【進撃の巨人】ミカサがエレンを殺した理由(その2)

※最終話までのネタバレあり

 

ヤバい、

ミカサの「父殺し」の後半部分をやっていくつもりなんだけど

去年の年末にちゅねは何を考えてたのか

本気で忘れそうなんだ…

 

やりながら思い出していきます

 

 

マフラーを巻いてくれて

最終話『あの丘の木に向かって』

このミカサのセリフが、エルヴィンの最期のセリフ「先生……に…いないって……やって調べたんですか?」に似ている、と、ちゅねは睨んでいた

 

エルヴィンがマルロ達新兵を殺した(ただの殺人者になった)理由が、最期のセリフにあるので

ミカサがエレンを殺した理由が「マフラーを巻いてくれて、ありがとう」にある

 

「先生……に…いないって……やって調べたんですか?」というのは、

エルヴィンはエレンの家の地下室に行って、この世界(壁の世界)の真実を知りたいという意味です

真実である証を地下室から持ち帰り、それを公にして、亡き父に報いたい(父と自分の無念を晴らしたい)

そんなエルヴィンに、ついに絶体絶命の時が来てしまった

どうせみんな死ぬ

優秀な部下(ハンジやアルミン)が死んでしまい、自分だけが生きて帰ったところで何ができるのか

考えても絶望しかない

そこでエルヴィンは、仲間であるリヴァイらが自分の目的を果たしてくれることに望みを託した(のだと思う)

だからエルヴィンは、リヴァイが地下室に行く確率を上げるために自分が死ぬ道を選んだ

 

これをミカサに当て込むと

「マフラーを巻いてくれて、ありがとう」というセリフに込められたミカサの真意は…

「そんなもん、何度でも巻いてやる、これからもずっとオレが何度でも」とエレンが言ってくれたことだと思うんだよなあ~、

 

だよね? 女子諸君

 

あの場あの瞬間にエレンがこう返してくれたのって、乙女心に命中しますよね?

ちゅねは命中した

だから、このエレンの言葉に縋っちまったんだよ~(;´Д`)

ナウシカ原作の、何の意味もなかった包帯に最後まで希望を持ち続けて裏切られたのに続いて二度目です

三度目は無いように気を付けます

(`皿´)ムッキー!! 

 

エレンはこれからもずっとミカサが寒くならないように、ミカサのために自分のマフラーを譲ってくれるし、ミカサはいつまでもエレンのマフラーを巻き続けてもいいと、エレンが言ってくれたも同然だ

転じて、ずっと家族でいてもいいとなるのだ

 

ミカサの脳内

→「これからもずっと何度でもオレの家に連れ帰ってやるからなあ!」

 

ミカサの場合「家に帰りたい」で統一してもいいかな

 

そういや、エルヴィンに対するリヴァイについての諌山創の過去発言をいくつか読んだら「ただのオカンじゃねーか」とツッコミ入れたくなったんだよ

諌山創はきっと類稀なる洞察力で、男キャラに「息子を溺愛するオカン役」を与えるとBLになるっていうのに気付いちゃったんじゃないのか?

 

や、ちゅねだって“腐”要素は持っていますよ

ちゅねはファザコンなので「息子を溺愛するオカン」の関係にアンテナが反応しないだけで

 

……エレンとミカサには反応してますね(^^;)

おや?

この二人は、エレンがミカサに勝てないという歪な関係が良かったんですよね

 

前回の記事で、ちゅねの好きなモブリットが間男として登場していたの見て、うすうすは気付いてましたが、そういう萌えが…あるんだろうな…

少し前に『ベルサイユのばら』関連のネット記事内で「アントワネットの旦那のルイ16世って素敵」って書かれていて、「それ!」と激しく同意してしまったのだ(笑)

 

話を戻しまして、

「ただのオカンじゃねーか」が頭にあった状態で、こちらの動画を観たところ

youtu.be

104期ユミルとヒストリアの関係が母と娘と解説されていて、ひじょーに腑に落ちました

なるほど104期ユミルには、娘を溺愛するオカン役が与えられている

 

104期ユミルのクリスタへの献身は、ちゅねもちょっと不可解なところがありまして

境遇が似ていたからクリスタに惹かれたというのは分かるんですが、だからといってなぜあんなにも献身的なんだろうって

 

というわけで、子供を溺愛する母物語が作中で3つ存在します

104期ユミルとヒストリア(女女)

リヴァイとエルヴィン(男男)

ミカサとエレン(女男)

 

物語のテーマに、依存(執着)からの脱却というものは確実にあり、

三組の共通点は死別で、

最終的に残された方は

↑これになる

 

動画内では104期ユミルとクリスタの関係は共依存だと言われているんですが

母役は子供の幸せが自分の幸せに直結するから、子供役に尽くすというわけです

これ、見事にリヴァイにもミカサにも当てはまっているんだよね

リヴァイの場合は、人類のために心臓を捧げているエルヴィンの願いを叶えれば自分も幸せになれると思ったからこそ、エルヴィンに尽くしていた

 

こう考れば、ミカサも、エレンの願いを叶えれば自分も幸せになれると思ったから、エレンに尽くしていた

ミカサの願いは「家に帰る」ことなので、エレンの願いを叶えれば家に帰れると思った

 

96話『希望の扉』

でも、そんなことを望むエルヴィンもエレンも、どこにも居なかった

リヴァイとミカサは叶わないとわかっている夢を…

見続けていた

 

てことですが(^^;)

 

 

これ、エルヴィンが新兵達を殺した理由ですが

リヴァイがエルヴィンを殺した理由でもあるのか

 

自分の望みとは違っていたから殺した

自分の望みを叶えてくれる子供ではなかったから殺した

 

リヴァイもミカサも、最初はエルヴィンとエレンが「親」だったのに、いつのまにか自分の方が親役を務めることになっていたという転換期があるわけか

 

胸張って生きろよ

ヒストリアの場合は、リヴァイとミカサと違って、104期ユミルを殺していないのでリヴァイ&ミカサパターンからはちょっと外れる

89話『会議』

と思ったけど、「母殺し」らしきものを敢えてあげるとしたら、ここですね

 

「胸を張って生きろよ」といった偉大な母ユミルが「ただのバカだったんだ」と判明したシーンです

ここが「母」→「子」の転換期なのかもしれん

ヒストリアが104期ユミルの「胸張って生きろよ」を破るのは130話『人類の夜明け』です

これが「子殺し」に当たるんだろうね

エレンの大虐殺を黙認するという、胸を張って生きて行くことが出来ない方を選ぶヒストリア

ユミルの言いつけよりも、エレンを選ぶ(と見せかけて自分のやりたい事を選ぶ)

 

これは、あれだな

ヒストリア(クリスタ)を事あるごとに「いい子ちゃん」と小馬鹿にしてた104期ユミルの方が、めちゃくちゃイイ子ちゃんだったんですよね

だからヒストリアも、104期ユミルに恥じないように女王として犠牲になることも毅然と受け入れようとしていた

が、まるで理想の女神の権化のような104期ユミルが、むっちゃくちゃヒストリアの重荷になってしまっていた

 

だから自分の中のイイ子ちゃんユミルをヒストリアは殺し、自分の望み(おそらく孤児院での生活を守る)を選んだ

 

ようは、104期ユミルにしろ、エルヴィンにしろ、エレンにしろ、

理想だろうがなんだろうが、もはや対象の人物は死人なわけなんですよ

死人に生き方を支配されてどうするんだってことだべ

(無理矢理結論に持っていく)

自分自身の考えでそれがやりたくて目指してるのならいいんだよ( ー`дー´)キリッ

 

「支配」から「解放」へ

この時のミカサの、驚き→口を結ぶが

132話『自由の翼』のハンジ(=84話『白夜』のリヴァイ)にも似ているので、

 

最期のシーンは、理想化したエレンを壊す2度目の「父殺し」だと思ってたんだけど

もしかしてミカサは、殺したエレンを自分のお腹に入れちゃったのかもしれん

「父殺し」じゃなくて、「子殺し」だ

 

あと、エレンの殺し方が、エレンの歯を破壊して口の中に入り込み、首を切りとって持ち出しているので、強盗殺人っぽいんですよ

ちゅねが何を言いたいか、わかりますよね?(^^;)

 

そう、ミカサ一家を襲った人攫いたちと似たようなやり口で、ミカサはエレンの口の中に押し入り、エレンを惨殺して首だけを持ち去ってしまったんですよ

 

エレン惨殺=ミカサの両親惨殺

首持ち去り=一家の娘を攫う

 

でも人攫いの本来の計画は父親だけ殺して、母親と娘を攫うことで

それも一番手に入れたかったのは、東洋の純血だった母親の方だったが、アクシデントが起きて娘しか攫ってこられなかった

 

なのでミカサも、本来の目的には程遠い、エレンの首を持ち去ることしか出来なかった

そして人攫い同様に、手に入れたエレンの首さえも奪われてしまったはず

 

もはや墓石しか手元にない

それでもミカサは攫ってきた子供(エレン)を自分の子だと思い込み、墓石をそりゃー毎日毎日慈しんでいたが

ある日、不思議な鳥がやってきて「その子はお前の子供ではないよ」と言って飛び去って行った

その時、自分で自分にかけていた魔法(呪い)が解け、ミカサは子供を解放した

 

と、こんな感じに復習してみたところで、問題はここからですが

何をテンプレにすればいいんだろうか?

ということで迷走中です

 

ミカサの「父殺し」は

130話『人類の夜明け』の、ここまで終わってますので

↓くわしくはこちらに

tyune.hatenablog.com

 

まだ使っていないこれ↓を使います

これに頭抱えてる(;´Д`)

 

この鳥の後ろ姿が、ミカサにマフラーを巻いて飛び去って行った鳥の後ろ姿に似ているので、狙いとしては合っているはずなのだ

飛び去った鳥の姿を見たミカサの脳裏に浮かんだものを、この画をヒントにして探せば

 

72話『奪還作戦の夜』ですよね

あと、似たようなシチュエーションで

3話『解散式の夜』があります

ジャンの表情は、3話の方のが近いです

 

エルヴィン、ハンジ、リヴァイが何を意味しているのか

あくまでもミカサの関してのことなので、エレンとジャンの喧嘩に割って入るリヴァイはまだしも、3話と72話ではエルヴィンとハンジはミカサ周辺に介在してはいない

(あ、ハンジは居たわ)

 

ということは、エルヴィンは83話『大鉈』です

注射器について、エルヴィンが部下たちに説明しているシーンの回想がある

たぶん、ここが関係してくるのではないかという予想だけ立てておきます(^^;)

 

 

あ、ひとつだけ思い出した

 

思い返すとジャンは出会った頃からミカサのことを気遣い、ミカサを思いやる言動をしてくれていたが、だからといってジャンのこと好きになるのかといえば「ならねーや」と断言できる自分についてミカサは考えた

そんな自分を鑑みれば、ミカサがいくら強くエレンを想おうが、待とうが、エレンが自分に振り向いてくれることはあり得ないんだと、ようやくミカサは気づくことができた

 

…ということを去年、考えてました

いい線行ってると思うんだ

 

というわけで次回は、おもに3話、72話、83話を使ってミカサの「子殺し」についてまとめていけたらなと思ってます

自分でエレンを殺し、その殺したエレンの墓を建てて愛でているのは、全て自分のエゴだったということを認めるシーンとなるはずです

 

で、ここでもうひとつ思い出した

飛び去る鳥の後ろ姿から、

↑ミカサは138話のこれを絶対に思い出しているはずなので

超大型な進撃の仕留めるシーンは、30話の女型の巨人の口の中からエレンを助け出すシーンと、ほぼシチュエーションが同じですし

これが関係してきそうな?

 

ミカサという人間の作戦の本質って「家に帰る」ことですよね

ミカサは自分が帰る家が欲しかった

その本質を見失い、何が何でもエレンと家に帰りたい、エレンを殺してでも一緒に帰る! という目の前の自分の欲求を満たす方を優先させた結果

恩人であるエレンを殺し、自分で殺したエレンのお墓を建てて、そこで一生エレンを想い続けるなんていう、本来の目的とは程遠いことをするはめになってしまった

と、ちゅねは思うのだ

 

 

tyune.hatenablog.com