【進撃の巨人】「心臓を捧げよ」11

※最終話までのネタバレあり

※記事の説明

進撃の巨人】のストーリーが、ある一定のパターンを繰り返しながら進められていることに着目し、そのパターンを使って、空白(余白)部分にストーリーを当て込み、
そこから考察するという、かなり特殊なやり方をしております

以下の記事は、パターンを使って再構築したもの(ストーリー)となります

 

2022.10.28変更あり

詳細は末尾にて

 

 

 

「頼むから…起きてくれ」

「みんなが…」

 

「みんなが死んだんだよ」

 

(※↓こちらでもう少し詳しく書いています)

tyune.hatenablog.com

 

 

「終わった…のか…?」

 

「もう私達にはエレンはいない」

 

 

「正しいことをする人間はいる」

「ただそれが、自分ではなかったというだけのこと」

 

「たったそれだけのことに気付くのに大勢の仲間を殺してしまった」

 

「私達は…務めを果たした」

 

「もう…任せてもいいよね?」

 

「あとはあの子達の調査兵団としての任務を解くだけで…」

「私の役割をアルミンに託して…」

「私達は終わる」

 

「エレン…」

「アルミンなら何かの解決策や…希望や未来を君に示せるだろう…」

 

「15代調査兵団団長はアルミンだ」

 

(※このあと色々とありましたが――)

 

「――ハンジは俺を寝床に戻した」

 

 

「それが俺の知るすべてだ」

 

「体を隅々まで調べ尽くされ」

「ケツ毛の数まで…数えられ」

 

「精神的苦痛を受けた」

「…それだけだ……」

 

 

「他には何も…」

 

 

「ハンジさんほどの経験豊富な調査兵が安楽死計画に走った本当の理由がわかりました」

「…他の者に対する負い目や劣等感、自分がエルヴィン団長のようにはなれないとかどうとかいった…そんな幼稚な理由…ではなく」

 

「成果を上げられずに死んでいった部下への贖罪」

 

「…よせアルミン」

 

「…あのクソメガネは調子に乗りすぎただけだ…」

「いつか俺が然るべき報いを与えるつもりだった」

 

 

「俺は恨んでなどいない」

「ただ(ハンジを)恐れただけだ」

 

 

「そりゃ、ずいぶんと絆が深えことで……」

 

「……異常か?」

 

「かもな」

 

「僕は…」

「ハンジさんの考えていたことが少しわかる気がする…」

「生き返ったのが僕じゃなかったら…」

「ハンジさんは兵長に当たり散らしたりしなかったのにね…」

 

「エレンの行いは最低最悪の手段だ」

「僕には到底理解し得ない」

 

(※ここのアルミンのセリフは『キャラクター名鑑FINAL』の作者インタビューから持ってきました)

 

 

「ハンジさんの言う通り…僕はエレンに何かの解決策や…希望や未来を示さなければいけなかったんだ」

 

「僕が調査兵団の団長を託された理由はやっぱりそれだけだったんです」

「それがはっきりわかってよかった…」

 

「あー忘れてた」

「何て言ったっけ? 以前教えてもらったお前らの同期の名前は…」

 

 

「そうだ…」

「ベルトルトだ」

 

 

「あの日…あの時…」

「ベルトルトはまだ」

「死ぬべきじゃなかった」

 

 

「…え?」

 

 

「え…!?」

 

 

 

「まずは海を見に行こう」

「エレン」

 

 

 

ミカサやアルミン、みんなが危険な目に合えば

またエレンが正気を取り戻すと思ったか?

 

 

誰よりも仲間想いのエレンなら言いくるめて隙を突けると思ったのか?

 

 

 

僕は…

望んでたんだ…

 

 

全てを消し去ってしまいたかった…

 

 

ごめん…

 

 

ごめん…

 

ごめんなさい…

 

 

 

 

「言わないでよ…誰にも」

「僕が泣いてたとか…」

「……言わねーよ」

 

「でも…そんな理由で涙が出るなんて」

「一度あのじいさんに診てもらったらいいんじゃねえか?」

「バカなこと言わないでよ」

「エレンのおじいさんに言えるもんか、こんなこと」

 

「ふっ」

「なにが…おかしいんだよ」

 

「…アルミン、ごめんな」

「俺は…あの時、エルヴィンを巨人にして、お前を殺そうと本気で思ってた」

「…それも人類のためなんて理由じゃないんだ」

「エルヴィンが間違っていないって…信じたかった」

「……俺達はまだ終わってないって証明したかった…」

「でも もう…お別れしないとな」

 

 

 

「俺達は…本当に…何も無くなったんだ…」

 

「…例えばエレンがジークを裏切っていたとしても…」

「イェーガー派が脊髄液で島を支配するなら、俺達は一生、島のお尋ね者だ」

 

「…たぶん順番が来たんだ」

「自分じゃ正しいことをやってきたつもりでも…」

「時代が変われば牢屋の中」

 

「でも、あのまま逃げ隠れて何が残る…」

 

「蚊帳の外でハンジが大人しくできる…ハズがねぇ…」

 

「……」

「信じてくれるか…」

 

「アルミン…」

 

「以前 ハンジさんはこう言った」

「私は観客になる気はない」

「イェーガー派なら もう4人殺した…と」

「何より…」

「人類にはもう時間が残されていないことを、よくわかっていた」

 

「ハンジさんはずっとそういう人だった」

「…アルミン」

「ハンジさんを信じるってことは」

安楽死計画を実現させるってことだぞ?」

 

「いいや…計画は阻止するんだ」

「しかし始祖を失ったら パラディ島を世界の戦力から守ることはできない…」

 

「少なくとも一度は“地鳴らし”の威力を世界にみせつけてやったからな…」

 

「でもハンジさんは…どうしたいんだ?」

「本当に俺達を助けたいのか?」

「何で嘘だと思うの?」

 

「…何で…って…」

「エルディア人が子供を一切作れなくなることをハンジさんは望んでいるって…」

 

「それはきっと…」

「ハンジが言ったように…」

「ハンジが…14代調査兵団団長だから」

 

「団長になんか指名されたせいで大変だったと言ってたぞ…」

 

「それは…」

「ハンジが考えた嘘だ」

 

「ハンジさんが…真意を隠しているとして」

「団長をアルミンに譲ろうとしていたのはどうしてだ?」

「リヴァイには親にならないかって…」

「何でそんなことハンジさんは言ったんだ?」

 

「その後は…ひどく落ち込んでたんだろ?」

「ずっと何かに悩まされているかのように…」

 

「…それは」

 

 

「それは…」

 

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「え?」

 

「少なくとも…ハンジがエレンのことで頭が痛そうにしてたことなんて」

「みんなも知ってた」

 

「自分に言い聞かせるために無理矢理ついた嘘かもしれない」

 

「……」

 

「ミカサが帰る家を作ろう」

「は?」

「島に帰ったらミカサの家族になって、兵長

「…何を言ってる?」

「ミカサにはエレンがいる…」

「……あの記憶は嘘なんだろ?」

「そうとは限らん」

 

「あんだって!?」

「上手い嘘のつき方を知っているか?」

「時折 事実を交ぜて喋ることだ」

 

 

「あの日…」

「…ミカサはなんて言ってお前から去って行った?」

 

「信頼できる他の誰かと所帯を持ってくれと」

 

「…まさか」

 

 

「エレンの“始祖”を継承させる計画を理解してくれる誰かに」

「あなたならきっと見つかる」

 

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「私はあなたのそばにはいられない」

 

「人類のために尽くして」

 

「…そんな」

 

「ミカサには まだ時間が残されているのに…」

 

「わかってる」

「エレンが死んだ後もしばらく…10年以上……」

「ということは残り7年か…」

「違う」

「そっちは間違った記憶だ」

 

「まさか一生エレンだけを思い続けるつもりか?」

「だから僕達がミカサの真意を確かめて」

「証明しないと」

兵長はミカサの味方であると」

 

(※注訳・恐らくミカサを×3する時に、「始祖」の赤子継承を理由にしたのではないかと)

(※注訳・その場にコニーもいて、その時が来たら皆で逃げて、俺達だけの楽園で楽しく暮らそうとかなんとか)

(※注訳・でもリヴァイは責任感のある立派な人物だから、国を裏切るようなことは出来ないし、させたくないから、ミカサは身を引いた、的な?)

(※注訳・だからジャンは、俺とリヴァイは調査兵団を抜けることをミカサに証明しないといけないと思った、的な?)

 

「ミカサはエレンに命を救われた」

 

「一度死んだ私を再び生き返らせた恩は忘れない」

「人生が続く限り恩を返し続けるって、何回も聞いたよ…」

 

「どうやって諦めさせる?」

「まずは協力者を集める」

「何ができるかは協力者次第だ」

 

「だがジャンや、兵長の力が無ければ何もできない」

 

 

 

「…まさか」

 

「……」

「残念だけど仕方が無い!!」

「ミカサを救うためだ!!」

「支援する!」

 

「わかったかリヴァイ…」

「もうお前がやれることは、それしか無い」

 

「ミカサの肩にポンと手を置き」

「早く帰ろうぜ 俺達の家に」

 

「それだけでいい」

「絶対に上手くいく」

 

「………」

 

「するとミカサは涙を流してこう答える」

 

「…うん、帰る…」

 

「………」

「元から姓は同じ、親戚同士なんだ」

「エレンの家族であることを止めた後でも、ミカサの家や家族は消えずに残せるのなら」

「あるいは…」

 

「本当に…もしそんなことが可能ならだけど」

 

「さっきまでそう考えてたんだ」

「賭ける価値は大いにあると思う…」

 

「同じやり方が可能なら…」

「ミカサの未来も明るいな」

 

「……あのな」

「家族になるにも順序ってもんがある」

「これは誰かの身柄を引き受ける際に提示される条件の一つ」

「守るべきルールだ」

 

「待て」

「俺が口を利いてやろう」

「そうすりゃ上手く行く」

「イヤ遠慮しておこう」

「ミカサの居場所はエレンの家だ」

 

「……」

「……へぇ……」

「ミカサを見殺しにして無駄に生き延びるか」

「そりゃ…また慈悲深いことで……」

「まぁな」

「ミカサにも優先順位ってもんがある」

「そしてその相手はずっと以前からエレンと決まっている」

「だからミカサに情けを求めるのは間違っている」

「なぜなら、ミカサは今は」

「心の余裕と時間が有る」

「ミカサ、あいつは」

「エレンか俺か」

「どっちを選んだ?」

「また俺はミカサの邪魔をするのか?」

 

「夜間に作戦を決行するのはどうだろう?」

「夜に…?」

「うん!」

「ミカサが帰れなくなる夜にだ!」

「松明の明かりだけで馬を駆けさせることはできないな」

 

「もう無理だと思うけどなぁ…」

「なぁ…」

「アルミン」

「……」

「アルミ――」

 

 

「お前…何を…そんなに嬉しそうにしてる?」

 

「……」

 

「嬉しいんです!」

「ミカサがエレンのことを忘れて誰かと幸せに生きていけることが…」

 

「エレンのことを忘れて誰かと幸せに生きることをミカサが望んでいるって…」

「アルミンは本気でそう思ってるのか?」

 

兵長とミカサはアッカーマン同士なんですよ」

「マーレでは王家の伝承のみの存在と思われていた一族」

ジークさんをして、もう二度と会いたくないと言わしめた」

 

兵長が一緒にいてくれるなら、ミカサにとってこんな頼もしい人いません」

 

「ミカサを絶望のどん底に落としたのにか?」

 

「島の生贄になるためだけに生まれる子を産ませ」

「親子同士を食わせ続けるようなことをミカサが望んでいるって…」

兵長は本気でそう思ったの?」

 

 

 

「………確かにミカサらしくないと思ったが…」

「ありえないことだとまでは…」

 

「ありえないだろ」

「あのミカサだぞ」

 

「じゃあ何で?」

「俺とコニーには従ったんだよ」

「従ってもいいからだよ」

「最終的に子供をどうするかはお前次第だったんだろ」

 

 

「親子同士を食わせ続けるようなマネは俺がさせない」

「残りの人生を静かに生きよう」

 

「誰もいないところで…」

「俺達と子供だけで…」

 

「ミカサはお前に話を持ち掛けられた時からそうするしかなかった」

「断れば、島に戻った時俺達にイェーガー派はどんな手段を使ったかわからない…」

 

「だが始祖を引き渡すことを承諾したと見せて自分達は味方であると思い込ませることができたなら…」

 

「始祖を継承した子どもでパラディ島も守ることができる」

 

「……」

 

「えぇ…だから」

「すべては兵長がふたりの帰る家を作れるかどうかに懸っているんですが…」

「幼馴染三人組は離れ離れになって…もう僕はミカサに頼られる存在でもない」

「その上で聞きますが――」

 

「それってできそう?」

「できそうかどうかじゃねぇだろ…」

「…!」

「やれ」

「やるしかねぇだろ」

「これ以上ミカサにエレンの尻拭いをさせたくない…」

「それが…俺達や島を守るためであっても…ミカサを自由にしてあげたい」

「ジャン…」

 

「夫婦じゃなくても」

「兄弟でも」

「親戚のおじさんでもいいです」

「アルミン…」

「同じ家でミカサと暮らしてください」

「それができなければ繰り返すだけです」

「同じ歴史を」

「同じ過ちを」

「何度も」

 

 

「ミカサがこうなったのは…僕の不甲斐ない理想論のせいです」

 

「ミカサとの付き合いは長い…」

 

「エレンのために生き、エレンのために人生を捧げるのなら…」

「ミカサも本望だろうって…」

 

 

「逃げようとしていたんです…僕は…」

 

「すべてを忘れて生きようって…」

 

「僕は…まだミカサの幼馴染だ」

 

 

「ミカサはもう僕を必要としていないって」

「僕が勝手に思い込んでただけだ」

 

 

「ミカサはそんなこと思ってなかったのに」

 

 

 

この世で最もいい場所があるとすれば…

 

僕らは答えるだろう

 

 

これ以上の説得力がどこにある…

 

「必ず説得してみせるよ」

 

 

「エレンやベルトルト、すべてを探したいなら必ず成功させろ」

 

「エレン? ベルトルト?」

「奴らなら死んだよ」

「……」

「誰のことだ?」

 

「…さぁな」

「わからねぇな」

「誰のことなんだろうな?」

 

「巨人になった時に見た記憶か?」

「そうとは限らねーぞ」

「あとで誰かが見にくるかもな」

「今のうちに知ってることすべて話しておいたほうがいいぞ」

「…さぁ? わからない」

 

「しかし心当りくらいあるだろ?」

「思い出すまで頑張ろうか」

 

「まだ指は何本もあることだしな」

「やめなよ」

 

「で…お前は何でミカサを諦めたんだ?」

「そろそろ話してもいいだろ」

 

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「俺のせいでミカサが冷静じゃなくなったから」

「ミカサに手を引かれて……」

「…導かれた」

「ミカサが冷静じゃなくなったって、どんな風に?」

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「…それは」

 

「イヤ……やめておこう」

「もういいだろ」

 

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「どう冷静じゃなくなったのか話してくれ」

「……もう十分だろ、ジャン」

「俺が完全にクソ野郎になっちまったってことだ」

「ミカサの一番大事なものを…二度も…意味も分からず傷つけちまうほど…」

「俺はもう我を失っちまった…」

 

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「…ミカサが正気だとしたら、何の意味もなく“そんなこと”をするとは思えない」

 

「なぜ話せないんだリヴァイ?」

「まだ俺らが信用できねぇってのか?」

「どうしてミカサは巨人の力だけを戻して、記憶は改竄されたままにしたんだ?」

「ここならいくらでも話せるだろ?」

 

 

「話してくれよ」

「俺らはずっと一緒だ」

「もうこれ以上遠くへ行ったりしない」

 

 

「僕は…兵長の罪を一緒に背負いたい」

兵長と同じ罪が…僕達にもある」

「だからもう…僕達を遠ざけないで…」

「だから…お願いします…」

「話してください…」

 

「だとよリヴァイ…」

「今ならケツに蹴り入れるだけで勘弁してやる…」

 

 

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「貴様…吸ったのか…」

 

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「美しかった」

「柔らかくて、いい匂いもした」

「地獄のような状況だったが」

「そこには外からでは見えない素晴らしい世界が広がっていた」

 

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「ただひたすら……震えた」

 

「手を伸ばせば届く所にある…」

 

「すぐそこにあるんだ」

 

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「そうだ……」

「あれは…」

 

「まるで」

 

「たわわに実った…」

 

 

「……ふかした芋」

 

 

「なぜだ…」

「なぜ地獄のような状況下で…」

 

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「ミカサの気持ちが冷めてしまっては元も子もないから…」

「すぐ吸うべきだと判断した」

 

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「…!?」

「イヤ…わからないな」

「なぜ貴様はミカサのおっぱいを吸った?」

 

「それは… “何故に人はおっぱいを吸うのか” という話か?」

 

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「……どっちからだ?」

(ミカサが吸わせたのか、貴様から吸いに行ったのか)

 

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「両方だ、両方同時にやった(揉みながら吸った)」

 

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「俺の望みは叶わなかったが…」

「あの判断は間違っていなかったと今でも思う」

 

「あれを味わうためなら、まだ…生きていてもいいかもなって」

「…思っちまうほどだ」

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「何度も言うが、みんなが大好きミカサちゃんに劣情を抱くのはやめろ」

「気持ち悪い」

 

「全部貴様のせいだぞ!」

 

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「俺も同じ意見だ」

 

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「…何を笑ってやがる」

 

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「気にするな」

「アルミンは尊い話を聞くと感動してこうなっちまうんだ」

「たしか以前にも同じようなことがあったな」

 

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「ならよかった…」

 

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「ガキの頃読んだ…本の中に…出てきた女神さまには…」

 

「おっぱいがあった」

 

「女神さまのおっぱいは――」

 

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「この世のどんなおっぱいよりも素晴らしいものだと書かれていた…」

 

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「ハズ」

 

「…ミカサのおっぱいは……」

 

「女神さまだ」

 

「オイ、アルミン、こいつを黙らせろ」

「口にクソを詰め込んでやれ」

 

「…へ、兵長…」

「ありがとう…ございます…」

「ミ、ミカサを…」

「好きになってくれて」

 

「僕たちの最悪の過ちは無駄にしないと誓います」

 

「島に行ったらミカサの家族になってください」

「必ず」

 

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「…これでもまだ望みがあると思うか?」

 

 

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ああ、その目だ――

 

「……どうしてお前はそんな目をしていられる?」

「お前は夢を見ていて余裕があるからか?」

 

俺はまた選んでしまうのか

 

お前らと同じ目をした

こいつに未来を託すことを…

 

「家族を持つことがミカサにとってそんなに大事なことなら」

「俺を突き放したのはどうしてだ?」

「俺と家族になることは出来ないって…」

 

 

「なんでそんなことミカサは言うんだ?」

 

 

 

「ミカサがいつもみたいに冷静じゃなかったとしたら」

「それは動揺を行動で消そうとしたからです」

 

「でも、このままじゃ」

 

 

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「この先…お前の望みは叶わない」

「叶うのは…ミカサの望みだ」

 

 

 

 

 

 

「エレンが死んだ後のミカサのことはよく知ってる」

 

「エレンは昔っからひとりで突っ走って行くんだ」

「僕らを置いて」

 

「ミカサはただ、そばに居るだけでいいのに」

「…それだけだったのに…」

 

「だから…兵長ならミカサの望みを叶えてあげられる」

 

兵長ならきっとミカサが築いた壁の」

「向こう側に行ける」

 

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「ミカサもお腹が減った頃だ」

 

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「ミカサを救うのは…」

 

……リヴァイ……

 

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任せてもいいか?

 

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「……ああ」

 

 

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「待てリヴァイ」

 

「……どこへ行く?」

 

 

「ついてくるか?」

 

 

「…その子に託すつもりなのか?」

 

 

「殺せばいいだろう、ペトラ達の仇を」

 

 

「女型の巨人にペトラたちは惨殺された」

「あの船に乗っている女だ」

 

「ペトラは…本当にいい子だったから…私も悲しかった」

「なんせお前は賢いからな、私と違って」

 

 

「その子も違うんじゃないのか?」

「理想の世界は見せてくれないかもしれないぞ」

 

「夢を諦めて死んでくれ」
「新兵達を地獄へ導け」

 

「ってやってたよね?あの時」

 

「……」

 

「心臓を捧げよ」

「ってやってたよね?」

 

 

「…えぇ」

「でも…まぁ…それは…」

 

「ほら!」

「やってたよリヴァイ」

 

「俺らが仲間達にもたらした被害の過去を考えれば…」

「お前の恨みはもっともだ…」

 

「だが…」

「俺は今…死ぬわけにはいかないんだ」

 

「どうか許してくれ」

 

「お前に聞かれてマズいことなんて何もなかった」

 

「リヴァイはエルヴィンを信じていたな?」

「それは避けがたい我々の真実だ」

「だが…巨人を滅ぼすしかなかった我々を友人にしたものは一体何だ?」

「エルヴィンか?」

 

「リヴァイぃ!!」

「その腕 触っていいぃぃぃ!?」

 

「ハ、ハンジ!?」

 

 

 

「ちょっと待て――」

 

 

「……」

「知らねぇよ」

「ただお前がバカでかい腕でつまみ上げられてなければ俺は…」

「お前の頭にクソを詰め込んでただろうな」

 

「それこそ“友人”とやらになる前に」

 

(※注訳・恐らく、リヴァイの目の前でハンジが巨人につまみ上げられたことがあった、ということかと)

 

 

「で、どうするの?」

「また殺すの?」

「その子もリヴァイの期待通りの人間じゃなかったら」

 

 

「…リヴァイは」

「このまま…死ぬまで続けるつもりなの?」

 

 

「悲しいよ…」

「これは戦いや争いじゃない」

「…決別だ」

 

「お互いを信じることができなかった」

 

「だがそれも無理はない」

「地下街出のリヴァイとはあまりにも見てきた世界が違いすぎたんだ」

 

「我々はクーデターに成功して勘違いしてしまったようだ」

 

 

「我々はエルディア国の中でも巨人になれる特殊な人種“ユミルの民”」

「その“ユミルの民”は世界を支配していた過去があり」

「再び支配する可能性がある」

 

「それがどういうことか」

「わかっていなかった」

 

 

「全世界の勢力がいずれあの島に集結するだろう」

 

「我々には始祖がいる」

「時間を超越できる」

「選択肢がある」

 

「そう勘違いしてしまったことが…」

 

「リヴァイ…」

「私達の過ちだ」

 

「…まぁ」

「私の真意を話したところで…」

「わかりっこないだろうがな…」

「あの子達には」

「なぁリヴァイ…」

「私達にしか…わからないよな」

 

 

「なぁ」

「俺らを許してくれないか?」

 

「どうして…?」

 

「こいつは団長になるしかなかった」

「それを望んだのは俺達だ」

 

 

「その上、一度は調査兵から解放されたあいつは、再び兵団に戻ってきてくれた」

「お前と同じだ」

 

「あんたモテないでしょ」

「勝手に人の気持ちをわかった気にならないで」

 

「わかるさ…」

「お前と俺は同じだから」

 

「つまり…」

「あんたは最初から兵団に服従してなかったし」

「背負うものなんて何も無かった」

 

「…どうか許してくれ」

「こんな小さな組織の中でさえ信頼関係を築けなかった愚かな俺達を…」

 

「ずっと謝りたかった」

「あんた達に」

 

「あの日…」

「すべてはあの日、私達が作戦を強行したことから始まった…」

「…もし引き返してたら、あんたもエレンも大切な家族を失うことは無かったのに…」

「謝ることすらおこがましく思える」

 

「……」

「…何度殺そうとして思いとどまったかわからない」

 

(((やっぱりね…)))

 

 

「…よく我慢できたね」

 

(ほうよう…)

「ハンジを頼んだ」

 

「了解した」

 

「ミカサを頼んだ」

 

 

「…了解だ」

 

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「けど、いいの?」

 

「あ?」

 

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「ミカサのことだよ」

 

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「……」

 

「少なくともミカサは、あんな女泣かせのことは忘れて幸せになるべきだね」

 

「まぁ…案外すぐに良い人見つけてくっつく気もしてたし…」

 

「けど」

 

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「…いつの間に」

 

「ミカサはもう辛い思いをしなくていいんだよ」

 

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「逆にそこまで想ってるのに、なんであの人なの?」

「ミカサを傷つけたのに」

 

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「んなもん誰だって聞いてりゃわかるよ」

 

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「信じてるんだ?」

 

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「…何かあいつ、俺の嫌いな奴に似てたからな…」

 

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“ケニーが命を懸けて戦い続ける限り”

“俺はケニーを信じる”

 

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“お前らなんか……こうだ!!”

“こうなって当然だ!!”

 

 

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「そのバカって…エレン?」

 

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「……忘れた」

 

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「だめだ…、何かとてつもないバカを思い浮かべてた気がするのに……」

「もう絶対に思い出せないな」

 

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「あぁ」

「僕もそれ、よくあるよ」

 

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「子供のころからよく気持ち悪いヤツだと言われてたっけ」

 

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「そろそろ うぜぇんだが…」

 

 

 

「お前のその馬鹿丁寧な喋り方だ」

 

 

「何でじいさんにまで敬語なんだよ?」

 

 

「お前…親そっくりな言葉が恥ずかしいんだろ?」

 

 

「豚以外のこと何にも知らなくて世間や人が怖いんだな」

 

「……」

「大方…じいさんにでも聞いた『英雄エレン様の物語』でも…」

 

「オイ」

「エレン」

 

「痛ッ!」

 

「!」

「ございます」

 

「やめろ!」

 

「人に言われて話し方を変えることはない!」

「サシャにはサシャの世界があるんだから」

 

 

「今だってありのままのサシャの言葉だろ?」

「俺はそれが好きだよ」

 

 

 

「あのな!」

「誰しもがエレンみたいに無神経じゃねぇんだよ」

 

 

 

 

 

何で…

 

 

(こんな時に思い出すのは…)

 

(取るに足らない いつもの日常)

 

(そんな…思い出ばっかり…)

 

「ねぇ」

「聞いて」

 

 

「大丈夫だから」

 

「このまま進んで」

「ずっと」

 

「遅くてもいいから…」

 

「あなたを助けてくれる人は必ずいる」

 

 

「すぐには会えないかもしれないけど…」

 

 

 

 

「……い…」

 

 

「行かないで…」

 

「おじいちゃん」

 

 

 

 

「おやすみなさい」

 

 

 

 

 

「けど」

 

「それでも」

「会えるまで きて」

 

 

「ねぇ…」

 

 

 

「ご飯はまだですか?」

 

 

 

「……にくるって」

「やくそくして」

 

 

 

 

「ねぇ…」

 

 

 

「リヴァイ」

 

 

 

 

 

 

 

 

エンディング

youtu.be

 

 

 

 

【感想】

終わったー\(^o^)/

 

つぎは「心臓を捧げよ~孫娘編~」ですよ\(^o^)/

…orz

でも、とりあえず、一通り、やり終えた感を味わっている

 

 

『夕暮れの鳥』の公式MVをエンディングとしてはりつけたのは

映像が子孫たちが未来からリヴァイを呼んでいる風にも見えたからです

すごい、ぴったり\(^o^)/

(もともと【進撃の巨人】のエンディングですが)

 

歌詞自体も、最終回の『あの丘の木に向かって』みたいですよね

(これは他の方の感想で書かれていたのを読んで、和訳を読んでみたら、たしかに、と思いました)

 

一応しっかり種明かししときますが

リヴァイのことをずっと呼んでたのは、ミカサにそっくりな孫娘サシャです

子供の時ほど似ていたんじゃないだろうか?

 

リヴァイとミカサの孫娘=エレンとハンジの娘=サシャ

 

サシャは二度エレンに殺されて、三度目の正直でリヴァイの孫娘として生まれてきます

そしてエレンに心を奪われて「道」規模で家出してしまうけど、最終的には目が覚めてリヴァイに未来に来るように言い残していきます

 

「あいにくるってやくそくして」←ちゅねが当てはめたセリフ

「meet…」「肉(meat)?」

 

ここはリヴァイがレイス家やエルヴィン(調査兵団)に心を奪われてアッカーマン一族を離れてしまうけど、最終的に一族に戻ってくるところにも重なってるかな

呼び戻すのがミカサやケニー(ミカサの父ちゃん)ってことになるよね

レイス家(ウーリ=モブリット)はリヴァイをレイス家から切ったわけだし

 

サシャを時系列順(?)に整理すると

サシャ・ブラウスとして生まれ、死ぬ

その後、ハンジとエレンの娘として生まれてくる予定だった

「道」をさまよっているうちに2000年前のマリアの時代でエレンと出会い、マリアにも会う

「道」でエレンとはぐれた後は、ハンジのそばをうろうろとしていましたが、ハンジと共に死亡

「道」でマリアと再会

マリア・ローゼ・シーナという力を得て、「天と地の戦い」の勢力のひとつとなる

同じく「道」をさまよっていたルイーゼが、ミカサだと勘違いして付き従う

サシャ自体も自分を「ミカサ」だと思い込んでいる

エレンに「ミカサ」と呼ばれ、自分は「ミカサ」であることを求められていると思い込み、自分も「ミカサ」でありたいと強く思っちゃったんじゃないか…?

この思い込みの強さが頬に傷まで作らせてしまったのではないかと、ちゅねは考えているんですが(本当は傷なんてない)

 

 

「天と地の戦い」の4大勢力

リヴァイ(王家)、エレン、ミカサ

 

ジーク(王家)、クサヴァー、ハンジを団長とした旧調査兵団/フロック達

 

ウーリ(王家)、ケニーとかつての部下達、クシェル、キース

→エルヴィンを団長とした旧調査兵団が後に合流

 

マリア・ローゼ・シーナとサシャ(4名が王家)、ルイーゼ

→リヴァイを裏切ったエレン

 

始祖ユミルを奪い合う戦いですね

 

リヴァイとミカサの子供は、長女が104期ユミルで、長男がベルトルトです

二人の間に生まれる子供のチョイスとして、この二人を持ってくる発想はちゅねには無いですね

ですが、言われてみたらすごくシックリくる二人で、この二人以外はつまらない

ありえない

このファミリーのことを想像するだけですごく面白くてニヤニヤしてしまいます

 

長女がコニーに烈列に恋をしてしまい、二人は結婚

ミカサそっくりな孫娘が生まれる

コニーなら自分の娘に「サシャ」と名付けたくなるだろう

 

あと、ウーリのことを書いていないので、ここはやっておきたい

元々は『エレンとリヴァイの物語』の一部分として組み込んでました

『君だけだよ』のラスト部分、ハンジに殺されそうになったリヴァイがどうやって救出されたかも書きたいんだけど、ここ、再現が何気に難しい

けど、コニーがいい味出してるんだよな……

ウーリの方はすぐ出来ます

 

リヴァイとミカサの結婚式も、ちゃんと再現できるように素材は用意されているんだけど(長髪ミカサの素材はないか)

けど、『心臓を捧げよ』でここまで再現できたので、このあとにふたりが結婚する様子は既定路線だし、わざわざやらなくても…という気もしてきてしまったのだ

 

空白部分の補完作業をし始めた初期の頃は、島に渡ってからのリヴァイとミカサの話が一番やりたくて

エルヴィンみたいに、煩わしいことなんて放り投げて「地下室に行きたい」「地下室に行きたい」とソワソワしてたのですが(^^;)

 

ええ、ある意味、ちゅねの前にも「獣」が現れましてね

とにかくちゅねが地下室に行くのを邪魔するのなんのって

 

去年、頭の中に(余白部分の)ストーリーが一気に流れ込んできまして

素材も色々と用意されているし、これはすごく面白いから表に出したい!!!

という衝動が起きたので、やりはじめた作業

 

↓こちらの記事

www.sady-editor.com

「原作」を真似する中で「自分らしさ」を加えていくと二次創作になる

と書かれている

そうなんです、この「自分らしさ」という部分がほぼ無い状態なんです

だから、ちゅねのやっているこれは二次創作にもなっていないという判断をしている

だからといって「原作」というわけでもない(^^;)

 

でも、ここまでうまい具合に、原作のみを使ってストーリーを組み立てていけるのは、やっぱり最初から作りがそうなっているとしか思えないんですよ

それこそ用意されているもので「学んで」「遊んで」いる感覚です

 

仮説として

ちゅねは完全に【進撃の巨人】の中でやっているけれども

作者は、いままで見た作品(小説、漫画、映画、聞いた話、実体験などなど)の……「ハコ」がデータとして頭の中に入っている

 

面白いストーリーには、すでに「型」があるそうです

例えばストーリーを頭の中で考えている時に、既に「型」「ハコ」などがパンパンに頭に詰まってる場合、どばどばどばばって繋がって行くんじゃないですかね?

 

よく作家さんが、自分の作品をまるで他人事のように語っている時があるじゃないですか

勝手にキャラが動き出す、とか

キャラに自由に動いてもらった、とか

ちゅね、それについてはどの作家さんの発言でも懐疑的でした

 

全て自分の頭で考えてることなのに他人事のように話すなんて

かっこつけてるわ~、すかしてるわ~、と思ってました(スミマセン)

 

ですが、もし今ちゅねがやっているようなことをオリジナルでやってた場合

キャラが何かしらの「型」や「ハコ」に繋がったことで勝手に動きだすことはありえない話ではないな…

ということを体感してしまった

 

ちゅねの場合は教材(【進撃の巨人】の単行本)が手放せない状態なので、ぜんぜん話は違いますが、原理として腑に落ちたところはある

 

以前にもどこかでちょっと触れたんですが、

鈴木光司の『ループ』に出てくる仮想世界のプログラミングのことを思い出したんですよ

うまく説明できないのでwikiから引用してしまいますが

数十万個の巨大コンピュータを使って、電子世界に架空の世界をプログラムし、生命の進化と可能性をシミュレーションするプロジェクト

最初にプログラムしておけば、あとは勝手に生命が誕生したり進化したりして世界が作られていく(まるで現実世界のように)

これと似たようなことをしていたんじゃないかなぁ、と思ったわけです

最初から計算して、あらゆるパターンを用意しておけば、例え漫画として完結させた後でも、おのずとストーリーは進んでいく

みたいなこと

 

要するに、まあ、永劫回帰的な?

 

…無知すぎるので専門用語を知らなくて上手に説明できないんだけど

 

進撃の巨人】の場合は、表紙や最終回の加筆を含めて、要所要所をしっかりと提示しているので、縛りもある

 

大きな縛りは、エレンはハンジ、ミカサはリヴァイとカップリングが決まっていて、子供を作るとこですよ

 

でも、果たして作者は、ここまで考えて最初から描いていたのか?

果たしてそんなことは可能なのか?

という疑問も当然ながら抱いています(^^;)

 

結局はわからないことだらけだけど

でもケニーの言葉を借りるなら

ちゅねは「こっちの方が断然面白い」と思いました

そして、なによりも原作が、そのようにも読めるように出来ているのは事実だ

ちゅねは原作を何も改変していません

 

そうそう、プライベートで

熱心な【進撃の巨人】読者と話す機会があったと書きましたが

138話と139話の間でリヴァイとミカサの間に何かあったと考えるのが普通じゃないか?に留めたと言いましたが、ぜんぜん留めてなかったわ(笑)

 

ミカサの結婚相手はリヴァイだと思う、ということも話してました

そしたら、その人「そうか!」っていう反応をしたんですよ

膝を打った、みたいな感じ

その反応を見て、ちゅねも調子づいて、

加筆では、さもミカサとジャンが結婚したように見えるけど、あれはミカサの家系の子孫と、ジャンの家系の子孫が結婚したんだと思うとも言いました

 

で、肝心の記憶改竄のことは言えなかった……orz

 

34巻裏表紙でショールを羽織っているのが104期ユミルとサシャです

マフラー(ミカサ)とショール(ユミル)で時間の経過を表しているとも言える

ほら、普通に考えれば、マフラーしてショール羽織るなんて変じゃないですか

普通は!

だから普通じゃない描写だと考えられる

 

というわけで、ちゅねもいざという時の場合に備えて、膨大な補完部分無しでも上手に説明できる方法は用意しておかないといけないなー

でも、今のままだと、あまりにもちゅねの主張は強すぎるので、このままだと確実に誘導になる(-_-;)

 

進撃の巨人】は過去の事件を繰り返しているというのは、他の方の考察にもあったんですよねえ

分かりやすいのは、エレンの首が繋がって巨人化するときの描写が、ロッドが巨人化する時のそれだし、それに至るまでの勢力が混沌としている過程が同じです

ロッドレイス巨人の暴走とエレン最終形態(終尾の巨人)の地鳴らし、それを迎え撃つ流れがそっくりです

 

民衆に対し、脅威を防いでみせたことを示すヒストリア、

マーレ兵に進撃の巨人を殺したことを示すアルミン(ここはてっきりミカサになると予想してたら、アルミンだったという)

 

人の心を掴むには「物語」が必要ということも、繰り返していると思います

 

そして

過去を繰り返しているのなら

やはり巨人大戦の後に王様がパラディ島に籠り、壁を作り、民衆を記憶改竄して100年の平和を築いたことも繰り返すと思う

 

なぜミカサとアルミンが入れ替わったのだろうと不思議だったんですが

よくよく考えたら、ロッドレイスの本体を見つけてるのはジャンなんですよね

でもジャンが今後のことを考えてヒストリアに譲った

それと同じように、ミカサも今後のことを考えてアルミンに譲ったと考えられます

そしてヒストリアもアルミンも、自分に与えられた役割を全うした

 

ちゅねは佐渡島さんのTwitterもチェックしているんですが

そこで知った脚本の書き方で気になったのは

ファイナルイメージは、オープニングイメージと対になる描写があるということ

オープニングといえば、超大型巨人の出現をエレン達が見上げているというものですが
それは加筆部分の、大きな木を見つめる犬と少年になるのかもしれませんが、これはあとで考えるとして(^^;)

もう一個、キース団長率いる調査兵団と巨人との戦いがある

 

「人類の力を思い知れッッ!!!」

というのが、パッと見イメージは、エレンを殺すミカサ(とリヴァイ)ですよね

ですが「人類の力を思い知れッッ!!!」をやったのは、世界に向けて進撃したエレンの方です

 

巨人に殺されて片手だけしか残らなかったモーゼス・ブラウンが、首だけになったエレンであり

モーゼスを殺した巨人がミカサ(とリヴァイとファルコとアルミン、アニとライナーとピーク)になる

壁の外をうろついていた無垢巨人は実は同胞だったので、モーゼスもエレンも同胞に殺され、体の一部分しか母親に返されなかった

 

モーゼスの母親はむせび泣き「息子は役に立ったのですよね?」とキースに確認する

この母親が、おそらくヒストリア

で、首を持ち帰ったミカサに「エレンは島のために役に立ったよね?」というようなことを訊ねる

で、ミカサは答える「何の成果も得られませんでした!!!」

 

ミカサ「私が無能なばかりに、ただ悪戯に無関係な世界の人々をエレンに殺させ…うんぬん」

(ミカサはエレンの性質を知っていたけど知らないフリをしてたのは確かだ)

(アルミンも)

 

あくまでも脚本のそれを参考にして考えた場合ですが、結構ピッタリ当てはまってるような気がします(^^;)

 

とするなら、エレンやモーゼスブラウンがしたかったことは「俺達の力を思い知れッッ!!!」です

エレンについては考察通りですが

モーゼス、お前もだったか…

 

帰属意識というのはちゅねにもあるし、その意識を強く持っている時の対抗戦は燃えます(^^;)

ちゅねは運動会が大好きな子供でした

結局のところ、【進撃の巨人】のテーマって、そこなんじゃないかと感じてるんだけど(^^;)

そこですよね?

 

オリンピックを見て、国を背負って戦うってかっこいい

僕(私)もオリンピック選手になりたい!

国の代表になりたい!

と燃え上がってしまう気持ちはわかります

わからない人もいるだろうけど

 

俺は「鎧の巨人」を祖国マーレに託された選ばれし戦士

島の悪魔を成敗し

皆を救う英雄になるんだ

95話『嘘つき』ライナー

やっぱりオレは…

お前と同じだ

100話『宣誓布告』エレン

 

 

アルミンには、ハンジとエレンの関係に気付いてもらわないといけないので、

アルミンが過去の何かから、二人の仲に気付いたという描写を入れました

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107話『来客』でのこのシーン、アルミンが描かれていないんですよね

だからひょっとしたら、アルミン視点の可能性もあると思いました

 

テンプレはもちろん118話『騙し討ち』の、アルミンが海のことを思い出すシーンです

その海のシーンというのが、リヴァイ視点疑惑があるやつで、リヴァイが描かれていない

だからもしかしたら…と思いました

ベルトルトがアニをがっつり見ていた姿を思い出して、アルミンはベルトルトの恋心に気付いちゃったこととも重なる

 

エレンが地鳴らしを強行した理由、最大の理由?

「やりたいからやった」と同等か、それ以上になったかもしれない理由が、愛する人と守りたい人(ハンジと娘)ができたことです

 

エレンがもし生き残った場合、起きていたであろうこと

ハンジの死を知った時のエレンの反応はグリシャを参照にします

 

ハンジさんとお腹の子(娘)を失うことがわかっていたら、こんなことはしなかった

と、悲しみにくれたであろうエレン

 

そういえばグリシャの行先がずっとわかんなかったんですが

ファルコかもしれない

最初から入っていたかはわからないけど、グリシャ少年とファルコって結構似てる

そうして考えるとダイナの行き先はピークになりそう

最初はクシェルとダイナが同居していて、クシェルが出ていき、ナナバIN

 

もしかしたらガビの中にフェイが入ってるかも?(うーん、どうだろう)

 

さてリヴァイとハンジが決別したままになってしまいましたので、この問題は未来に先延ばしされてます

問題というか、ハンジの心の傷…というか虚無感?

ハンジは、自分のやってきた悉くが無意味に終わったケニーに近いものがあると思います

ハンジもケニーも知らなかっただけで、真相は違うのだとしても、結局のところ生きてるうちに真実を知る術がなかったことが悲劇を生んでしまった

ハンジの場合は自分の子まで死なせているからね

 

つまりアニは内に虚無を抱え込むことになり(元々その傾向があったのだろう)、それを埋めてくれるのが長男ベルトルト(の強引さ)と、個人的にミカサではないかと思っている

 

アニはずっと、ミカサと女友達として、ミカサのそばにいたかったんじゃないか?

アニは元々の性質が女の子

なのに環境と能力が、女の子でいることを許さなかった

アニは真面目だったから、能力も磨かれていき、

周囲がその能力を求め、アニはそれに応じてしまう

 

対してミカサは境遇的にも能力的にもアニと似ているにもかかわらず、ミカサはずっと女の子でいるわけなんですよ(ミカサは目的がはっきりしていて単純だからブレない)(周囲に合わせない)

手がかかるエレンにミカサがやきもきしているのを皆が見ているので、周囲も見守っている感じになっているのかな?

ミカサのコンセプトは(たぶん)「みんな大好きミカサちゃん」です

アニも周囲からそう扱ってほしいと思ってたんじゃないかなあ

 

ただ、アニの苦労はミカサと違い、スパイ的なものなので、まず皆の目に触れることがない

知っているライナーが、あの有様です

ベルトルトは死んでしまった

そこがミカサとの違い

女でいたいけど、それでいて子供を持つこと(=母親になること)には恐怖を抱いていると思う

 

最終回のアニのセリフで、ことさら「女」というものを強調されていて、一部で批判されていた空気だったと思っていますが

 

よりによって始祖ユミルが奴隷で、そのユミルとミカサを結び付けて……

アニがやたらと女であることをアピール

ミカサもすっかり女っぽくなって「サイアイノアナタ」と刻まれた墓石のそばで涙を流し…

(^^;)

 

ちゅねも最終回では、なんか女が…

女が……

という部分は強く感じたので

反感が出るのは当たり前で

逆に出ないことの方が変だと思います

反感は当たり前であってほしい…というのが、ちゅねの本心かな

 

でも読み方を変えれば、ぜんぜん変わってくるんですよ

色々端折ったらなぜかその部分だけが色濃く浮き上がってしまっているというか

どうしてこういう風にしたのかってのは想像するしかないけど

エレンとミカサが両想いだったように見せるのを優先させると、こうなってしまうのではないだろうか?

(完全に個人的な見解ですよ)

 

マフラーについてはさすがにしつこすぎてイラッとしてましたが

ちゃんと「そろそろ うぜえんだが」の104期ユミルに繋げられるようになってたので…

やはり読まれてる…と思ってしまいました

 

サロメをモチーフとして持ってきているのは、状況がハッピーじゃない(両想いじゃない)ことを暗示していると思います

 

こういうお約束についての扱いは、界隈ではどういった扱いなんだろうか

お約束だから、あえて壊したという風にも捉えることは可能なんですが

ただでさえ描写を削れるだけ削っているという状況下なのだから、サロメというものの持つ意味を借りていると考える方のが普通なんじゃないかなあ…

 

ちゅねは、かっこいい女、強い女というものが好きです

強くありたい、かっこよくありたい、男に負けたくないと思うことは自由だし間違ってはいないけど、

従来の、女の子女の子していたい人に、それを押し付けるのはイカンよね

 

アニも何気に、男に媚びないでほしいという理想が集まりやすいキャラなのかもしれない

 

ちゅねの後輩で「私は男の人にお茶を出したり、お世話してあげるのが好き」と公言してた子がいて、すごく女性陣に嫌われてたんですが(^^;)

あの子はあの子で、すごくカッコ良かったんですよ

可愛らしい雰囲気の子で、胸もデカくて(周囲は男も女も目ざとかったよ)

とってもゆるく、とにかく可愛らしくて、

自分の信念にのっとって男を吟味していて(容姿も年齢も問わない、とりあえず自分に興味を持ってくれた男性とはじっくり接してみる)

で、優しい年上男性を選んで結婚してました

 

「女」というものについては、ちゅねもつねづね考えてしまうんですが

どうしても腕力では男より弱く出来ている

このことについて考えずにはいられない

秩序が保たれているからこそ守られている面があって、ひとたび秩序というものが壊れれば、性暴力や、殺される危険性の高い弱者であることは忘れてはいけないんじゃないかなぁ

多様性も同様に

だから秩序が保っていられるように尽力すべきなんだろうと

うまく裏で操ってなければならないのだろうと

コントローラーを持つべきなんだろうと

どうすりゃいいのかわからないけど

 

ちゅねは不倫や浮気がどうしても嫌でして

題材としても嫌なので、出来る限り避けたいし避けてます

(例外として、お互いの気持ちが離れているとか、お互い様とか、嫉妬や恨みが生じない場合はOKなんですが)

それに巻き込まれてヤキモキしたくない

心は常に穏やかでいたい

 

↑元々のこういった性質が、ヒストリアとエレンの仲があやしいってなった時にパワーになったわけよ

結局はこれよ(;^ω^)

この苦しみから逃れようと、ああでもないこうでもないと~

もがきつづけ~

ついに第三の目が開いた

 

それはさておき

不倫や浮気がどうしても嫌な気持ちが一周しまして、一夫多妻制はアリだな、と思うようになってしまった(^^;)

妻たちに生涯三食昼寝付きの快適な環境を用意してくれるのなら、男は何人でも妻を持つことができる

たくさんの女たちの中で、存在すら忘れさられた末端で息をひそめ

そのポジションを上手に保ちつつ、自分のお気に入りの馬丁やら趣味やらを楽しむ

これ最高じゃないか(最低だな)

 

まず男が女を支配して、その女が男を支配する構図

win/winですよ

 

あ、もちろん逆もOK

夫たちに生涯三食昼寝付きの快適な環境を用意してくれるのなら、女は何人でも夫を持つことができる

 

って、結局自分がいかに楽出来るかでしか考えらんない( ̄▽ ̄;)

絶対上手くいかないだろう

しかもどっかでは刃傷沙汰が起きてる

 

まず男が女を支配して、その女が子供を支配してしまう構図か……(ぼそっ)

ちゅねなら依存するなら犬猫に行きますが…

 

すごいんですよ、飼い犬の、片時もあなたのそばを離れたくありませ~ん(´;ω;`)

自分、こんなに求められて幸せだな~と思う反面

たまに辛くなったわ(旅行がしづらくなった)(普段の買い物すら)

 

なんつーか、支配しようとする母と、その支配から逃れようとする息子という構図も透けて見えるような

支配しようとする母という存在にもバリエーションがあって、自分の望む通りにしようとする母、息子が正しいことをするであろうこと(悪ではないこと)を信じ抜きたい母、このどちらも支配しようとする母である

 

こうして母や息子としてしまうと、単純な男と女になってしまうけど

たとえばエルヴィンとリヴァイでいえば、リヴァイが母ちゃん役を担っている(笑)

バカ息子エルヴィンを最後まで信じていたいから、途中で妙なことに気付いても「そんなはずはない」と悪い予感から目を背けて、自分の都合のいい方に考えてしまうという

 

自分の理想で、相手を支配しようとするのだ

 

リヴァイの場合は、最初は立場的にもエルヴィンの方を親的存在で見ていたと思いますが、51話の時にエルヴィンが悪戯を見つけられた子供のようになってしまい、リヴァイがそれを見過ごしてくれたことで、エルヴィンにとってリヴァイは甘えられる存在という認識になり、72話で我儘を押し切り、80話で完全に甘えた

そしてリヴァイは完全にエルヴィンのオカンとなった

ですがリヴァイはその事実からは目を背けつづけ、「息子の死は人類の反撃の糧になったのですよね!?」というブラウンの母(事実を知ったリヴァイ、事実を知らないハンジ)に「何の成果も得られませんでした」と正直に話したキースにはなれなかった

 

エレンについては、アルミンとミカサがそれをしている

123話『島の悪魔』

リヴァイバージョン(72話『奪還作戦の夜』)

 

俺は…気付かなかった

もしくは…気付きたくなかったのだろう

 

 

すぐそばに居て、

当人がわかりやすいシグナルを発しているのに、見ないふりをする母親

 

それに近いことで言えば、やはり132話『自由の翼』のハンジとリヴァイのお別れシーンは、ちゅね自身が嫌な予感がしながらも目を背けた事案です

「心臓を捧げよ」と言われたハンジの、あの驚いたような目元…(^^;)

まさかハンジが、覚悟なく巨人の足止めに立候補して、リヴァイに止めてもらうのを期待していた…

まさか……

そんなはずはない

と、自分の理想でハンジを縛り付けていたのだ

知らずのうちに

ハンジに限ってそんなことをするわけがないという「ハンジの聖人化」を、作者に先読みされていたわけです(-_-;)

 

もし本当に先読みされていたとしたら、ですが、

それなら見事に打ち砕かれました

 

ちゅねはハンジの一件で、自分がやりたくないことは「やりたくない」とハッキリ言おうという教訓を得ましたよ

かっこつけるのだけは絶対にやめようと思った

そういう状況下に置かれることをできる限り避けたいです(;´Д`)

 

2022.1028変更箇所

ハンジとリヴァイの決別のセリフを変更

変更前「(その子も)選ばれしものじゃないんじゃないかもしれんぞ」

変更後「理想の世界は叶わないかもしれないぞ」

※また変更するかもしれないです