【進撃の巨人】ヒストリア、エレン、リヴァイの3パターンから

※138話までのネタバレあり

 

2021.4.13ヒストリアの項目に追記しました

 

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100話『宣戦布告』より

 

【進撃の巨人】レベリオ襲撃から地鳴らし/アルミンとアニ - 感想、考察、妄想

↑この記事内にて、失踪後のエレンがライナーを見つけた時の画について考察しているのですが、図らずともこれで分かったことが

この時のエレンとそっくりなシーンというのが、71話『傍観者』で、キース(シャーディス教官)がグリシャとカルラの結婚式を呆然と見つめているシーン+時を置き子供を抱っこしたカルラと街中で偶然出会ってしまったシーンです

キースは自分のやるべきことをやり偉業を成し遂げれば皆が自分を認め、その時にカルラもまた自分に振り向いてくれるものだと、心の底で期待していました

そういった淡い期待が見事に砕け散り、自分の思い違いと過去の自分への後悔、自分に対する怒り、見当違いなカルラの裏切り行為に対する怒りと苛立ちが、ないまぜになった状態のキースの様子が描かれるという、とんでもなくタマラナイ回である『傍観者』

ちゅねはこの回だけ、やたら何度も読み返しておりました(笑)

 

さて、キースはこの1回で、グリシャにすっかり牙をぬかれ(頭髪を抜かれたか?)、再会時にさらに翼をもがれてしまったので、2度目のチャンスが訪れることはありませんでした

しかし、キースと同じような状況に陥ったヒストリア、エレン、リヴァイには2度目が訪れたんですよ

 

まずはヒストリア

ヒストリアの1度目の恋の相手は104期ユミルでしたが、ライナーたちに連れ去られてしまい、あえなく失恋

2度目の恋の相手がミカサです

1度目の失敗の経験から、ミカサを手に入れるための最大の弊害だったエレンと子供を作ったことで(都合よくエレンの方から近づいてきてくれたので)、エレンとミカサが結婚するという可能性を潰しました(潰そうとした?)

もしくはエレンと子供を作ることでミカサとの繋がりができると思ったか?(ちゅねにはイマイチ理解できない行為)

→(2021.4.13追記)

エレンと子供を作ろうとしたけれども、ヒストリアの拒絶反応がひどくて涸れ井戸状態

もたもたしているうちに、「何しているの?」と孤児3人か4人に見られてしまう

エレンのエレンが巨人化しているのを見た孤児たちがヒストリアを守ろうとエレンに敵意むき出し

「このバケモノめ! オレ達人類の敵じゃないと証明してみせろ!」

そんな中、幼馴染君が「落ち着け」「落ち着けと言っているんだ、お前ら」とその場を収めてくれた

それでヒストリアは幼馴染君に惚れちゃったという感じかな?(^^;)

 

 

つぎにエレン

エレンの初恋の相手がライナーでしたが、ライナーの裏切り行為を知り、怒りMAX

と同時に失恋&復讐を誓う

しかしマーレ側に潜伏後、敵側の人間たちが自分たちと何も変わらない奴らだったことを知るようになる

だんだんとライナーが置かれた立場や気持ちが理解できるようになっていった中で、偶然にライナーの姿を街中で見つけ、子供たちと楽しそうに過ごしているライナーの姿に、エレンは呆然としてしまった(ガビのことをライナーの娘だと勘違いしたのかが分からないんだけど?)(ここはバカだから単純に計算できなかったと考えるべきなのか?ライナー老け顔だから?)

それともライナーとガビが恋人同士だと思ったとか?

エレンの2度目の恋の相手がリヴァイです

1度目の失敗の経験から、リヴァイを手に入れるための最大の弊害であると思われるハンジと関係を持つことで(妊娠もしましたが)、都合よくハンジの方から近づいてきてくれたこともあり、リヴァイとハンジが結婚するという可能性を潰しました

もしくはハンジのいうことならリヴァイはなんでも聞くだろうと思い、ハンジを懐柔する目的?(ちゅねにはイマイチ理解できない行為)

→どうやらライナーに失恋したショックで自暴自棄になったくさいな(『日出処の天子』の厩戸と淡水の関係)

 

 

そしてリヴァイ

ハンジとリヴァイの場合、かなり想像で補完する部分が多いので厄介なのですが、

2人については、おもにキースのパターンを混ぜながら考えます

初恋の相手は当然のことながらハンジ

自分のやるべきことをやっていれば、いずれハンジは自分を認めて振り向いてくれるだろうとリヴァイは思っていた(たぶん)

しかしヒストリアを犠牲にするか否かの一件以来、ハンジはエレン側に行ってしまっていて、そのことをリヴァイは知らなかっただろうと思われ

 

ジークの計画を完遂するという決断をしたのはハンジですが、ワインのこととクーデターの計画(当然ヒストリアと子供を作ったこと)はエレンから知らされていなかった

マーレに行くことにしたのも、ジークと接触する目的が最初からあったのかな?

エレン失踪にどこまでハンジが関わっていたかは分からないんだけど、レベリオ襲撃の一端を担ってしまったことは確か

ハンジもファルコと同じように、エレンを信頼していたのに裏切られたという状態だったと思います

状況としては、エレンが待っている場所にファルコがライナーを連れて来るでしょ、あれと似た感じ

エレンにとってハンジは、リヴァイをエレンの元に連れて来る繋ぎ役のようなものだった(ここがよくわからないのだが)

ハンジと懇ろになることで、ハンジがリヴァイをエレンのもとに連れて来る?(笑)理解が出来ない

ここはファルコとライナーの関係を参考にすればいいのか?

ハンジの言うことならリヴァイは大人しく従うだろうから、だからハンジを手に入れたということか

けれどもリヴァイはハンジのことが好きだったから、離れていってしまったと

 

話をリヴァイに戻しまして、エレンからハンジと関係を持ったことやら、あなたに全てを捧げますやらといった手紙を貰った状態のリヴァイは

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71話『傍観者』より

この時のキース状態になり、

黙って二人の元を去った後のキースの行動が、そのままレベリオ襲撃後の巨大樹の森でのリヴァイとなっております

ざざっと書き出すと、「長距離索敵陣形」というナイスアイデアを提案するエルヴィンを「ダメだ」の一言で握りつぶすキースと、ピクシス指令の堅実な命令を伝えに来た部下たちに自分の考えを押し付けて黙らせるリヴァイが一緒

 

「何でこうも同じことを繰り返すんだろうね…」

「シャーディス団長は突撃するしか能が無いって話だ」

「そのくせ自分だけは生き延びちまうんだからタチが悪いよ」

71話『傍観者』より

 

ご、ごめん、いったん笑わせてくれ…

 

その後一か月ぶりにハンジ(妊娠済み)と再会したリヴァイというのが、子供を抱っこしたカルラと久々に再会したキース&冒頭で貼り付けたエレンのシーンと重なるんだと思います 

まあ、実際のところのリヴァイは流石にハンジの妊娠のことまでは知らなかったとは思いますが(エレンも知らないだろう)

それとも知ってるのか?

ジークに「モテないだろ」と言われた時のリヴァイは、ハンジに失恋、同時にエレンに求愛された直後なので、それはそれは複雑だったと思われ

(もしかしたらエレンの求愛については意味が分かっていなかったかもしれない疑惑)

 

ピクシス指令の命令に背いてまでジークを他の奴に食わせようとした自分の計画が失敗してしまったリヴァイの心境に近いのが、座標で砂遊びをするジークや、完全に生きる気力を失ったイェレナね

リヴァイは自分の殻に閉じこもった状態になり、目が覚めるとエレンにまんまと盗られてしまった初恋相手のハンジと久々に再会したというワケさ

ここでリヴァイは2度目の恋の相手であるミカサの存在を思い出して暴走するに至るんだけど

 

104期ユミル、エレン、ライナーなどなどを織り交ぜながら補完していかないといけないという苦行なんですよねえ、

 

ちゅねが読み取ったところ(間違っているかもだが)、目覚めた後のリヴァイはライナーのような記憶障害が起きている

 

エレンの場合はジークの言葉によってリヴァイ愛が爆発したわけだけど、リヴァイの場合、語りかけていたといえばハンジしかいないわけで

とするとハンジの語りかけからミカサの存在を思い出し、「いっそ二人でここで暮らそうか」で、ミカサとの逃避行生活を夢見たんじゃなかろうか

 

……138話のミカサの妄想、リヴァイのも入り込んでいるんじゃないか?(笑)

偶然にも、ミカサ、エレン、リヴァイの3名が同じような甘い逃避行妄想を抱いていた可能性…( ̄▽ ̄;)

 

133話『罪人達』で、ひとり戦線を離脱したアニが「しばらくは魚しか食べるものが」「いや鳥も食えるか」って言ってるじゃないですか

これ、何気に、ミカサの妄想に対し、ミカサは魚じゃなくて鳥だろう、妄想に魚を入れるとしたらエレンに違いない。それに山小屋ではでっかい魚はとれないよね…いや獲れるのか? などということを一生懸命考えていたちゅねの姿じゃねーか

 

なによ、どういうことなの? 心が読めるの??

 

ということは単なる偶然だろうけど、リヴァイの場合はどっちなんだろうと考えました

リヴァイはなぜか海に入らなかったから、ミカサ同様に鳥かと思ったけれども、奪還作戦の夜の時に、アルミンが熱く語る海の話に聞き入っていたから、鳥も魚もなんじゃないだろうか?(笑)

 

リヴァイの記憶改竄について

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72話『奪還作戦の夜』より

 

瀕死状態から目覚めた時にリヴァイに記憶障害が起きている可能性があります

なぜかリヴァイの中でミカサ愛が爆発しているので、そこから考えられるものとして72話『奪還作戦の夜』のこのワンシーンを思い出しました

ちょうどエレンと背中合わせのように座っているリヴァイ

そして、アルミンが夢中になって話す海の話にいまいち乗り切れないエレンですが、アルミンの熱意に「しょうがねえ」と話を合わせるじゃないですか

これ、113話『暴悪』にて、部下たちからワインをねだられたリヴァイが、理解できなかったものの熱意に負けてしまいワインを飲むことを許可してしまった状況と似ていますよね?

 

リヴァイが目覚めたくなかったのは、自分の判断のせいで結果的に30人の部下たちが死んでしまったこと(エルヴィンと大勢の新兵の死を自分が選んだこともあるのでは)

こういった事実に心がもう耐えられなくなってしまったんじゃないですかね?

それで人に元々備わっている自己防衛機能が働き、自分を守るために都合よく記憶が改竄され、アルミンたち仲良し3人組のエレンの位置に自分がすっぽりと収まってしまった

 

というわけでミカサに常に心配され世話をやかれていたのが、自分だと思い込んでしまった

すると46話『開口』にて展開されたライナーのクリスタに対する目も当てられない言動にピッタリ当てはまりますよね

 

ありゃどう見ても俺に気があるよな?

実はクリスタはいつも俺に対して特別優しいんだが――

46話『開口』より

 

目が覚めてからのリヴァイの様子が、どうもおかしいことにハンジは気が付いていたようです

というのも、46話にて、ハンジとリヴァイのお別れシーンに似たものがあったからなんですが、

 

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46話『開口』より 

132話のお別れシーンにそっくりでしょ

 

リヴァイの場合は、ハンジの「みんな見てるかな」に対して「ヤツみたいなこと言ってんじゃねえよ」と答えているので、総合して考えるに72話『奪還作戦の夜』から調査兵団壊滅状態前後あたりに記憶が退化しているといった感じかね?5年前だっけ?

ハンジの「わかるだろ?」は、「私はクソメガネじゃないよ、調査兵団の団長だよ」「君はなんだ?」と遠回しにリヴァイに元に戻るように促していた

 

そして自分の立場を思い出したことをハンジに伝えるためにリヴァイが選んだ言葉が「心臓を捧げよ」です

 

一方のハンジはリヴァイのその言葉で、ヒストリア一人を犠牲にしないために多くの人の命を犠牲にしてしまった自分の過ちに気づいちゃったという……

公に心臓を捧げていなかったのは自分の方だったね、という悲しいシーンだったのではないか、というのがちゅねの最新見解

(また変わるかもしれないけど)(むずかしいのよ、ほんとに)

 あと、ハンジが最後に思い浮かべた人物はモブリットのようです

(せっかくモブリットがくれた命だったのに台無しにしちゃったね…、とモブリットの顔を思い浮かべた)

(→で「ただで死んでなるものか」です)

ハンジの最期についてポルコの最期を確認せよと指示されているような気がしまして(キヨミさんとポルコの「無料」つながりで)、そこでポルコの死を確認した所、ポルコの右眼がつぶされて左眼のみとなっており、

「これで…、はっきりしたよな、最後まで俺の方が上だって…」

と言っておりました

これ、モブリットがリヴァイに対して言った天からの言葉ですわ(笑)

ハンジの左眼はモブリットを表しているので

モブリットが命をかけてハンジを守ったのに対し、リヴァイは逆にハンジを置いて行ってしまったからさ(^^;)

あんな大人しそうな顔してモブリット……(笑)

 

というわけで、リヴァイの2度目の恋の相手がミカサなことには変わらないんだけど(たぶん)

エレンもリヴァイも潜在的に惹かれていた相手を思い出したという感じかな

リヴァイは1度目の失敗の教訓もあり、ヒストリアやエレン同様に強硬手段に出るんじゃないかと…あくまでも流れ通りになるのなら、の話なんだけど(わからないよね、結局は)