※【進撃の巨人】に絡めて書きますので、最終話までのネタバレあります
今回の記事はおもに『僕の戦争』の歌詞についてです
(完全に個人的解釈)
(もちろん)
『夕暮れの鳥』は鳥籠の詩で、『僕の戦争』は家に帰りたい詩
で、2つに共通するのは「家」
【進撃の巨人】の内容に合わせるのなら、すばりミカサのことを歌詞にした歌だと思いました
そして、ここにやはり個人的な考察を加えたいので、「ミカサ」の向こう側に孫娘がおりますので、孫娘の詩にもなります(だからピッタリハマったんだね)
詳しくはちゅねの記事を読んでくだせえ…(むっちゃ長いよ)
(1~11まであるよ)
これに『孫娘物語』を加えて
ようやく「家に帰りたい」「家に帰ろう」が完成だったりするんですがorz
『僕の戦争』
※ちゅねは英語がまるっきしなので、他の方の和訳やDeepL翻訳を頼りにしております
※個人的解釈です(2度目)
Let's start a new life from the darkness Until the light reveals the end
暗闇の中から新しい人生を始めよう、光が終わりを~
という出だし部分は、ミカサ一家が人攫いに襲われた時のことです
6話『少女が見た世界』
ミカサのこれまでの平穏な生活を壊した人攫いに捉われたことで、ミカサは暗闇に突き落とされます
そこへエレン「光」が登場して、ミカサは救われます
3話『解散式の夜』
エレンによってミカサの新しい人生が始まった
(暗闇の中から新しい人生)
というわけで、この後、否応なく争いに巻き込まれていくエレンやミカサですが
ミカサはエレンさえ取り戻せればいいんだけど、エレンは始祖を保有しており、エレンの身体から巨人の力だけを切り離すことはできない
巨人の力は皆の生存のために必要不可欠な存在であり、多くの人がエレンの保有する力を必要としている
それを無視して逃げることは到底できない状況になっている
エレンと家に帰りたい
ミカサの希望は単純なことなのに、なかなか難しいどころか、ほぼ絶望的
果たしてミカサの希望は叶うのか!?
というストーリーなものだから、そこをどうやって着地させるのかってのが、どうしても気になっちゃうんだよね
そこを最後の最後まで引っ張られたので、ここに着目しちゃった人は、途中脱落がなかなか出来ないだろう(;´Д`)
とりあえず争いが済めばエレンの身は返してもらえるので、だからミカサはさっさと争いを終わらせたい
家に帰ることが難しいのなら、せめてエレンのそばに居られれば
そのためにはなんだってする、というスタンスなんですよ、ミカサは
歌詞に戻りまして
Let's all go home
Sinister faces, growing curses
This is my last war
「家に帰ろう」「これは僕(私)の最後の戦争」
ミカサはいつも、これで最後だと思って戦ってたんじゃないかなー、みたいな?
ミカサが戦っているのは、あくまでも家に帰るため
そのための戦いです
歌詞はミカサのことを表していると思いながら改めて歌詞を見返すと、全体を通して非常に作中のミカサとマッチしている
コインというのも、始祖をはじめとした巨人の力と見立て、それを奪い合っている姿は【進撃の巨人】の世界観そのものですし
You are the real enemy
ミカサの本当の敵は“エレン”とも考えられますよね?(^^;)
ミカサはエレンと家に帰りたいけど、当のエレンはミカサと家に帰りたいなんて思っていないという
エレンのキャラソンは『男はロマンだぜ!たけだ君っ』らしいですよ
正に「家に帰りたくない」「たとえ帰りたくなっても死ぬまで行こうぜ!」という内容ですし(^^;)
「たけだ君っ」が男の歌詞なら、『僕の戦争』『夕暮れの鳥』は女の歌詞で、対にしている
『僕の戦争』は一人称を「僕」にしているので分かりづらかったけれど、実はミカサを謳った歌だったというのは面白いよね
(まあ、あと、神聖かまってちゃん的に『るるちゃんの自殺配信』と『僕の戦争』を対にしているところはあるんだろうなー、とは思う)
(対というか姉妹?)
アニメではファイナルシーズンのオープニングなので、一見ライナーやガビ達側を表現したようにも見えますし
もちろん全体的に不穏さが漂っていて、急に雰囲気変わって冷酷になったエレンにも雰囲気的にはピッタリ
でも実はミカサの歌だという
たしか曲を作るに当たって23巻以降を読み返したと(どこかで)語っていて
(コンペだったそうです)(へえ!)
ちゅねが思うに、の子が着目したのは、ここ
一貫してミカサ!
とある日の配信にて、の子が「エレン嫌い(最初の頃は好きだったけど)」と言ってたんですよ
これは聞き捨てならんやつよ(^^;)
ちなみに時期としては連載は終了していたので、最終回で「実はエレンは仲間のことを~」と覆されていても、「嫌い」なわけだ
いや、ちゅねも23巻以降のエレン、正確には髪が伸び始めた90話からのエレンが大っ嫌いでして(^^;)
ミカサの気持ちに寄り添って読んでるほど、エレンの行動や態度にムカムカしてくるんじゃないかと思うんですよ(^^;)
とにかくイラつくんですよ
イラつくけど、ミカサがエレンと一緒にいることを望んでいるのだから……(く、く、くそっ)みたいな感情になってくるんですよ!
112話『無知』でエレンがミカサを傷つけるシーンは、ちゅねはエレンに好意的
だからジャンやアルミンが余計なこと言ってミカサに希望持たせたのにはムカムカした
(※完全に主観です)
(※ちゅねの話です)
まあ、あとは、同族嫌悪……って可能性もありますが
なんだかんだ言って、ちゅね、エレンの描写に自分と重なる部分が多い…(-_-;)
『僕の戦争』は、3番の歌詞で「帰りたいけれども、帰りたい家が無い」ことが明かされるパートだと思う
『夕暮れの鳥』のほうも、「とりかごの詩を もしも~」なので、そもそも最初から鳥籠=家がなくて、「もしも」を歌っている
夜行性を除けば、鳥と言えば夕暮れには巣に帰らないといけないわけで、けれどもその巣がないってことかもよ
だからあんなに もの悲しい のかもよ
『夕暮れの鳥』は公式MVも含めて、ノスタルジーだよね
「僕の戦争」は僕の中で
— の子 (@0u0HaNako666) 2020年12月8日
聖歌と日本昔ばなしを合わせたような曲にしました
異世界にいたと思ったら下校帰りに続くような
化かし方もそうですが、
その切なさにまた神聖かまってちゃんだなあーってなる
「僕の戦争」は僕の中で
聖歌と日本昔ばなしを合わせたような曲にしました
異世界にいたと思ったら下校帰りに続くような
化かし方もそうですが、
その切なさにまた神聖かまってちゃんだなあーってなる— の子 (@0u0HaNako666) 2020年12月8日
(万が一ツイートが消えた時のための引用)
ほらほら、元々「化かす」ことを得意としているんだよ!(違)
「無い」ものを「在る」ようにしているさまは、「切なさ」とも言えるよね
このツイート見て真っ先に思い浮かんだのが『にんげんっていいな』でした
あの歌も「家に帰ろう」だなー
しかもにんげんを羨んでいる、にんげんじゃないものの歌で、なんかものすごく寂しくなってくるんですよね(^^;)
ちゅねの感情は、思いっきり、いいなー、いいなー、の方でした
138話『長い夢』でミカサの寂しさが溢れ出てきちゃってるシーン
といっても、このシーン自体は、曲が作られた後に描かれているものですが
(たしか)
周囲の喧騒さに混じれない時って、寂しいもんだよね
帰り道を無くした風景
帰る場所があるから、その道が「帰り道」となる
その「帰る場所」が無くなってしまったとき、「帰り道」だったそこは「帰り道」ではなくなる
「夕焼け小焼け逆さま」は、ちゅねは「朝焼け」だと受け取りまして
家が無いから外で過ごすしかないっていう、ともすればすごい過酷な情景が浮かんでしまうという…
しかししかし、「一人きりを終わらせなくない」ってことは、家に帰るよりは外で一人きりの方がまだいいってことで
でも、朝になれば否応なく一日がはじまってしまうから、やれやれ宿題やりに家に戻って、それからちょっとだけ寝るか
みたいな?(^^;)
一応「家」そのものは存在してるとしても、ホッとできるような空間では無いってことにも通ずる
思うに
ええと、思うに
まず【神聖かまってちゃん】の世界観と、【進撃の巨人】の世界観で共通するものは何か?
の子は【進撃の巨人】の何を見て、『夕暮れの鳥』や『僕の戦争』を作ったのか?ってのが、一番興味を持ったところでした
対談とかを読む限り、曲については特に指示はなく、全部お任せのようなので
結構自信満々な印象を受けたので、作品の中から普遍的だと思われる何かを抽出して曲を作ったのだろう
で、自分(たち)の持つソレと一致するものを選んでもいる
それは何か?(わくわく)
「こういう表現って、弱い人からじゃないと出てこないよな」って思ったんです。
「こういう表現」てどこ?
何?何のこと???
(※明確な答えは書かれてありません)
「弱い」というキーワードを出していたので、最初はエレンのことなのかなあ?とか
ベルトルトのことなのかなあ?と思っていましたよ
「学校」というキーワードにも引っ張られましたし
僕がかまってちゃんに共感したのは“学校に行きたくない精神”だったと思うので。
“学校に行きたくない精神”てのも、要は「家に帰りたい」かもしんないよね
いつも通り自宅で曲作りをしましたが、凄くイマジネーションが走りました。
これが答え………
って思ったんですよね
(※明確な答えは書かれてません)
「壮大な世界観」の中の「帰りたい」に着目していた(仮説)
と、考えてみると、ミカサも家に帰りたがってたけど、コニーもそうだったし、ライナーとベルトルトも合言葉のようにしていたのは「故郷へ帰ろう」でした
アニは“父の元に帰る”
「家」も、飛躍すれば「国家」になりますから(^^;)
あらゆる帰属意識というものに転化が可能なんですよね
エレンとミカサは最初っからすれ違ってたからなあ~
エレンの考える「帰るところを守る」と、ミカサのそれは同じようで違っていて
アルミンとエレンが、同じ夢を語っているようで、まるで違っていたのと同じというわけだ
仲良し3人組のはずだったのに
最後まですれ違って、わかり合えることはなくて
だからエレンは最後生首になったんだろうけど