ヒグチアイ / 悪魔の子 (アニメスペシャルVer.) 映像考察

※最終話までのネタバレあり

 

youtu.be

 

ファイナルシーズンはパート1も含めて引き続き未視聴なんですが

オープニングとエンディングはしっかりチェックしていますぞ

 

※最近は、よく音楽を聴くようになりました

 

この映像を見たとき、それこそ答え合わせが出来たようですごく嬉しかったりしたんですが

感極まった喜び記事をあげたとたんに突き落とされるんじゃないかという疑心暗鬼が生まれてしまい、そのせいでビクビクしながら過ごし、何も見たくない聞きたくないと自分の殻の中に引きこもることになるかもしれないのは苦しいなあ、と

 

だから自分が勝手にそう思って勝手に嬉しいだけ、に留めておこうとしました

 

原作とアニメは別になることもあるだろう

その中で、このスペシャルVer来たので、え……、という困惑がまずきた

 

でも、世の中、うまい話なんかあるわけない

これは罠だ、罠に違いない……

 

とか思っちゃうんだよ~

 

成功体験というものが余りないくせに、大多数の中のひとつのハズレを引くという奇跡を二度経験しているせいもありまして

や、くじ運的には普通に当たりもひいてきてるし、抽選に当たってもきてるんだけど、やっぱり二度の奇跡のインパクトの方がでかいんだろう

 

前置きはこれくらいにして、映像の考察

 

鳥のように羽があれば~

→アルミン

帰る場所がなければ~

→カルラ

 

スペシャルバージョンの映像ではこれに変わっていたので、これで潮目が変わるかも

誰かがちゅねと同じような意見を書き込んでくれて、意見がある程度割れてくれるんじゃないかなーと期待しちゃいました

けどコメント欄読んだらちゅね系の意見が圧倒的少数派で……

悔しくなっちゃった(^^;)

(※派閥でいえばちゅねは「エレンは仲間のためじゃなくて、やりたいからやった」派に所属)

(※ハンジ派、反イェーガー派です)

(※そしてサイレントマジョリティ

 

 

帰る場所がなければ

という歌詞の部分でカルラが出てくるとこが凄く好き

カルラのそばを離れたくないと泣き叫ぶエレンが、母親を犠牲にするはずがないと、ちゅねは強く主張したいんだけどな

これってわかってもらえないのかなー?

ちゅねはエレンと同じで9才で母親亡くしているから余計にそうなのかもしれないけど絶望そのものだったよ

家の中の灯が消えたって表現がビックリするくらいその通り

あれ、こんなに電気暗かったっけ?みたいな

 

自分で(きょうだい達で)ご飯の支度して、食器や風呂を洗ったりしないといけないから、水の冷たさを感じるせいもあったりして

寒さが身に染みる

 

ちゅねのような人じゃなくても、ダイナの元にカルラを向かわせたというエレンの描写に違和感拒絶感を抱いてる人はいるよね

エレンにとって守るべき人達の中に母親は入ってないの?

ありえないよ

ちゅねは、そっちの人達と同じ意見

 

母が毒親だった場合は、たとえ実の子供だろうが母を殺したい気持ちが芽生えるかもしれないけど、カルラは違うじゃん

ちゅねもエレンと同じで、昼間は外に飛び出して行って(アルミンと遊び)、遊んでいる間は母親のことなんか微塵も思い出すことなかった自分勝手極まりない子供だったけど、母は特別だよ(ちなみにDV父でも特別←当時は死んでくれとは思いましたが)

母を犠牲にしてまで他を助けるなんてことありえない(力説)

 

で、ちゅねは何を言いたいかっていうと

 

エレンにとってミカサがカルラ以上ってことは無いのだ!

(カルラ以下とも言いませんが)

 

ここの部分から頑張ってほしい~(;´Д`)

アルミン、ミカサ、リヴァイ(他アッカーマン一族の生き残りが居るとしたらその人達)以外の“ユミルの民”は記憶改竄されてしまったのだよ

 

アルミンはアレです

『無限列車篇』の炭治郎と同じで、自力で術を破るやり方を習得した(たぶん)

 

あくまで原作の話ね

 

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アルミン心の声(こんなこと、僕が言うわけないだろ)

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アルミン心の声(こんなこと、エレンが言うわけないだろ)

 

みたいなセリフ、炭治郎が言ってなかったっけ?

 

 

 

以上、「エレンは仲間のためじゃなくて、やりたいからやった(=自分のためにやった)」派への勧誘でした

 

 

  • 「あの景色」について

 

全体を通してリヴァイが出てくる箇所は3つ

でも、ものすごく重要なとこで出てくる

 

世界は残酷だ それでも君を愛すよ

1回目は最初のこの歌詞(0:59辺り)

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14話『原初的欲求』

 

アニメだと女型と融合(?)しそうになった時にリヴァイがエレン本体を取り出すシーンもこれに似てるよね(たしか)(うろ覚え)

 

2回目は

世界は残酷だ それでも君を愛すよ

の直後(3:00辺り)

何を犠牲にしても それでも君を守るよ

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85話『地下室』

エルヴィン他多数の調査兵団を失いながら帰還したシーンでの、あきらかにリヴァイのほうに顔が向いているエレン

 

ポイントは、鳥かごの中のような暗い場面から、花びらが舞うピンク系というか虹色っぽい場面に変わった時のエレンの視線の先にあるのは何か?だと思う

目を輝かせながら少年エレンが何かを見ていて、その後に出てくるのがリヴァイの背中(の自由の翼)を見るエレンだ

 

で、「何を犠牲にしても」で犠牲となったエルヴィン、ハンネスの次に、ミカサが出てくるのが個人的に不穏な気配を感じたんだけど

 

ちゅね考察では、エレンはばっちりミカサを犠牲にしてでもリヴァイ(自由の翼)を守ろうとしてるので、考察通りってことになる

 

選んだものの影 捨てたものの屍

19才エレンが花を踏みながら歩く後で出てくるのはベルトルトの超大型巨人の爆発です

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78話『光臨』

 

この時に何があったかというと

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ベルトルトが空高く飛び上がり、光の中にベルトルトの影が浮かび上がる

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巨人エレンもしっかりその影を見ていた(はず)

 

これを見たエレンの脳裏に浮かんだのが14話『原初的欲求』のリヴァイの陰影ではないか

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映像に戻りますと、(3:17~)

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勲章授与式のヒストリア女王

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ヒストリアの手に触れて記憶が開くエレンと続く

 

これは121話『未来の記憶』の

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↑これに繋がっている

 

つまり映像でエレン巨人が見ているもの、瞳の中にあるものが「あの景色」ということとなり、そこにあるのがレベリオ襲撃時のリヴァイであり、『光臨』でのベルトルト巨人爆発の光…のような太陽?を背にして登場してくるのだ

そしてレベリオで犠牲となったサシャが差し込まれる

 

実際にエレンが記憶の中で見た景色をそこをヒントにして想像すると、やっぱり138話『長い夢』の、エレン巨人の歯めがけて雷槍ぶっ放したリヴァイの姿だったんじゃないかと

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ミカサがいるのはサイド

リヴァイは正面、ここから少し落ちると口の中にいるエレンから見て真正面になるような気が

 

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ミカサの軌道を見ても、サイドから入ってくるようになってる

 

歯の一部が破壊されたことで暗い口の中に光が差し込み

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↑リヴァイの姿がこのように

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或いはこのように見え、エレンは高揚した

 

スペシャルVerの映像って、正しくこの作りになっていますよね

 

当初のちゅねの考えとしては、中に入ってきたのがミカサということはわからなかったのではないか?だったのですが、

 

↓前回に書いた記事の内容から考えると

tyune.hatenablog.com

 

エレンにとって、口の中に入ってくるのがミカサなら自分の勝ち、リヴァイなら負けなので(ミカサを連れて猛ダッシュで逃げようとしたから)

エレンはリヴァイとの勝負に勝ったことを確信し、夢が続くのは自分の方だとほくそ笑んだ

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リヴァイに勝ったことと、自分のリヴァイ像を守れたことで、

エレンはダブルの喜びを感じでこんな陶酔顔になったのかも

勝利の美酒に酔いしれようとしたところをミカサにバッサリやられた

 

 

というわけで、まとめとして

歌詞に出てくる『君』とは何か?

エレンにとっては何が『君』になるのかというと、「自由」または「自由の翼」ではないかというのが、ちゅねの見解です

自由のために戦う者の憧れとして、エレンの中で“調査兵団”の中でも特に“リヴァイ”の存在が大きい

 

 

エレンが地鳴らしした理由は、

自分の子供のころからの憧れであり愛してやまない自由の翼たる調査兵団及びその象徴のリヴァイを守ること

自分の生まれた時のままの世界を守ることなので、巨人のいる世界の継続ということにもなります

進んでしまった世界の時間を(少なくとも100年は)戻すことを目的とした文明の破壊、ということになるんじゃないかな

 

 

歌詞については、とりあえず自分に置き換えるとこうなる、ということだけに留めます

 

間違いだとしても 疑ったりしない

正しさとは 自分のこと 強く信じることだ

 

この歌詞の部分にバッチリ当てはまったのは、やっぱり自己表現とか理想とか、そっち方向

 

大切なもの、好きなもの、ですね

こうなると多分多数派と同じ解釈になると思う

(大体において同じなんじゃないかな?)

 

でも人の生き死にに絡めちゃうとアレなんで

 

ちゅねの最近の経験でいえば、「リヴァイの本名はエレン」という解釈についてのが驚くほど思いっきり歌詞通りで、こっちが驚いたくらいだ

 

「リヴァイの本名はエレン」は完全にお気に入り解釈なので、もう守りの体勢に入っています

相手が誰であろうと何か言われれば、そういう風にも読み取れるように描いたほうが悪いと言い返す

 

戦え戦え

 

(あくまでも去年6月時点で完結した単行本34巻までについてだよ~)

(他のものについてはノータッチです)

 

いや、作り手さんがこの手の件で苦悩するのは古今東西よくあることだと思いますよ

何だったかな? とある歌の歌詞について、作り手の意図とは違う解釈がされて当時は苦しかった的な内容の(何十年も経ったから吐露したみたいな)記事を読んだ

だから作り手さんも「戦え戦え」

 

と、こういう風な歌詞解釈をすれば、少なくとも人の血が流れることは無いよね

 

これについては、別に他人と共有する必要なんかない

でも共感してもらえると超嬉しいんだよ

仕方ないだろ

 

愛=執着

趣味趣向(居場所、コミュニティ)

執着を手放すか、手放さないかは、その時々で判断

 

たとえば酒やたばこ(ちゅねの場合はコーヒー)なんかの嗜好品は、命にかかわることじゃないけど、好きな人にとっては死活問題(違)でしょ(違くないか)

 

賭け事とか

 

ちゅねの場合、禁コーヒーしてる時は、つまんねぇな~ってボヤいてる

でも最近、カフェインレスという裏技があったことに気付いた( ̄▽ ̄;)

 

嗜好品wikiを読んだら面白いものが書いてあった

 

薬は勿論の事、人生に必要な嗜好品に毒になるような物は幾らもある。世間の恐怖はどうかするとその毒になることのある物を、根本から無くしてしまおうとして、必要な物までを遠ざけやうとする。要求が過大になる。出来ない相談になる。

 

— 森鷗外「藤棚」

 

たしかに出来ない相談だ