※最終話までのネタバレあり
『エレンとリヴァイの物語』(その6)が、少々考えることが出てきて難航してまして( ̄▽ ̄;)
ちょっと息抜き、というか、風呂入ってたら急に思い至ったことが
85話『地下室』
↑この超大型ベルトルトの画、今後も何回か使用する予定でいるのですが、そのたびに、なんで超大型ベルトルトの画?という疑問が付きまといました
135話『天と地の戦い』、こちらではベルトルトの姿のまま出てくるでしょ
どんな意味合いというか、何かに気が付いてほしい、という意味合いで出てきているような気もしますよね?
ベルトルトと言えば印象的なのは「誰か僕らを見つけてくれ」でしょう?
見つけてくれ…
僕ら…
セリフとしてはベルトルトとライナーとアニの3人だから「僕ら」と言っていると思えるけど、
言いたくても言えないことを抱えて苦しんでいる人とか、なーんか、漠然としたメッセージを含ませているようにも思える
ちなみに、上で貼り付けた画は、超大型の方はモブリットに使い、ベルトルト本人の方はリヴァイに使わせてもらったわけなんだけど
共通することと言えば、悲しさ(本心)を押し殺してる、みたいな感じかな……
誰かを生かすために犠牲となった存在、かもしれん
超大型の口元の感じが
63話『鎖』
↑これに似てる気もしないでもないんだが(^^;)
ただの偶然かね?
でも、副題『鎖』っつーのも、なんとなく意味深といえば意味深のような(エレンも轡されて喋れないようになってるし……
とまあ、ベルトルトを登場させている意味についてはスッキリしないのですが、ここからが本題(^^;)
84話『白夜』にて、ベルトルトを誰に食べさせるか、アルミンかエルヴィンのどちらを生かすべきか?という選択だったわけだけど、もしかして選択肢は2つではなく3つ
ベルトルトを生かすっていう選択肢が抜けている
ベルトルトは敵だったわけだけど、ベルトルトを生かして拘束し、粘り強く説得や交渉をして、マーレとの和平の道を探るという手があったんじゃないだろうか?
ハンジの大得意分野だったでしょ、これ
本編でも「島側は情報が圧倒的に足りなかった」というようなこと書かれていたし、欲しいのは情報で、ベルトルトこそ敵側の情報だったじゃないですか
で、もしかしてこの3つ目の選択肢に気づかないといけなかったんじゃない?(^^;)
そのために意味深にベルトルトを登場させているんじゃないか、とか思ってしまった
画的にはちゃんと3択っぽく描いてるんですよ
けど、実質2択だった
(この画像見ると、余裕で卑猥なことが頭に浮かぶほど、ちゅねは毒されている)
84話『白夜』に重ねて描かれてるのが、31巻に収録されているコニーがファルコを母ちゃんに食わせようとしたシーンですよね
あの時は、ピクシスかコニーの母ちゃんかの選択肢で、そのどちらも選ばずにファルコを生かしたわけでしょ
125話『夕焼け』
ここでアルミンが言っているように、ダメだったとしても、敵の信用を得るためにベルトルトを生かしてマーレに返すとか
……返すのはさすがに怖いか
でも、どうにかベルトルトの信用を得てさー(可能性はゼロではないよね?)、ベルトルトが協力者になってくれたら(アニも拘束していたわけだし)
……という選択肢はあったよね?
ベルトルトの想いは、「自分たちで終わらせたい」ということだったから、
ここはファルコの「エルディア人を解放したい」という気持ちと被ってるから(だからベルトルトは死後にファルコに入り込んだと考えたんだけど)(でもトラウテと入れ替わりでファルコの中から出ていったと思う(^^;)その後どこに行ったか)
なんか、エルヴィンやアルミンよりも、ベルトルトを選ぶ方がうまく事が運んだんじゃないだろうか、という気もしてきた(それじゃ物語的に、というのは置いておくとして)
それこそ今後の“壁内人類”のことを思うのなら、私情を捨ててベルトルトを生かすべきだった、みたいな
あの場にいた全員、実はみんな私情でした、みたいな
まあ、それは言いすぎなのかもしれないけど
少なくともベルトルトについては考える余地はあったとは思う
けど、その可能性すら頭に浮かばなかったよ(ちゅねは)
ベルトルトは当然「食われるもの」、アルミンかエルヴィンのどちらかを生き返らせるための道具としてしか見られなくなっていたんだよーああああああ!
そういうところがそもそもの問題、みたいなこと?……orz
人間として見てないもんね、ベルトルトのこと、完全に
普通の人間としての敵だったら、ただ捕虜にしてただけだろうし
つまりベルトルトは、なかなか顧みてもらえない存在として登場させていたのかもしれないとか考えてしまった
2021.11.1追記
もしかしてリヴァイは気づいてしまったのかもしれん
もちろん最初はエルヴィンに打つことに躊躇はなかったけど、エレンやミカサがギャーギャー騒ぎ、ハンジ達が到着、ミカサを取り押さえ……
という一連の騒動の後、「全員ここから離れろ!!」と命令し、一人きりとなる(+エルヴィン、黒焦げアルミン、ベルトルト)
そうして雑音を排除した状態で、エルヴィンやケニーのことなどを思い返し……、で、気づいちゃった
選ぶべきはベルトルトなんじゃないかということに
エルヴィンのこれで、壁の外にも人間が居る、そのことをどうしても知りたかった、人類を助けることよりも自分にとっては重要というエルヴィンを思い出した
その壁の外にいる人間が、ライナー達を使って壁内人類たちを滅ぼしにやってきた
自分達は圧倒的に情報不足
でも、そんなことよりも、ミカサに笑ってほしくてアルミンを選んじゃった(てへ)
おい、リヴァイ、やってくれたな
という物語( ̄▽ ̄;)
いや、決してふざけてませんよ(リヴァイがアルミンを選んだ理由はミカサだから)(←超エゴな私情が理由なので)
真面目に解説します(^^;)
リヴァイは自分が過ちを犯したことを自覚しつつ、ベルトルト無しでもみんなが平和に暮らせるような「巨人の居ない世界」を実現してやる
「してみせる!」「俺が!」と奮闘した、ということじゃないかと
だからこそ完全予想外だったエレンの裏切りには真っ青
うん、たぶん、ベルトルトは世界の救世主になったかもしれない人物……だと思う(そんなような設定)(救世主っていうと大げさ?)
敵だと思っていた巨人の中から、味方をしてくれた巨人(エレン)が現れ、希望となったように、敵だと思っていたベルトルト(しかも壁を破壊した張本人)が味方になってくれたら、ものすごい希望になる
そのことに気づきながら、リヴァイはその希望を殺しちゃった(握りつぶした)、という物語なのかもしれない
希望なら既にエレンがいるから大丈夫だ、みたいな(リスクを甘く見積もってしまった)
でもその後は事態が悪化するばかり
ジークが寝返ってくれそうな話が降ってわいた時は、自分が握りつぶした“ベルトルト再び”が起きるかもしれないと思っちゃった
あ、これ、始祖を奪われて自分一人だけが生き残ったロッドレイスと同じじゃない?(^^;)
エレン巨人が現れた途端、俄然やる気が出てきて始祖奪還に動き始めたロッド(リヴァイの父ちゃん)
ホント、うまく設計されてるよなー
リヴァイの選択の前に、とある人物(たぶんハンジとカルラじゃないかなー?)がベルトルトが食べられるのを助けていて、更に本編中でも104期ユミルがベルトルトを助けてるよね
ハンジとカルラが助けようとしたのがベルトルトなのか、それともアルミンなのか、今の段階ではなんとも言えないけど
ハンジがベルトルト(世界を救うため)で、カルラがアルミン(ミカサの幸せ=リヴァイを救ってくれるのがアルミン)かもしれん
ベルトルトを助けるために使う命はカルラ自身だから
でもハンジも世界を救うために(エレンを救うためかもしれないけど)、自分の命を使ったわけだから(リヴァイのおふざけな真相知ったら、そりゃ闇落ちするよね(^^;)
リヴァイの正体は、エレンと同じ、超自己中の超傲慢野郎だからさー
だけど、何も無ければ普段はごくごく穏やか(?)な人物だと思うよ
けど、一端何かに執着すると、それが人よりも強い(執念がすごいっていうか)
怒りが頂点に達した時は、獣ジークに襲い掛かる時のそれ
逃がさんぞと追って来る時のそれ
自分の中に、その抑えがたい衝動があるのは知っているから、女型のアニに対して個人的に語りかけたんだろう
(アニ→父親の元に帰るためなら何だってする)
↑死んでいった仲間たちのためにも「巨人の居ない世界を実現する」というのも嘘じゃない
けど、究極の選択に追い込まれた時にミカサを優先しちゃうのよ、リヴァイは
それほど強い執着心なので、理想と違っていた時に(理想通りにミカサが自分のものにならないとなった時に)ミカサの首を絞めて尊厳踏みにじっちゃうのよ(ミカサが死んでもいいとさえ思ったハズ)(死ななかったのは、ひとえにコニーの力加減が絶妙だったから(^^;))
いつか報われると信じきっていたからこそ長い年月を我慢し続けてきたから、その反動もあるか
そうじゃないと説明つかないのよ……
↑ミカサを蹂躙するときのリヴァイです
泣き虫ベルトルトの画を持ってきてるのは、「ほんとはベルトルトを選んだ方がいいってわかってたけど、君のためにベルトルトを選ばなかったんだよ」「それなのに、それなのに…」ってことかもしれん(わざとキモく書きました)
でも、実際のリヴァイはエレンと同じで「なんでかわからねえけど、やりたかったんだ、どうしても」だったと思う
で、我に返り、自分自身にドン引き(かもしれん)
それとも、「あー、やっちまった」かな?(自分が「そうなったときに」「それ(破壊行動)をしてしまう」ことは知っていたから)
たまたまミカサもリヴァイが好きになってたから許されたことなんだよね
たまたまというか、出会ってからのリヴァイの日頃を見ていて、ミカサはリヴァイを好きになっていったんだろうけど
なんせ残酷だけど美しいというのがコンセプトだ
ちなみにジャンがリヴァイに殴りかかった時のミカサ
↓
(アルミンがジャンで、エレンがリヴァイ、ガビがコニーかな?)
これをやられたら、ぐうの音も出ないよね
※あくまでも予想
というわけで、決してミカサが死ぬという選択ではなかった時に、アルミンのことも諦められなかったリヴァイは、ベルトルトを選ばなかった
まさに「ぶざけるな」状態なわけだけど(もう、ほんと、すごくエグい)(胸やけしそう)(←ものっそ誉め言葉)
最終話『あの丘の木に向かって』
↑これは少なくとも2つのシーンを表している(と思う)
「あの日、あの時、ベルトルトはまだ、死ぬべきじゃなかった」
1つは、2話『その日』 カルラの元に向かうダイナ巨人
2つは、84話『白夜』 ベルトルトの元に向かうアルミン巨人です
『白夜』での出来事は、座標の力を使ってアルミン巨人を操ったのではなく、アルミンに脊髄液注射を打ち、ベルトルトをアルミンの近くに放置しておけば、自然とそのようになるだけなので、あくまでもリヴァイがそうなるように仕向けたというだけの話
という真相をリヴァイはアルミンに告白した
記憶改竄している最中に、アルミンは自力でそれをはねのけ、リヴァイに詰め寄っているハズなので(そこでミカサが好きなことも、みっともなく(?)告白してるハズなので)
もしくは
この画をそのままリヴァイとするなら、3年後の精神病んで病院に入ってる髪伸ばしっぱなしのリヴァイで(長髪リヴァイ、見られなくて残念だねー(笑)←病院出る時にジャンに刈り上げにされた←でも時代がリヴァイに追いついちゃったから)、『白夜』のときになぜ自分を選んだのかリヴァイに尋ね、その時に告白したのかもしれん
1つめの、カルラの元にダイナ巨人を向かわせたというのは、たぶんアルミンはハンジ&カルラと過去ツアーに出かけているか何かしていて、その時に打ち明けられてるんじゃいかと予想してるんだけど
この2つとは別に、リヴァイと決別したエレン本人がアルミンを騙しに来たという可能性もあるんだけど、そうだとしたら「エレン…、僕は騙されないよ…」とアルミンから憐みの目で見られる(うんこ渡される)だけなので、できれば来てほしくないんだけど……(あやしいかな)
「あの日、あの時、ベルトルトはまだ、死ぬべきじゃなかった」とリヴァイが懺悔しているのだとしたら(十中八九してるよね)、作中でのベルトルトの出し方からしても、ベルトルトが生きていたら地鳴らしは起きていなかった可能性は高そう……じゃない?
これがリヴァイの最大の罪ということになりそうだな……
ベルトルト関連記事