【進撃の巨人】「心臓を捧げよ」10

※最終話までのネタバレあり

※記事の説明

進撃の巨人】のストーリーが、ある一定のパターンを繰り返しながら進められていることに着目し、そのパターンを使って、空白(余白)部分にストーリーを当て込み、
そこから考察するという、かなり特殊なやり方をしております

以下の記事は、パターンを使って再構築したもの(ストーリー)となります

 

 

 

「よお、リヴァイ」

 

「お前もう死ぬんだろ?」

 

「…ケニー」

 

「…また仲間を殺したのか?」

 

「あぁ」

「お前が嗅ぎまわってた連中ならほとんど死んで生まれ変わったぜ」

 

「人類のために心臓を捧げ」

「死んだ数日後には死肉で肥えた虫に埋め尽くされて大地の肥やしになっただろう…」

 

 

「調査兵…俺にできることは…」

 

「この壁の中を逃げ回って、せいぜいドロクソにまみれてセコセコ生き延びることだけだ」

「もう俺がやれることは…それしか無くなった」

 

「お前の命を使って仲間の命を救う…」

「それだけか」

「そりゃ…また絆の深ぇことで…」

 

「まぁな」

「調査兵の命には優先順位ってもんがある」

「それが承知の馬鹿共の集まりが俺らだ」

 

「何が“馬鹿共の集まり”だ」

「ヤツのために尽くす集団だろうが」

 

「俺が信じると思ったのか、裏切者のくせに」

 

「だがハンジに逆らわなかったら、子供が生まれなくなるだけで…」

 

「はぁ?」

「お前はあいつらに優しくしといて、裏じゃ記憶改竄でみんなの記憶を奪っちまったんだろうが」

 

「ヤツが死んだ後も、お前はずっとヤツに従い続け、ジークを殺すことにこだわり続けた」

 

「エレンはジークを介して“始祖の巨人”を支配してたんだろ?」

ジークを殺してエレンから始祖の支配権を奪い、イェーガー派に乗っ取られたパラディ島に再びクーデターを起こして、体制をひっくり返す計画だったんだろ?」

「ヤツの計画通りにな…」

 

「……そんな計画など無い」

 

 

 

「なぁ信じてくれよ、ケニー」

「俺がかわいいくねぇのか?」

 

「…ふふ…」

 

 

 

「俺は…本当に…知らなかったんだ」

「ケニー・アッカーマンはとても用心深い」

「かわいい甥っ子は、ほとんどのことは教えられていないからな」

 

 

 

「まぁ確かに…俺は教えてねぇよな」

「大事なことは特に…」

 

「でもそれは、お前も同じだろ?」

 

「…あぁ」

「忙しくてな……すまない」

 

 

「クシェルも心配してたぞ」

 

「……」

「……あぁ」

 

「…お前」

「このまま…」

「死ぬまで続けるつもりか?」

 

 



「なぁ…? 話せよリヴァイ」

「お前…ずっと苦しかったんだろ?」

 

「今の俺には、それがわかると思うぞ…」

 



 

「お前は…あの日…」

 

「…壁の上まで吹っ飛ばされたエレンを見て…」

「作戦を中止して敗走の準備をしようとした…」

 

 

 

「そうだ」

「俺はあの日…」

 

「反撃の手立てがあると言われて…」

 

「俺は……」

 

 

「……新兵達を無理矢理説得して…作戦を決行させることを選んだんだ…」

 

「それは…獣を仕留めることもあったが」

「俺は…」

 

 

「やりたいことが見つかった」

「単純だな」

 

「単純だが実際人生を豊かにしてくれるのは“夢”だ」

 

「…夢か」

「俺の部下の頭を吹っ飛ばしたのもあんたの夢だったな」

 

「あぁ…大いなる目標のためなら殺しまくりだ」

「お前だって てめぇのために殺したんだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

「……リヴァイ」

 

 

「あぁ…」

 

 

 

エルヴィンは前を見続けている

 

 

新兵達も……

 

 

団長を信じて

すべてを託している

 

俺は………

 

 

なぜこっちを選んだ…

 

助けられたかもしれない命を…見殺しにしてまで!

俺は……

 

 

 

俺は…

 

 

 

 

そうだ… 俺は

 

 

 

 

守りたかった

 

 

 


「……新しい俺の家族を」

 



 

「あいつらといる時のような心の拠り所を…」

 

 

 

 

 

 

 

「もう たくさんなんだ」

「失うのは……」

 

 

 

 

 

「独りになるのはもう……」

 

「だから…」

 

 

 

「ヤツを信じることは正しいことだと…そう」

「思いたかっただけなんだ」

 

 

 

そっちの方が

 

都合がいいから……

 

 

俺がヤツを信じたいと思ったから

 

皆、死んだ…

 

 

 

ヤツを生き返らすなんて考えずに

俺が最初から戦っていれば…

 

 

 

最初からこいつをぶっ殺しておけば

 

 

 

俺が…

 

俺が選んだ

 

 

俺がした選択で

皆 死んだ

 

 

俺のせいで…

みんなが……

 

 

…だけど

 

やっぱり…

 

 

 

 

お前が悪い

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らしい」


 

 

 

 

 

 




 

 

――俺が悪いんだよ

「――お前は悪くない」

 

 

 

 

「また言ってんのかよ リヴァイ」

 

 

 

 

「獣の巨人はもう死んだだろ?」

 

 

「…ケニー」

 

「俺は…また仲間を殺したのか?」

 

 

「あぁ ヤツらならとっくに畑の肥やしになって生まれ変わってるぜ」

 

 

 

エレンやフロックやハンジが死んだのは俺のせいだ

「エレンやフロックやハンジさんが死んだのはお前のせいじゃない」

 

 

もう…嫌なんだ仲間を失うのが…

「もう…自分を責めるのはやめろ…」

 

 

 

「だから頼む…俺を…囮に使ってくれ…」

「リヴァイ…」

 

 

 

 

「お前まだそんなこと言ってんのかよ」

 

 

 

 

 

「え…?」

 

 

「俺達を利用するな」

「俺達はいつまでもお前に守られる子供じゃねえよ」

 

 

「…そんなつもりは…」

 

 

「お前は俺達の父ちゃんでも母ちゃんでもねえだろ」

「本気で俺達を一人前だと思ってない」

 

「いつも…どうやったら俺達が死なないで済むかばっかり考えてたんだろ?」

 

 

「そんなこと…」

 

 

 

「…すべては俺達のためなんだろ?」

 

「こんな話、もう忘れたかもしんねぇけど…」

 

「……?」

 

「……」

 

 

(多分)

(これが最後になるな…)

 

 

「……!」

 

「思い出してくれ」

「アルミンがはじめて人を殺した時にした…約束を」

 

 

続きは58話『銃声』にて

 

 

 

 

「ハンジさん達はもう死んじまったんだ」

「以前のお前には戻れねぇよ」

 

 

「新しい自分を受け入れろ」

「もし今もお前の手が綺麗なまんまだったらな」

 

「今ここに俺達はいないだろ」

 

 

「お前がハンジさんやエレンの死をすぐに選べたのは」

「俺達が殺されそうになっていたからだ」

 

 

「お前は賢い男だとハンジさんが言っていた」

 

「あの状況じゃ半端なことはできないとよくわかっていた」

「あそこで物資や飛行艇…仲間を失えば…その先に希望は無いのだと理解していた」

 

 

「お前が手を汚してくれたおかげで今の俺達がある」

「ありがとう」

 

59話『外道の魂』

 

「エレンを攻撃しながら、一方でアルミンを救出する」

「あの時は超大型の爆発だけが頼りだったから」

 

「だから二班に分かれて…同時にやる必要があった…」

 

 

 

「…ミカサの望みではなく」

「アニの望みが叶うって…顔だったな」

 

 

 

 

 

「…あぁ」

 

「リヴァイは…どうしたい?」

「ミカサに会いたいのか?」

 

「…会いたい」

 

「でも、それはきっと…」

「ケニーが言ったように…」

 

「俺が……酔っ払ってるから」

「これは自分の意思じゃない」

 

「…はぁ?」

 

 

「それは…ケニーってやつが考えた嘘だと思うぞ」

 

「俺が時々庇護者面することは…本当だ…」

「なんで嘘だと思う?」

 

 

「…何で…って」

「え…?」

 

 

 

「僕だ」

 

 

 

 

 

「ありがとう、来てくれて」

 

「行こうか」

 

 

 

 

 

「こうなると死なねぇってのも難儀だな…」

「同情なんかしねぇが…」

 

「お前は………」

 

「踏みにじった」

「お前の計画通り」

 

「ゲロクソまみれで泣きわめくのも計画通りか?」

 

 

 

 

「うるせぇな」

「こうやって切っておかねぇと てめぇが巨人になっちまうだろうが」

 

 

 

 

「僕だ」

 

 

行くな…

 

考えるな

 

 

このままじっとしてれば

 

セントラルの一等地が手に入る

 

 

 

 

このまま…

 

 

 

 

 



 

「俺だってな」

「もう…あのまま酔っ払っていたかったんだよ」

 

 

 

 

「……」

 

「女の子か?」

 

 

「話さなくていいぞ」

「大事な子なら特に」

 

 

「……」

 

「いいぞ…お前になら教えてやっても…」

 

「ただし約束だ…」

「俺がその秘密を明かした時…」

 

「お前は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺を名付け親に指名しろ」

 

 

 

 

「何でだ?」

 

 

「…何でか わかんねぇけど…」

 

 

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

「俺には…」

「子供の頃から見続けている夢がある」

 

 

 

 

あれを見たのは3年前

 

 

一体、いつの記憶なのか

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく会えたと思った」

 

「だから」

「もうずっと」

「終わらないでほしいと…」

 

「……」

 

 

 

 

 

「突然話を振られて」

「俺はどう説明していいかわからず…」

 

「はぐらかした」

 

 

「いつもそこで目が覚める」

 

 

「それからずっと考えている」

 

 

「女の子に“子供の作り方”を訊かれたら」

「どうやって教えてあげればいいのかを」

 

 

「男の俺が…」

「女の子との信頼を失わずにそれを教える方法を」

 

 

※ジャンの母ちゃん、6巻の巻末にて登場しております

 

 

「すべては俺の頭の中の…思春期のガキの妄想にすぎねぇのかもしんねぇし…」

「母ちゃんには相談できなかった」

 

 

 

「(あんだって!)」

 

「でも…」

「夢の中で俺が待っていた先生は、あの人なんじゃねえかと…」

 

 

 

「だから…」

 

「お前と一緒なら(答えが)見つけられそうな気がするんだ」

 

「次に子供のことを尋ねられた時には、ちゃんと教えてやりたい」

「そのためなら俺は何だってする」

 

「(…なんで俺?)」

 

 

「…わからねえんだろ?」

 

 

 

「…いいから、素直にありがとうって言っとけ」

 

 

(熟考…)

「ありがとう、名付け親になってくれて」

 

「……あ?」

 

 

 

 

ミカサの気持ちを何度もおもんばかった…

 

 

 

 

その度に

 

 

俺のミカサが遠のいた…

 

 

 

 

 

「ねぇーお父さん」

 

 

「どうやったら子供ができるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが…………

……………

………ミカサの希望だと信じて

 

 

 

 

「???」

 

 

 

 

※更に髪が短くなったミカサ

 

 

そう…

信じた結果がこのザマだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~ 時間を少し戻しまして ~~

~~ リヴァイの施設に来る前 ~~

 

 

「俺達の記憶は改竄されているだと…」

 

 

 

 

「それが…」

「勲章授与式で見た未来…」

 

「それからずっと一人で…」

「辛かっただろう…」

 

 

 

「どういうことだ…」

 

「俺達の記憶の中に嘘が混じっているって…?」

 

「確証はない…」

「ただ…」

 

「あの日…あの時…」

 

 

「僕達を、エレンを討ち取り人類を滅亡から救った英雄に仕立て上げるためなら、超大型の爆発の一回で十分だった」

 

「しかしエレンは再び巨人化して、ラガコ村と同じやり方であの場に居た大量のユミルの民を兵隊にした」

 

 

「僕達とエレンの短期決戦には不要な無垢化と量だった…」

 

(※ちゅねの要約、ダメダメかもしれん)

(※これで意味通じるかしら???)

 

 

「ジャン…」

 

 

 

ミカサのもたらした選択の結果が…

 

巨人の力を…

 

この世から消し去ることになるって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが…ミカサの選択…

 

あれからずっと一人で…

辛かっただろう…

 

 

「…それで」

 

 

 

「エレンのことを忘れて誰かと幸せに生きていけると思うのか?」

「お前が望んだ通りに…」

 

 

 

 

 

「俺は許した覚えはないぞ!!」

 

 

 

「少なくともミカサはこんな女泣かせのことは忘れて幸せになるべきだな!!」

 

「まぁ…案外すぐに良い人見つけてあっさりくっつく気もするなぁ…」

 

 

「例えばこのオ――」

 

 

 

 

 

「ああ…そう…」

「そこまで…」

 

そう…

信じた結果がこのザマだ…

 

 

まるで…

ひでぇ冗談だな

 

俺が見てた希望ってのは…

 

一体何だった…?

 

 

↑ 記憶改竄した人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのエレンとの死闘の果ての

 

奇跡、友情、絆

 

が…

 

す べ て 茶 番 だ と ?

 

 

↑ 茶番のシナリオ書いた人

 

 

「…何で自分は記憶改竄されてないってわかるんだよ?」

 

 

 

 

「…何でか」

「わからないけど…」

 

「思い出してしまうんだ…」

「どうしても」

 

 

 

「あぁ…確証はない」

 

「でも…マーレ兵なら知ってる」

ジークさんの脊髄液が今までにどんな使われ方をしたのか…」

 

「そんなようなことでも企んでなきゃ」

「なんでラガコ村のようにしなきゃいけないのか…」

 

「僕にはわからないけどね」

 

 

(※↑リヴァイの病室に来る前、アルミンがジャンに記憶改竄の可能性を打ち明けたことの回想でした)

 

(※↓回想終了しまして、ここからリアルタイム(リヴァイの病室)に戻ります)

 

 

「あの日あの時の記憶を、俺達から取り上げたのも…」

「俺達を守るためか?」

 

「…さぁ…何をやってんだろうな俺は…」

「巨人の力をこの世から消し去って…島を救うつもりだったのに…」

 

「こんなことバラしちまったら…」

「お前らおめおめと長生きなんかできねぇだろうに…」

 

「…でも」

 

「…そうか」

 

「今なら君の言ったこと…」

「わかる…気がする…」

 

(※注訳「君」=ミカサ)

(※詳しくは ↓ こちら、かな?

tyune.hatenablog.com

 

 

「は?」

 

「ジャン…」

「俺はまだ…」

「……なれないけど」

「俺がお前を名付け親に指名すること」

「それがせめてもの償いになれば……」

「お前らの記憶を改竄するなんて…どうかしてた…」

 

 

 

 

 

あれからずっと一人で…

 

辛かっただろう?

ってか?

 

 

ふざけるな

 

冗談じゃねぇぞ

 

「ふざけんじゃねぇ」

「てめぇさっきから」

 

「……え?」

 

「今じゃねえだろ」

「ってか」

「てめぇは奪っただけで、まだ何もやってねえだろ」

 

「……!」

 

 

 

「だいたい てめぇはちょっと…」

 

「そうだ」

「馴れ馴れしいんだよ」

 

「ちょっと親しくしたくらいで…」

「クソッ」

 

 

 

 

「…エレン」

 

「俺は訓練兵の時からお前は危険だと言ってきた…」

「エレンは皆を地獄に導く」

「クソ野郎だ」

 

 

 

 

 

「俺達のために…」

「殺戮者になってくれて…」

 

 

 

 

 

 

 

「…クソ野郎」

 

「…兵長は全力を尽くした」

「おかげで僕達はここまで辿り着くことが出来た…」

 

「知っている」

 

「だからどうした?」

「頑張ったかどうかが何かに関係するのか?」

「こいつは今エレンが世界にあけた大穴を塞げねぇ」

 

「それで…兵長を責めても…」

 

「お前にはわからねぇよ」

「3年間も騙され続けた奴の気持ちなんて」

 

「正しいお前なんかに、馬鹿のことなんてわかんねぇんだよ」

 

 

「それはお前の意識か?」

「それとも別の誰かの意識か?」

 

 

 

「アルミン…」

「俺の脳はこいつにやられちまった」

「俺は今でもこいつに操られているだけかもしれない」

 

 

「いいか?」

「この部屋ン中は常にドブの臭いがする空気で満たされている」

「それも3年以上ずっとだ」

「この部屋ン中はずっとクソなんだよ」

 

「それが現状だ」

 

「…すまないジャン」

「俺が馴れ馴れしいのは…」

 

 

「ケニーにそう教わった…せいもあるが」

「俺は元々そんな器用なことはできない」

 

「お前やエレンのようには…」

 

 

「くれぐれもエレンみてぇな死に急ぎ野郎と俺を一緒にするなよ」

 

「あぁ…すまないジャン」

「俺にはずっとお前らが仲のいい兄弟に見えた」

 

 

「…どっちだ?」

 

 

「弟だ」

「ジャン坊……」

 

 

 

「それは忘れろ」

 

「あれはエレンのついた嘘で、俺の名前はジャンだ」

「ただのジャンだ」

「子供の名前ってのはな、親が付けてくれたもんで、他人が勝手に変えていいもんじゃねえんだよ」

 

「親が誰かに説得されて命名するものでもない」

 

「こればかりは本人が自由に決めることが出来ねえんだ」

 

「突然この世の最高権力者に、お前の名前は今日から“神”だと言われても!」

 

 

「“はい いいですよ”と即答できるような神経してる奴は…」

 

「そんなに多くはないだろうな…」

 

 

「…すまないジャン」

「俺は頭がおかしくなっちまった」

「始祖の力がもたらす影響には過去も未来も無い…同時に存在する」

 

 

 

「だから…」

「お前が決めてくれるのなら…」

「名前なんて…ぜんぜん惜しくないと」

「思っちまった」

 

「それがたとえ間違った方でも…」

(※注訳・リヴァイは自分の本名のことを言ってます)

 

「こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねぇとしても」

 

「俺は嫌だね」

「なんで俺が嘘つき詐欺師のクソ野郎に協力する必要が?」

「自分でやりな」

 

「待てよ…」

「お前は俺と約束した…」

 

ガバッ

(リヴァイ起き上る)

 

“俺がその秘密を明かした時”

“お前は俺を名付け親に指名しろ”と…」

 

「約束した!!」

 

「ジャン、お前を名付け親に指名する」

 

(※注訳・あくまでもリヴァイに「リヴァイ」と名付けた親という意味です)

(※注訳・俺はジャンが決めたから“リヴァイ”という名で生きてくんだ!っていう)

 

(※自分の子の名前なんだぞ?)

(※なんでそんな大切なものを俺なんかに…)

(※みたいな?)

 

「…もうやめてあげてください兵長…」

 

「でも…ジャンは秘密を明かした」

 

「…えぇ」

「でも…まぁそれは…」

 

「アルミンも聞いただろ」

「あれは何だったんだ?」

 

「いや…別に…特に意味はねえよ」

 

「夢の中に出てきた女の子に恋をしたんだろ?」

「その子を探したいんだろ?」

 

「よせ…」

「俺は22だぞ」

「誰にでもある“そういう時期”はもう終わったんだ」

 

「…何だよ “そういう時期”で済ますなよ」

「俺も同じだった」

「ずっと探してた」

 

「子供の頃からずっと…」

「愛の苦しみから解放してくれるその子を求め続け…」

「ついに現れた」

 

 

 

 

兵長…後で僕が説明しますから」

「本人の前ではもう…勘弁してあげてください」

「…うまく説明できるかわかりませんが…」

 

「…俺にはわからない…」

「ずっとそうだ…」

「自分の力を信じても…」

「信頼に足る仲間の選択を信じても」

「せいぜい後悔の無い方を選んでみても」

「俺は――」

 

 

「……ジャンを理解できない俺が、わからないものはわからないと蓋をしたままで」

「どうしてジャンは俺を信じられる?」

「ジャン… アルミン…」

「俺達が始祖の力に怯えることなく暮らせるようになるのは…いつだ?」

「俺達は…どうすれば報われる?」

 

兵長…」

 

「つまりお前はハンジさんの存在も今まで知らなかったし」

「“始祖の力”を掌握する術も持ち合わせていないと」

 

「…ああ」

「そうだ」

 

「アルミン、聞いたかよ」

「これが現状らしいぞ」

 

「俺達と島の命運がこれに懸っている」

「このために…俺達はあの時のように、こいつが知らないうちに安楽死してるんだろうな」

 

「……」

 

「ジャン…」

「今ここで兵長を追い詰めることに一体何の意義があるの?」

 

「あのな…俺は口が悪いだけで別に責めちゃいねぇよ」

「不足を確認して現状を嘆くのは大事な儀式だ」

 

「わからないことがあれば訊きゃあいいんだよ」

「そいつが目の前にいる場合は特に」

 

 

「別に知りたいから見に行くのが調査兵団と決まってるわけじゃねえよな」

「そして調査兵団になった奴は世界を救いに行く責任があるなんて言うつもりも無いからな」

 

 

「一体どうなってる」

「かつてのあんたは調査兵団団長の側近みたいなもんだったじゃねぇか…」

「それがなぜだ…」

 

「あんたはもう廃人寸前だ」

「一体何をやれば、ここまでハンジさんに恨まれる?」

 

「何か…ひどいことをしてしまったんじゃないのか?」

 

「体を隅々まで調べ尽くしたりとか」

「精神的な苦痛を与えたとか」

 

「…ねぇよ、そんなことは」

 

「あのチビは調子に乗りすぎた…」

「いつか私が然るべき報いを…」

 

「…まさかハンジのつもりか?」

(※ハンジと見せかけて実はミカサの真似をしたジャン)

 

「なぁ言えよ、リヴァイ」

「俺達がかわいくねぇのか?」

 

 

「つまり…」

 

「ハンジが俺達に向けた好意の正体を知りたいんだな?」

 

「……!」

 

「俺が思うに…なぁジャン」

「その好意には正体もクソも」

「やむにやまれぬ理由も無い」

 

 

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「ただ俺達調査兵団のためなら、巨人の前に飛び出して行けるくらい」

調査兵団と巨人が好きなだけだ」

 

「……」

「…ようやく話す気になったか」

 

 

「何もない」

「結論から言えばな」

 

 

「だがお前らの利にはなり得ない話でよければ聞いてくれ」

 

 

「俺の思い出話を――」

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

【説明とか】

 

今回のパートは、「心臓を捧げよ9前後」よりも先に骨組みだけは出来てました

というか、8の次が、この10だったのですよ

 

アルミンがジャンに記憶改竄について打ち明けるシーンは、まるで想定していなかったので、あわててテンプレを探して作ることになりました(あとからねじ込むような形で)

テンプレは112話『無知』の、ワインの中に脊髄液が混入していることをジャン達にバラすニコロです

時系列は、リヴァイのいる施設に来る前にしました

リヴァイに暴行を加えた後だったと思ってたんだけど、それだと合わないので

たぶんジャンだけに打ち明け、そのあとでリヴァイからミカサ×3のことを聞き、ジャン(とアニ)が激怒

→リヴァイ拷問(アニは早々に抜ける)

→ジャン、自殺未遂(リヴァイ後追い)

→病室で現実逃避中のジャンにアルミンが呼びかけに行く

→ジャン、アルミンに遅れることン時間後、重い足を引きずるようにリヴァイの病室に行く

(2022.9.20現在の、ちゅねの考える時系列)

 

始まり部分のケニーの立ち位置は、最初はジャンが務めていました

「裏では記憶改竄したくせに」とか

「ヤツに従っているだけ」とか

「俺が信じると思ったのか、裏切者のくせに」

とジャンがリヴァイを責める役目です

 

でも「心臓を捧げよ9前後」が出来たせいで

ここで再びジャンがリヴァイを責めるってのが、違和感しかなくなってしまったのです

でもハンジとリヴァイの絆の正体を、ジャンは問いたださないといけないわけで

 

たとえリヴァイとミカサが両想いであったとしても

ここをハッキリさせない限りはミカサに会わせるわけにはいかない

と、ジャンは考えている

 

「一体どうなってる」

「かつてのあんたは調査兵団団長の側近みたいなもんだったじゃねぇか…」

というセリフは確定でしたので、それに行きつくには……?と考え

 

ケニーを登場させればいいわけだ(ピコーン!)

となりました

 

そしたらかなりいい感じになりましてね

ジャンよりもケニーを配役する方のが断然良い

 

子供の頃のリヴァイを知っているケニーは、やっぱりリヴァイが素の自分を出せる存在であると思うのだ

ケニーの前ではリヴァイは「いい人」でいる必要がない

なぜならケニーは悪い奴で、それを悪びれることがなかったから

自分の前では「正義感あふれる」「いい人」を取り繕う必要がないとケニーが安心させたから、リヴァイは自分でも目を背けていた本当の自分、本心を吐き出せた

 

ここ、むちゃくちゃ好きなのだ

 

俺は寂しかったんだ!!!

ケニーとかリヴァイ班とか、自分に家族が出来た時、むちゃくちゃ嬉しかった!!!

みたいな?

 

だからこその、ものすごい執着心ですよ

反動というか、妄執そのもの

裏切れば殺すし(ケニーとかエレンとか)

自分ではなく他の人を選び、離れて行こうとすれば×3(ミカサ)

 

こういう考察に至ったのは、ミカサを×3という行為から逆算していったからですよ

参考にしたのは以前にも書いたけど、神聖かまってちゃん『ロマンス』

 

128話『裏切り者』の、マガトによるイェレナ暴行シーンから、ミカサの×3を読みとったのが最初で

104話『後の祭り』の、地下に潜んでた戦槌本体、クリスタルに覆われたヴィリー妹を引っ張り出して食う(血を飲む)っていう、あの一連の描写が……エロいよね

レベリオ襲撃自体が、不意打からの滅茶苦茶に壊す、ですから

 

で、きわめつけが『ロマンス』だった

レベリオ襲撃が、ライナーのシガンシナ区襲撃の対となるものですから

『ロマンス』がライナーのキャラソンだと作者が言っていたのなら「お墨付き」を頂いたも同然

こじつけ!( ̄▽ ̄;)

でも何でもいいのさ

とにかく『ロマンス』はリヴァイの心情を掘り下げていくのに使いました

最終的に辿り着けるのは、自分自身の感情しかないんでしょうけど

わかってる

わかってるって(^^;)

 

突き上げてくる感情で、そうなった時に自分ではコントロールできなくなるというか、その感情が燃料になるというか

(これは経験談です)

 

根本的な部分……、心の傷の部分だから

うーん、裏切られるかもしれないという不安か?

リヴァイに限って言えば、人を信用しきれないことだと思うんですが…

ペトラ達のような存在が出来て心の拠り所となっても、一瞬にして居なくなってしまう経験を繰り返す

こうなると、傷つくのを恐れて人と距離を置いたりしちゃうよね?(^^;)

これがセリフとなって表れているのが76話『雷槍』の、「弱いやつは嫌いだ」「雑魚はそこにいろ」だと思う

死なれる(殺される)と自分が悲しくて辛くて耐えられないから閉じ込めておきたい

→エレンも大切な仲間を牢屋に押し込んで戦いに出た

 

このシーンも、リヴァイが保護したい対象があたかもエルヴィンのように見せているけど

もちろんエルヴィンも入っているかもしれないけど、それよりも大切なのが、壁の向こう側にいるリヴァイ班(さらに言えばミカサ)です

76話時点で、壁の向こう側にいる敵はライナーのみなので、安全性でいえばあちらのほうが高いだろう

ベルトルトが投げ込まれたことでそれが崩れてしまったので、リヴァイは焦ってしまった

 

リヴァイ班の画像部分の「……新しい俺の家族を」というのも

最初は「新しい俺の班を」だったのですが

思い切って「家族」に変え、さらに失った家族にケニーを追加

(クシェルが入ってないのがミソです)

 

ええと、クシェルを擁護しときますと…(^^;)

生前のクシェルは毒親でしたが、「道」で目覚めたクシェルはリヴァイのために陰ながら奮闘

ハンジがリヴァイを殺そうとしているので、ハンジの行方を単独で追い続けます

ケニーはそんなクシェルの姿を見ていますし、自分が知らなかったレイス家とのいきさつも「道」で知ったので、「クシェルも心配してたぞ」と言いますが、リヴァイは一瞬だけクシェルと再会したのみで、その心中は複雑なままです

このケニーとリヴァイのやりとりのテンプレは71話『傍観者』の、赤子を抱くカルラとキースのやりとりです

 

一瞬だけクシェルと再会したのは、この時です

tyune.hatenablog.com

一年前に作ったもので、ちゅねの中でも若干の解釈違いが出てきたので『君だけだよ』シリーズはもう一度最初から組み直して考えたいところですが、7月10日の記事に関しては(その1)だけあって、それほどの修正点はありません

クシェルと再会した時のリヴァイが、今回のケニー登場シーンと同じチビリヴァイの姿になってしまっているんですよね

ここ、我ながらあっぱれと褒めてあげたい(^^;)

クシェルとケニー、ふたりともリヴァイにすごい愛情を持っているんだけど

クシェルの場合はリヴァイを置いて行ってしまい(リヴァイのために「ミカサを連れてきてあげるね」と言い残して戦いに行く)

ケニーの場合は苦しむリヴァイにただ寄り添って話を聞いてあげた

↑このリヴァイは、ものすごく心細くて、ただ傍に居てくれて安心させてくれる誰かが欲しかった

ということなんだろうと思った(個人的解釈)

クシェルは我が子のために敵陣に乗り込んでいく「攻め」タイプで

ケニーは守るべきもの(アッカーマン一族だったり、ウーリだったり、クシェルとリヴァイだったり)を「守る」タイプなんですよね

ウーリの件はちょっと特殊で

ケニーの行動原理はアッカーマン一族を守るためで、それなのにクシェルの子に「ただのリヴァイ」と名乗られてしまい、一族を守るという自分の存在意義を見失ってしまったんですよね

で、なんだかよくわからないままウーリにつき従っていたけれど、そのウーリも居なくなってしまったから完全に糸が切れて暴走した

 

というわけで、リヴァイは幼少期に、王にふさわしい男になるべくスパルタ教育されたり等、クシェルの都合でいろいろ振り回されているので、何十年ぶりに再会して「愛している」「私が悪かった」と謝罪されても、母に対するどろどろとした感情は一瞬では払拭できないわけで

エレンとの過去ツアー時に抱きしめられて「愛してる」と言われても、グリシャに対して複雑な心境しか持てないジークと同じです

ジークにとって、辛い時にキャッチボールしてくれたクサヴァーさんの方が、どうしても好きだという気持ちに嘘がつけない

 

リヴァイにとって、辛い時にパンを食べさせてくれて、生き方を教えてくれたケニーの方がクシェルより好き

エレンのお母さんのカルラの方が好き

クシェルもそれは重々承知なので、遠くからリヴァイのために奮闘するだけで、最後にはケニー(ジャン)に任せる形でリヴァイのそばから離れていきます

ガビに入ることも可能だったのですが、そのスペースはカルラに譲りました

もしガビの中に入ったのがクシェルだったら、ジャンを好きになることはなかったんじゃないかと……(^^;)

その場合、ガビの視線の先にいるのは誰だろう?

ファルコとくっつくこともありえた?(わからん)

アルミンの中にロッドがいれば(当たってれば)、アルミンを好きになる可能性が浮上するな…

 

 

ケニーのシーンのテンプレは、もちろん65話『夢と呪いのケニーと、ケニーのじいちゃんの会話です

それに加えて100話『宣戦布告』のエレンとライナーの会話があります

「世界を救おうとしたんだろ?」

「お前…ずっと苦しかっただろ?」

と問うエレンに、ライナーはたまらずに「違う!」と言って本心を話しエレンに謝りましたよね

そんなライナーに、エレンが「やっぱりオレ達は同じだ」と言う

 

エレンは最初「世界を救うオレ達」という嘘から話し始めた(或いは自分でもそう思いたかった)

ライナーが「自分は違う」と否定してくれたことで、エレンは自分の心に正直になることができたのかも

だから「やっぱりオレ達は同じ」と続けた

 

ケニーはエレンとは違い、ダイレクトに「自分のためにエルヴィンと新兵を殺したんだろ?」と聞いてきたので、リヴァイは「あぁ」と同意するわけです

 

さて、ケニーとリヴァイの会話シーン

最初のバージョン(ジャンとリヴァイ)だった時は、リヴァイはライナー同様に「違う」と否定してから、回想を始めていました

ジャンの中にケニーはいるんだけど、やっぱりリヴァイにとってジャンはジャン(教え子)なので、甘えるにはちょっと抵抗が(まだ)あると思う

 

こういっちゃなんだが、ジャンがミカサのことが好きだってのは受け入れられるけど、ケニーがミカサのことが好きってのには……抵抗感が………あるんだ(笑)

ケニーが入ってるからこそ、ジャンは何度もチャンスが巡ってきながらも違う方を選んでるんじゃないかとさえ思ってしまう…(^^;)

ちゅね考察では、ケニーの他にモブリットも入ってて、さらにはミカサの父ちゃんも入ってる疑惑もある

 

ジャンの中にミカサの父ちゃんが入っている

そう、あくまでも勘が働いただけで、これといった確証を持てるものを見つけられないでいたんだけど

服装が同じというのと、強いて言えば21巻の表紙(85話『地下室』)でして

これの説明は後述します

 

今回、ジャンの記憶に残る「あの景色」が何なのか考えた時に、真っ先に浮かんだのがケニーの記憶でした

やっぱりケニーとウーリの水鳥を眺める後ろ姿が相応しいよね?

モブリットがまたウーリに入ってたんだよね(これはちゅねの中で確定事項)

つまりチビリヴァイ(エレン)の育ての父ちゃんであり、実の叔父

 

ジャンがそれを見たとしたら、いつか?

→ジャンが無垢の巨人化した時しか考えられない

 

そのことを二日間くらい考えていたら、突如水鳥の首を掴んだミカサの父ちゃんの画が頭に浮かびました

その時の心境→「よっしゃ! ついにラピュタを見つけたぞぉ」

 

テンプレに使うのはもちろん138話です

見てください

このページの最後のコマが、親子の再会です

ジャンの中のミカサ父が、ようやく愛娘に会えたんですよ

会えたというか、幸せな記憶を思い出しただけのことなんですが

ケニーの方の記憶は、ウーリと一緒に眺めていた時の景色で、

ケニーとミカサ父の記憶が混ざり、リヴァイとならあの時に見た景色を見られそうな気がするとジャンは思う

そんな気がするだけの話なので、ジャンの場合は決して未来の記憶があるわけではありません(ジャンの中にある情景はすべて何らかの過去or妄想です)

 

ジャンとミカサ父を繋げられたことで、ジャンの夢のくだりが新たに出来上がりました

ジャンが、なぜかダメ男ばかりを好きになる娘を、歯ぎしりしながら見守る気苦労の絶えない父親に変身したので、むちゃくちゃ吹き出しながら作りました(楽しかった)

ちなみにジャンはミカサの他にも、サシャやヒストリアのこともハラハラしながら見守っていたと思われる

 

 

それが…………

……………

………ミカサの希望だと信じて

 

このシーンのテンプレは112話『無知』から

おなじ「希望」でも、ミカサの「希望」になると意味合いが微妙に変わってしまうのも可笑しくて(^^;)

 

それがミカサの希望と思えばこそ!

とにかく重要なのはミカサの希望だ!

 

そう思うたびに「俺のミカサ」は遠のいていった(笑)

 

ミカサの父ちゃん、ケニー、モブリット…

少なくともこの3人がジャンの中にいて人格の大渋滞が起きている

そりゃ単純な人間なわけがない(^^;)

83話『大鉈』でライナーを殺そうとしたハンジを止め、同様にリヴァイに制裁を加えようとしたハンジを止めたのは、ジャンの中のモブリットの反応です

 

tyune.hatenablog.com

↑こちらの記事にて、ジャンの中のわけわからない感情の情景として夕日をピックアップしたのですが、その一部に34話『戦士は踊る』から、壁の上で並ぶハンジとモブリットの影を入れてあります

実は記事をアップした後で、ハンジがニック司祭に激怒しているシーンに夕日があることに気が付いたので追加したのですが、

ちゅねの勘は正しかった!( ̄▽ ̄;)

 

ライナーやリヴァイを成敗しようとするハンジを止めてしまうのは

(ジャンの中の)モブリットのセンチメンタルだよね

ライナーやリヴァイ、ハンジも、共に過ごした仲間だから

 

んで、今回出てきたのが、ケニーとミカサの父ちゃん

この3人が揃って、ちょうどいい具合にリヴァイをいい方向へ導いてくれるという

ミカサの父ちゃんは、ミカサの幸せを第一に考えてしまう、不本意ながらも(^^;)

 

エレンの家の地下室は「父の秘密」、そこで見つけた日記帳(ノート?)の中身が秘密の詳細

秘密の詳細=父には別の家庭がある

腹違いの兄弟姉妹がいて、髪の色が黒ではない

 

あの場に居たエレン、リヴァイ、ミカサ、ハンジの4人が、これに該当すると考えられ

得られたヒントを元にストーリーを膨らませた結果のひとつが、リヴァイの過去となっています

そしてこれは『物語』であるので、登場人物の誰かと繋げていくこととなり、リヴァイの場合「別の家庭の兄弟姉妹、髪の色が黒ではない」人物で該当しそうなのがヒストリアとなったわけです

 

こう考えた時に一番背筋が凍るのがミカサなんですよね(^^;)

過去記事にてちょこっと触れているんですが、ミカサの父は、ミカサの母と出会う前に強姦魔だった説

悪事を働いていたのをアッカーマン一族の長であるケニーに見つかり

諭され、その後にシガンシナ区に移りミカサの母と出会う

ミカサ父の悪事の被害者がハンジの母で、その時に出来た子供がリコ

つまりリコはアッカーマンで、ミカサの腹違いの姉

 

ハンジの腹違いの兄弟姉妹→髪の色が黒ではない→リコ

最終話のこのシーンで、ブラウス家が預かっている黒髪眼鏡君とリコを似たように描いているので、リコは孤児院に預けられていたことがあったのではないかと

 

リヴァイとヒストリアの共通点は名前を奪われていることです

リヴァイがアッカーマンという姓だけだったのに対して、ヒストリアは名も姓も奪われています

そこからリヴァイにも別の名と姓が存在する可能性が浮上してきます

そこでようやく「ただのリヴァイ」という答え方の違和感の正体がわかる、みたいな感じでした

ちゅねの場合

 

リヴァイに別の名前が存在するとしたらなんだろうと考えた時に、ちゅねが注目したのが最終回のミカサの最後となるセリフ「エレン、マフラーを巻いてくれて、ありがとう」でした

すでにリヴァイとミカサが好き同士であることを突き止めていたので

あそこで「エレン(イェーガー)」の名前は出さないよなぁ、という直感

 

ミカサが好きなのはリヴァイなのに(このあとリヴァイと結婚するのに)、なぜ最後に「エレン」の名を出したのか?

それはリヴァイの本名が「エレン」だから、それ以外にないだろう

すると次には、なぜミカサはリヴァイの本名に辿り着けたのか?という謎が出てくるわけです

ミカサがリヴァイの本当の名前に気が付いたのは、最終回のあの場あの時の

飛び去って行った鳥の後ろ姿を見つめていた時です

 

真相は『君だけだよ』シリーズの方に入れるつもりなんだけど…気が遠くなる

そちらには、ミカサがどうやって島に戻ったのか(答・アニ操縦のファルコが島=ヒストリアの所まで送り届けました)

 

さわりだけ言えば、マフラーを巻いて飛び去っていた鳥を見て138話『長い夢』で、ファルコの背にリヴァイと二人だけになった時を思い出し、

エレンを殺す決意をしたその時に自分の身に起きたことに気が付きます

あの時のミカサは「自分がみんなのことを守らなければ」という気持ちになったのです(おそらく)

 

まとめると、

ミカサがエレンを殺したのは、「愛する人を殺す」ではなく、「愛する人たちを守る」の方です

 

愛する人たちを守るために、あなたを殺す私を許して」

だと思う

「私が一緒にいてあげるから(無理心中未遂)」

だと思う

↓これ

※兄さんじゃなくてガビと一緒に居たいファルコ

※兄さんのことは好きだけど、、、

 

 

ミカサは後でヒストリアに激怒されるんです

ヒストリアはエレンの首を抱きしめながら「絶対に許さない」ってミカサを責めるんです

その時にミカサは、エレンを家族として愛していたのは自分だけじゃないってことを思い知るんです

 

ミカサはカルラの代理なんですが、たぶんカルラもエレンを殺すことを選択すると思われます

エレンにもう一度チャンスを与える場合に、選ばれたのがヒストリアなんだと思う

エレンは心に邪悪なものを持っていて、もう一度やり直すにしても、やっぱりそれを持って生まれてしまう

カルラやミカサだと、結局はエレンを殺す道を選んでしまうんじゃないだろうか?

なぜなら、それはいけないことだと、エレンを諭すことしかしないから

だからエレンは、カルラやミカサの前ではそれを見せてはいけないと思っていた(自分を殺していた)

しかしヒストリアには本当の自分を見せることが出来た(なぜならヒストリアが世界一悪い子だったから)

ヒストリアは、エレンが本当の自分を見せてくれたから、受け止めてあげることにしたということかな???

 

・ミカサとリヴァイの子にジャンが「エレン」と名付けるシーンについては

おそらくミカサは大きくなったお腹をさすさすしながら、お腹の子に「エレン」と話しかけているところをリヴァイは何度も目にしているんですよ

ジャンとの名付け親の約束があったので(今回のような誤解はアルミンの説明によって?解けた??として)、リヴァイはちょっと心苦しくなってきた

 

リヴァイは約束と誓いオタクなので、名付け親の誓い(笑)のことは片時も忘れていないハズ

可能性として2パターンあり

ジャンの言っていた名付け親のことが、ミカサのお腹にいる子の名前のことだったと突然気が付いた

ミカサがお腹をさすさすしながら「エレン」といっていたのを特に気にせず聞いていたが、ミカサ子供に「エレン」という名をつけようとしていると突然気が付いた

このどちらか

 

しかしながら、今こうして自分たちが暮らしているのはジャンのおかげなので、ここはひとつミカサに諦めてもらおうとリヴァイは考えた

 

ミカサに言おう言おうと思っても、ミカサのことを想うと言い出せない(^^;)

そうこうしてるうちに、その時が来てしまい

出産に立ち会ったリヴァイは、ミカサが大変な思いをして子供を生むさまを見て、ジャンに断ろうと決心するんです(たぶん)

それでジャンを呼び出していざ断ろうとした時に、ジャンが「エレンと名付けろ」と言うんです

ミカサのことを第一に考えるジャンなので、ミカサが我が子に「エレン」と名付けたいことは重々承知なわけです(^^;)

ミカサのことを第一に考えているジャンですが、リヴァイのことを誰よりも大切にすると誓ったジャンでもあるので、リヴァイを立てることも忘れません

そして「エレン」は「エレン」でも、俺がつけたかったのはリヴァイの本名の方だぞ、と念を押すわけです

「くれぐれもエレンみてぇな死に急ぎ野郎と一緒にするなよ」

みたいな?(かっこいー)

 

 

アナキズム

ja.wikipedia.org

アナキズムのシンボルマークの、サークルAを見て、アズマビト家の紋を思い出しちゃったんですが、関係ありますかね?

アズマビト家は「自由」とかそういうものの象徴ではないんだけど(^^;)

メモしておきたかった

 

 

 

tyune.hatenablog.com

 

tyune.hatenablog.com