役者』をじっくり読みかえしてみたら、107話『来客』でのエレンとのやり取りに似ているような気がしてきて……
サネスはハンジの嘘にまんまと騙されて、忠誠を誓っていた王を裏切ってしまったわけだよね
対するハンジは島を裏切っている
これがサネスと重なっている部分ではないのか?
ちょいとややこしいので、思いついたところから
これが、↓これ
リヴァイは何も知らない
ハンジが妊娠していることを、ハンジは何も話していないし
何の質問もしていなかった
115話『支え』
この時も、リヴァイは何も知らない
意識を失っていたので、何かを訴えたわけでもない
サネスが王を裏切ったのは、同志で相棒のラルフに裏切られたと思ったからで
自分が殺されても、自分以外の同志がなんとかしてくれるだろうという希望があり、強く信じるものがあったから死ぬのも怖くなかった
55話『痛み』
王を信じているというよりも、サネスは王を象徴とした自分たちの活動に酔っていたってこと?
ちょうどいいtweetがありました
好きの解像度の話(再) pic.twitter.com/5FP5UGrvOR
— 一秒 (@ichibyo3) 2022年12月28日
まさにこれですよ、これ
サネスは王のことが大切だと思ってたけど、壁や偉大な王を戦争から守るというコミュニティが好きだっただけなんだ……
ハンジがサネスと同じと考えるなら、ハンジはエルヴィンを象徴とした調査兵団の活動が好きだったということになりそうだ
うん、エレンと同じで、ハンジが調査兵団というものに誇りをもっているのは知ってた!
エルヴィンという象徴を失い、自分が何とかしなくてはと焦っていたハンジは、同じように「何とかしなくては」という悩みを抱えてたエレンに共感を求めてしまった
互いに孤独感を深めていたエレンとハンジの波長がピタッとハマってしまう
瀕死のリヴァイを放っておけなくて咄嗟の判断であの場を逃げ出したのも、リヴァイがハンジの大切だった調査兵団の生き残りのひとりだったからだ
127話『終末の夜』
その調査兵団を守らなければいけないという使命感に背中を押され
ハンジは突き進んできてしまったが
ついに自分の順番が来たと感じ、マニュアル通りにアルミンに次を託して、自分は責任を取ると豪語したが、
この時にハンジの脳裏に浮かんだこと
それが問題です
一つじゃないような気がする
まずはこれ
リヴァイにドンされたところと同じ場所をエレンから掴み上げられたハンジ
107話『来客』
ハンジはこの時のエレンに対し、口にこそ出さないものの「よくも裏切ってくれたな」という気持ちだった
だが、この時にエレンに言われたこと「あなたに何ができるっていうんですか?」という問いに答えることが出来なかったのに、ハンジはずるずると調査兵団団長で居続けてしまった
それこそイェーガー派によるクーデターが起きて調査兵団というものが無くなっても
とっくの昔に失ったもの(エルヴィン)に執着して、今あるものを守ろうとしなかったハンジ
裏切ったのはエレンではなく、自分の方だったんじゃないのか
ということに、ハンジは気が付いた……?(^^;)
あの時のエレンの姿が蘇ってきて、自分の胸ぐらを掴み「よくもオレ達を裏切ってくれたな」と
母親のくせに、みたいな?
しかーし、それでも尚、どちらが大事かを問われた時に、ハンジが自分の中で出した答えが「女として生きることを押し付けられるくらいなら死んでやる」
って可能性もありますよね?(^^;)
「ハンジさん、あなたに何ができるって言うんですか」
「…今、答えが出た」
「私は心臓を捧げることができる」
「(調査兵団として死ぬことを選んでくれて)ありがとう、リヴァイ」
かもしれないです
ここで『白夜』かなあ?
「全員ここから離れろ!!」とみんなに命令して一人きりになったあとのリヴァイの回想シーンを参考にして、ハンジバージョンを作る感じ
ええと、誤解なきように
エレンとハンジの場合は、そもそも調査兵団というものに誇りを持ち、調査兵団が大切だったハンジと、子供ができたのなら調査兵団をやめてほしかったエレンのすれ違いが招いた悲劇っすよ
エレンにはグリシャの記憶もあるから、妻であるダイナが夫と一緒になって復権派の活動をしたせいで子供が不幸になったという想いもあったり?
(調査兵団やエルディア復権派って、命の保証がない活動をするところです)
ハンジは母のようになりたくない
ハンジは、父のようになりたい
この形を目指します
サネスとの類似点
ハンジはサネスと違い、この先がありません
サネスのモノローグをハンジに変えてみます
132話『自由の翼』
どうやら私はここまでだ…
だが…あいつらがこいつら(地鳴らし?)を何とかしてくれるはずだ
あとは頼んだ…
この壁の巨人を…
素晴らしい巨人を
どうか戦争から救ってくれ
(こんなことに使われるなんて気の毒だ、みたいな?)
サネスの場合はモノローグの後で、ハンジの策略に嵌り王を裏切ってしまいますよね
サネスの相関図を、ハンジに当てはめてみると
サネスが忠誠を誓っているのが「王」なので、ハンジの場合は「心臓を捧げよ」=「調査兵団」となります
かなり抽象的ですが、そもそもサネスの「王」も抽象的なもので、サネスはロッド・レイスという人物に忠誠を誓っていたわけではない
我々を守ってくれる「王」に対して、
人類のために心臓を捧げる「調査兵団」です
サネスの心が砕けたのは、仲間のラルフが自分のことをこう言ったのを聞いてしまったから
自分は両手の爪を全部剝がされても尚耐えているのに、ラルフの野郎は爪一本で全部ゲロってしまったらしい(ナンテコトダ)
「王」を守る為だと思えばこそ、どんなに惨い仕事でもこなし、酷い拷問にも耐えられたのに
それが自分の独りよがりだったと知った時、サネスは急に馬鹿らしくなってしまった
苦楽を共にしてきた仲間の「裏切り」の威力はハンパないって?(^^;)
でもラルフは何も裏切ってはいなくて、サネスがただハンジに騙されただけだったというオチでしたよね
これがつまり、ハンジは「心臓を捧げよ」という号令に従い、人類のために心臓を捧げ、見事な死を遂げたのに、ハンジが忠誠を誓った「心臓を捧げよ」の象徴たるエルヴィンは「調査兵団」を裏切っており、リヴァイもそれに一枚かんでいる
リヴァイが「エルヴィン…」と感傷に浸っている場面があり、どうもリヴァイはあの時の誓いを果たすことしか頭に無いのを読者は見ている
リヴァイが従っているのはあくまでもエルヴィンの命令であり、エルヴィンの次の団長であるハンジには従っていない
と、読者にはそう見えてしまう
そんなリヴァイに「心臓を捧げよ」と言われ、死んでいったハンジ
ハンジの死に対して読者にこの感情を抱かせる演出のための、リヴァイの「エルヴィン…」でもあったんですよ(^^;)
ちなみにちゅねは、「エルヴィン…」じゃなくて「ミカサ…」の方でして(笑)
作者の狙い通りに、ハンジに対して「何かかわいそうになっちゃったね」という反応をしてみせた優等生だが
ここは普通は「エルヴィン…」の方でいいんですよ
ちゅねがイレギュラーなだけだから( ̄▽ ̄;)
ということは、リヴァイはハンジを裏切ってはいないと思っていいのね?(^^;)
………そんなことはないだろう
リヴァイの中でどす黒い感情がぐるぐると渦巻いてるのには変わらんだろうし
サネスとハンジの大きな違いは、何と言ってもハンジのお腹の中にエレンの子が宿っている点です
森の中でハンジが「いっそ二人でここで暮らそうか」とリヴァイに弱音を吐き、リヴァイはそれをしっかり聞いていながら、「蚊帳の外でお前が大人しくできるハズがねぇ…」などといい、さもハンジの自由意志であるかのように島を裏切ることを選ばせた
もうもう、ドロドロなんですよ
リヴァイはラルフ同様に、「心臓を捧げよ」に関しては決してハンジを裏切ってはいないし、ハンジと同じでエルヴィンを心から信じて従っていただけで
エルヴィンもエルヴィンで裏切っていたとはいえ、調査兵団としての活動の範囲内に収まるものである(ロッド・レイスと同じで)
ただ、最後の特攻に関しては完全にアウト!ですよ
エルヴィン自身も、もちろんリヴァイも、それは認めるところだろうし
「壁の外に人類が生きていることを証明したい」という本心はハンジに話しても良かったと思うけど
よし、今回はここまで
また来年~
(新年一発目は何も用意してません)