【進撃の巨人】リヴァイとヒストリアの比較/68話『壁の王』137話『巨人』

※最終話までのネタバレあり

 

この記事読んだ人は、ぜひとも挑戦してみてね

なぜなら、ちゅねが正解に辿り着けるとは限らないので

たまに鋭いとこあるかもしれないけど、ポンコツなこと書いてる可能性があるかもしれません

あとで自分で気が付くこともあるけど

残念なことにリアルタイムでは自分ではわからないんですよ

 

でも、これは敗北を認めざるを得ないってくらい、ちゅねのプライドをメッタメタに粉砕する考察が出てきた時には素直に認めよう…という覚悟は常に持っています

で、その時は傷心旅行に出て、飲んで食って買いまくって散財してきます

 

 

137話『巨人』でリヴァイがジークの首を斬首するシーンが

69話『壁の王』でヒストリアがロッドを仕留めるシーンと重なってる

という意見を、連載当時のTwitterで見かけました

ちゅねが記憶しているのは2,3名の方が指摘しておりました

 

たしかにそうだな…と思ったので、その意味を当時考えてみましたが

状況として、ヒストリアとロッドは血が繋がっているから、父の記憶がヒストリアに見えた

これをリヴァイとジークに当てはめれば、リヴァイはジークの脊髄液ワインを飲んでいたから、ジークの記憶が流れ込んできたのかな?

と当時はそう思いました

 

あと、これから記事を書こうとしていたことですが、ジークの中にリヴァイの父(叔父)のウーリが入っていたと考えています

ヒストリアが父を殺しているのだから、リヴァイもそれと同じ状況にすると、ウーリ以外にいないな、と

あくまでも裏設定ですが、リヴァイは実の父ロッドと会うことはできませんでした(会えたのは巨人化したロッド)

リヴァイ母子とロッドが会うことを禁止していたのがウーリで、でもウーリはリヴァイを不憫に思って色々と世話を焼いていた

ヒストリアでいう所のフリーダの存在です

リヴァイにとって「父さん」といえばウーリのこと

 

ジークに関すること、ウーリに関することが、リヴァイがジークの首を切った刹那に起きた可能性はあると思ってるし、ウーリに関してはあったとちゅねは思っていますが

今回は関係ありません、ええ

ウーリのことなど、ただの妄想と打ち捨ててもらっても結構

本当にただの妄想かもしれないから(^^;)

 

というわけで、本編に沿い

ジークを斬首した瞬間、なぜリヴァイはあんな表情をしたのかを考察していきます

 

【仮説を立てます】

「獣の巨人」を仕留めなければならない

なぜなら死者に意味を与えるためだから

なぜなら、それがエルヴィンの最後の命令だから

という呪いが解けたんじゃない?

 

さて、ここからは、

68話『壁の王』でのヒストリアと、137話『巨人』のリヴァイを重ねながら、どこに何が当てはまっていくのか

みなさん自力で考えていってください

ちゅねの考察を参考にするのは全然OKですよ

考察の目的は作品の真実にいかに近づけるかで、人のふんどしで相撲を取ってなんぼじゃ

 

まず、中央のヒストリアには、リヴァイのこの顔でOKだと思う

「それ」をしたことで、ヒストリアとリヴァイは「見た」

 

まずヒストリアが見たロッドの記憶を考察

ロッドの夢(希望と情熱)に対して、牢に閉じ込める父(失望)

 

ロッドは長男だから、本来始祖を継承するのはウーリではなくロッドだったけれども

何かあってウーリがロッドの代わりになって始祖を継承した

その後のロッドは、始祖を継承する子を作るために、とにかくたくさん子供を作り

ついにウーリの任期が終わるという時に、長女のフリーダに始祖を継承させた

自分に課せられた義務の辛さと孤独に耐えられず、ロッドは使用人のアルマに癒しを求める

そして生まれたのがヒストリアだった

 

ある日グリシャが地下礼拝堂を襲撃、フリーダを食らって始祖を奪い、ロッドの子供達を惨殺

ロッドはグリシャに見逃されたわけじゃなく、ただ単に逃げ足が速く(もしくは「死にたくない!」という気持ちが馬鹿力となった)、生き延びることができる

始祖(エレン)の奪還に成功

愛人の子ヒストリアに始祖を継承させようとする(「自分は死ぬわけにはいかないのだ」と言う)

 

これはやっぱり

18話『今、何をすべきか』、これしかないよね

牢の中にいるのがロッドとエレンで、リヴァイがエレンを牢から出してあげた理由は

エレンがこう言ったから

 

ロッドの場合は、レイス家に課せられている義務を果たすことを父に約束したからだろう

 

これが激ムズなんだよね(^^;)

ウーリもフリーダも、ロッドを信じてロッドの任務を代わりに務めて犠牲になっている

が、ウーリの方は純粋な気持ちだけでなく、邪な思惑が入ってる(ロッドを閉じ込める目的がある)

フリーダの方は純粋でいいと思う(たぶん)

純粋にリヴァイを信じてるとするなら、ペトラ達の方のリヴァイ班ということになりそうだけど

二代目リヴァイ班も、王政編の時には最終的にリヴァイを信じてついてきたんですよね

ここまでの関係性にまでなったのに

リヴァイはその後、エルヴィンの方に行ってしまい、あろうことかアルミンを殺そうとまでした

 

 

アルミンに対して本気の殺意を抱いた事実がある以上

この輪に自分が入ってはいけない(入れない)疎外感をリヴァイは味わっていたハズ

ある意味、二股男だ

どっちが本命だったのか?

もちろんリヴァイ班の方だろう?

 

なぜこんな間違いを犯してしまったのか……(みたいな?)

 

というわけで、続けて愛人関係のロッドとアルマ

もちろんエルヴィンとリヴァイ

 

 

この二人の関係、わかりやすく言えば愛人関係

正確に言えば、ダブル不倫です

 

リヴァイの本命はリヴァイ班

 

エルヴィンの本命、というか調査兵団団長としての義務というのが、ロッドの正妻にあたり、その意味での正妻はハンジ(たぶんアルミンも)になります

つまり、正当な調査兵団団長の後継者としてエルヴィンが指名しているのがハンジで、ハンジがダメならその次(おそらくアルミンを想定している)

57話『切り裂きケニー』

心の孤独を埋める癒し役としてエルヴィンが求めたのがリヴァイです

最初からではなく、51話でリヴァイがエルヴィンの罪を見逃してくれたからですよ(^^;)

自分が調査兵団をやっているのは「外の世界の人類は滅んでいない」ということを知りたい&証明したいからで、決して人類を救うためじゃない

 

「リヴァイ…お前だけだ、俺をわかってくれるのは…」

 

そう思ったからこその告白です

 

しかしながらリヴァイが欲しかったのは、本来の調査兵団の存在理由である「人類のために尽くす」

その活動のための相棒であり、同志、後継者として、エルヴィンから選ばれたかったわけで

むしろリヴァイはハンジの立場が欲しい

リヴァイのインナーチャイルドがそれを求めちゃうの(^^;)

 

ちなみにエルヴィンのインナーチャイルドが求めてたのはキース団長っすよ

本当の本当は実の父親だろうけど、死んじゃったからね

証拠になるかどうかしらないけど、エルヴィンのアイデアはキースに叩きつけた『長距離索敵陣形』で止まっている

キース団長が居なくなったことで意欲がなくなってしまったのではないか?

エルヴィンは団長となり、孤独感を深めていき、その孤独感を癒す愛人役として選ばれてしまったのがリヴァイ

(「愛人」は例えですから)

(でもアルマだからさ…つい…)

 

リヴァイの場合は義務というわけじゃないんだけど、リヴァイ班の面倒をみるというのが義務と言えば義務

自分の劣等感を満たしてくれるのがエルヴィンだった

父に認められたい、選ばれたいという欲求なんだけど、本編中に描かれている例を出せば、ケニーに認められたくて頑張ったのに捨てられたという過去がありますよね

 

リヴァイがエルヴィンに求めたのが、自身の能力を評価して選んでくれる父親

(認めてもらいたいからいい子でいる「エルヴィン、お前の判断を信じよう」)

エルヴィンがリヴァイに求めたのが辛くて苦しい自分を慰めてくれる存在なので(対等な友人関係)、ふたりは噛み合ってません

 

リヴァイの本命はリヴァイ班の方です

義務かもしれないけど、リヴァイ班の長としてガキども(新旧リヴァイ班)の面倒をみるのは単純に楽しかった、ということだと思う

でもリヴァイのインナーチャイルドが、ついつい父役エルヴィンに認められたいと思ってしまい、ついついリヴァイ班を放り出してエルヴィンの命令を優先させ、エルヴィンに応えて評価されたいと思ってしまう

30話『敗者達』

もしかしてこの時のミカサの言葉が、ハンジでいうところのサネスの呪い

「こういう役には多分順番がある…」

「役を降りても…誰かがすぐに代わりを演じ始める」

「頑張れよ…ハンジ…」

になってたりして?

 

言われてみれば110話『偽り者』のエレンの脱走も、エレンが裏切ったり暴れたりしたら即殺す適任者であるリヴァイが、ジーク(獣)の監視役をしている時にやられてる(^^;)

 

アルマについては、邪心抜きで思いっきり好意的に考察しますが、

ロッドの想いに応えたのは本当の妻になりたかったからで、愛人として囲われることではなかった

思ってたんと違う!!!という感じですよね?

贅沢な暮らしを夢見ちゃった所もあるけど

もしくはロッドが自分のために全てを投げ捨て、自分と駆け落ちしてくれるという情熱的な夢を見たか

なんせ、夫が居て子供がいる家庭を持ちたいという夢があった

こんなところに閉じ込められてロッドの愛人で居続けるなんて反吐が出そうだけど、娘がいるせいで思いきれない

いっそ娘を殺すほどのエゴが自分にあればいいのに!!!

という感じですよね?

 

本編中に詳細が描かれない謎ウーリ

誰かに殴られたのか、血を流してうつぶせに倒れている

この部分に、リヴァイだと何が来るのか?

ぐるぐると考えて出てきたのが

84話『白夜』のエレン

リヴァイの自分勝手な理由により、理不尽な暴力を奮われて這いつくばっているエレンです

神=始祖=ウーリ=始祖=エレン、と考えれば

ここに持ってくるのもエレンでいいかなーという気がした

見返りウーリということなら、ぜひとも持ってきたいのは

同じく見返りエレン(とびっきりの笑顔)のこれだけど

こっちでもいいかも

 

84話で執念でリヴァイの足を掴んだエレンが言ったことは

「海って知ってますか?」ですし

 

壁の向こう側に行けば自由があると思ってたけど事実は違くて

海が行く手を阻んでいる

じゃあ海を越えていけば自由があるのかといえば、それも違って

海の向こうにいるのは自分達を殺そうとしている敵だった

 

だからその敵を全部殺せば、今度こそオレ達は自由になれるのか?

という流れになりそうだ

 

 

というわけで、これで一通りは埋められたかな?

おさらいすると、

ロッド父子には、リヴァイとエレン

ウーリにはエレン

ロッドとアルマには、エルヴィンとリヴァイ

フリーダには、新旧リヴァイ班

 

あ、フリーダの所、「私に任せて!」というのが旧リヴァイ班で

「先祖の亡霊になんか負けないんだから!」が新リヴァイ班かもしれないですね

生まれ変わったリヴァイ班、ペトラ達になんか負けないんだから!!!

アルミンのことも兼ねてるな

「エルヴィン団長なんかに負けないから!」

 

さて、まとめなきゃいかんな

 

つまりどういうことなんだよっていうのを…

 

「獣の巨人」を倒すことをエルヴィンの最後の命令とし、自分の使命にしていたけれど

エルヴィンが「獣の巨人」を仕留めることを求めた理由は、「外の世界の人類が滅んでなどいない」ことを証明したかったからで、この場この時に「獣の巨人」であるジークを殺すことには何の意味も持たない

=エルヴィンの命令ではないということを思い出した

 

エルヴィンは自分が仲間を騙していることがずっと辛くて

本当の自分は子供の頃の夢を未だに追いかけているだけで、それを誰かに知ってほしくて、そして本当の自分を受け入れてもらいたかった

この時のエルヴィンの「ありがとう」は、本当の自分を受け入れてくれてありがとうという意味だった

 

それなのにリヴァイは、その本当のエルヴィンを否定し、自分の中で偽りのエルヴィンを作り上げ、その命令にずっと従っていただけだった

 

じゃあ自分の本当の気持ちはどこにあるんだ?

始まりはどこだったんだ?

ということを考えると、エレンに行きつく

 

ということじゃないだろうか?

 

自由になりたい

巨人をぶっ殺したい

 

68話『壁の王』でのヒストリアの続きを見てみましょう

リヴァイだとこれ↓

 

あれは…俺の妄想?

俺は…本当に…自分の意志で動いていたのか?

(エルヴィンの命令でなくて?)

 

もう…わからない

……だが

 

こうやって流されやすいのは間違いなく俺…

 

 

ここからちょっと76話『雷槍』のエルヴィンのモノローグを使い、リヴァイのモノローグを(^^;)

 

 

地下街時代はよくケニーとのことを思い出していた

 

 

自分の力だけでここから出て

ケニーに証明してみせると

 

 

だが調査兵になった途端

なぜか一度もそのことを思い出さなくなった

 

 

…イヤ…違う

 

なぜかではない

 

俺は気付いていた

 

 

俺だけが自分のために戦っているのだと

他の仲間が人類のためにすべてを捧げている中で……

 

俺だけが…

自分の夢を見ているんだ

 

そうやって仲間を騙し

 

自分を騙し

 

築き上げた屍の上に

 

 

俺は立っている

 

 

…それでも

脳裏にチラつくのは――

 

 

 

この「早くしろ!!」ってのがヒストリアの決意と重なる部分だと思う

 

 

エレンを殺してこの悪夢を終わらせることこそが俺の使命

みたいな?

 

56話『役者』

 

 

生まれた時からずっと俺の目の前には

うっとうしい壁があった

 

炎の水 氷の大地 砂の雪原

 

きっと外の世界はこの壁の何倍も広いんだ

 

それを見たものは この世で一番の自由を手に入れた者

 

これが 自由だ

 

 

うん、リヴァイにもピッタリですね

 

 

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