【進撃の巨人】130話 ヒストリア/世界一良い子(追記あり)

※130話の考察ですが、136話までのネタバレあり

 

130話について書くのは2度目になるのですが、あれから色々と考察して、だいぶ考え方が変わりました(-_-;)

 

 

130話のフラッシュバックについて分かったこと

 

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ざっくりと切り出したのですべては映っていませんが、ひとつずつ取り出していくと

 

一番大きなミカサ

→レベリオ襲撃地時、エレンを助けるために来た

→関係ない人たちをたくさん巻き込んで殺してしまったことに胸を痛めた(こっちだな)

 

グリシャ

→使命を全うしようとしたが、罪のない子供たちは殺せないと思いとどまった

 

アルミン

→ミカサを侮辱されたことが許せなくてエレンに殴りかかり、ボコボコにされた

 

ジャン、ミカサ、サシャ、コニー、アルミン

→エレンの後継を誰にするかという話の時、互いが互いのことを思い、自分が後継すると名乗り出た 

 

壁を壊すベルトルト

→ライナーが可哀そうになり、任務を遂行しようと決めた

 

グリシャの父

→息子がああなってしまったのは全て自分に責任があると、自分を責めた

 

ジー

→弟のエレン、すべてのユミルの民を救いたかった

 

ファルコ

→空を飛ぶ鳥に、ここは危ないから来てはいけないと言った

 

小さいコマのミカサ

→50話『叫び』での「マフラーを巻いてくれてありがとう」のミカサ???

「何もできないままだった」と泣くエレンに「そんなことないよ」と言ってあげた

 

ヒストリア

→みんなが助かるなら自分一人が犠牲になると言った

→(良い予想)自分は父に裏切られていた、生まれてこなければ良かったというような胸の内を打ち明けたエレンに、再び「そんなことないよ」と言って慰めてあげた

→(悪い予想)エレンのために子供を作った

 

ピーク

→エレンに銃口を向けたが、始祖を殺したら収容区の家族の身が危うくなるので、降参することにした

 

リヴァイ

→レベリオ襲撃後の撤退時、飛行船内にて

荒んだ目になってしまったエレンのことを、何がそうまでさせたんだと思った感じ?

ちょっと飛躍して、教育係だった自分が悪かったのか?とか(^^;)

グリシャの父みたいな感じなのかしら?

 

ハンジ

→不明

 

とまあ、こんな感じで、総括すると他者を思いやる優しさのようなものが描かれたシーンが散りばめられているように思いました

それを踏まえて、その前にある3つのシーンについて考えると

 

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↑眠っているエレンの分もミカサが薪を集めていた

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↑食べられるために柵の中にいることも知らずに、世話をする自分(ユミル?)のことを優しい人だと懐いてくる豚を可哀そうと思い逃がそうとした

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↑この子は親のエゴを押し付けずに、自由に育ててあげよう、たくさん遊んであげようと思った

こういうようなことになるかな

 

そのあとの流れを順に追っていくと、憲兵団の計画していること、戦うか逃げるかの選択、自分が世界を滅ぼすつもりだということを寸分たがわずにフロックとヒストリアに話したエレン

しかし、憲兵団がジークを食わせようとしているのはヒストリアの方なので、フロック

には嘘を伝えたということになりますよね

戦うか逃げるかの選択肢を与えられたフロックは、壁内人類を救うためならばと戦うことを選びます

こうしてエレンは嘘をついてフロックを従わせることに成功しました

これは、エルヴィンが人類を救うためと嘘をついてリヴァイを従わせたことと同じなのではないかと思いました

 

一方のヒストリアは世界を滅ぼすことなど間違っているとエレンを止めようとします

しかしエレンは譲りません

さらに、世界一悪い子のお前なら出来るはずだとエレンはヒストリアに迫ります

 

ここからが予想となりますが、

エレンは父親の記憶を見たことでひどく傷つき、「自分なんかいらなかったんだ」と思うようになっていて、その胸の内をヒストリアに打ち明けたのではないでしょうか

もしくは自分に課せられた使命の大きさに耐えられず、死んでしまいたいと思ったのか

 

ヒストリアのいう悪い子とは、生まれてこなければ良かったと泣いている子がいたら、人類を救うことよりもその子の方へ飛んで行き「そんなことないよ」と言ってあげることですよね

 

だから、ヒストリアに会いに行ったエレンとの間に、再びそのようなやりとりがあったのだろうと思います

 

そしてアニ義父の名言

「この世のすべてからお前が恨まれることになっても、父さんだけはお前の味方だ、だから約束してくれ、帰ってくるって」

というようなことをヒストリアはエレンに言ってあげたんだじゃないのかなあ

で、子供を作る発言なわけですよね

 

ヒストリアがエレンの帰りを待ち続けるのは、妊娠する必要がありますよね

一人の男を待ち続けるために他人の子を妊娠するなんて、普通、ありえませんよね(^^;)

 

……やったでしょ

やらないわけがないでしょ、これ

 

既にちゅねの中ではヒストリアのお腹の子の父はエレンである方の比重が高くなっていたのですが、そうだとしてもなぜヒストリアがそれに至ってしまったのかが、ちょっと謎だったんです

ミカサのことを知っておきながらヒストリアがそんなことするか?

ユミルに「胸を張って生きろよ」と言われていたのに……

でもこうして考えたら、エレンがすべて悪いということで解決できるじゃないですか( ̄▽ ̄;)

 

こうしてエレンの帰りを待つヒストリアを島に残し、エレンは皆とマーレに渡り、ミカサに「お前はオレの何だ?」と尋ねてみたりという奇行におよび(ミカサにも「味方」と言ってもらいたかったらしいと思われ)、ジークにミカサの好意の正体を教えてもらったことで、ようやく自分のあやまちに気が付いた、ということじゃないのかと

 

ミカサは昔からずっとエレンの味方だったのですよ

突然巨人になってしまったときにも、バケモノだとは一切思わずにエレンをかばい、

ハーネスを助けることができず「何もできないままだった」と泣くエレンに、ヒストリアと同じように「そんなことないよ」と言ってくれたことも思いだしたのでしょう

ミカサがこの時言ったことって「生まれてきてくれてありがとう」ですよね

レベリオ襲撃を決行し子供を含めたくさんの民間人を殺して取り返しがつかなくなっても、ミカサは「帰ってきて」と言ってくれた

 

で、ここで注目なのはジークの狸おやじぶり

エレンのことが好きだという女の子に「お前はどう応えるんだ?」とカマをかけ、ユミルの民の安楽死計画についてのエレンの真意を聞き出していると思われます(^^;)

エレンはそうとも知らずに正直に答えてしまったことで、実はエレンが安楽死計画に賛成していないことをジークは知ることができたわけなんですね

 

まあ、ユミル争奪戦の兄弟対決はエレンの勝ちになるんですが

 

さてさて、二人の女性がエレンの帰りを待つことになっている状況ですが(妊娠相手は確定ではない)、エレンはそういった人たちのことよりも結局は自分のエゴの方が大事で、世界で一番の自由を勝ち取った証としての景色を得るために地鳴らしで世界を滅ぼそうとしていただけだったのでした

 

そうなってしまった原因の一つとして、ミカサとアルミンの元に帰れなくなってしまったことに絶望したこともあったのではないでしょうか?

(アルミンはミカサを傷つける奴は許さないようなので)

 

まとめるとこんな感じになるのかな?

初期の頃よりもスッキリまとめられたような気がする(^^;)

また読み違えしている可能性もありますが

 

もちろん、ヒストリアを妊娠させた相手がエレンでない場合は、こんなにドキドキハラハラすることもなかったのですが

ちゅねはもう心臓バクバクです

 

……また最悪なこと思いついた

人類を滅ぼすというエレンを容認することができるのがヒストリアなら、エレンに合っているのはヒストリアですよね

ミカサなら何と言われようが「ダメ」の一点張りだったと思うから

と、ここで思い出しましたが、ヒストリアも最初は反対していたのでした

あれは別に良い子になっていたわけじゃない

いくらヒストリアだって罪のない子供たちを犠牲にすることに賛成するわけがないじゃないですか

それくらいなら自分が犠牲になったほうがいいと思ったわけでしょ

それを押し切られてしまったということは、ヒストリアはエレンの前で良い子になってしまったんじゃない?

「次の私の役割は、あなたの帰りを待つ役ですね」なんてさ

 

まさかヒストリアの方が精神崩壊しているなんてことは――

て、すぐに精神崩壊させたがるんだから

 

(追記)

一日経ったら、この可能性のほうが高い気がしてきた

たしかリヴァイも最初の頃、ヒストリアをこうやって脅してたでしょ

最初から相手に言わせることは決まっていながら選択肢を与えるというやり方を使って

で、エレンはジークとの始祖ユミル争奪戦の時もこれを使ったわけで

エレンはリヴァイからこの技術を盗み取っていたんだろうな(-_-;)

あのシーン、ミカサはドン引きしてるけど、エレンの目がどうも感銘をうけているように見えるんですよね……

つまりエレンて暴力がたまらなく好きというリヴァイと同じ性癖を持っているんでしょ(;'∀')

だからリヴァイもそれを見抜いたってことでしょ(;'∀')

もっと悪く考えると、エレンは「人を殺してみたい」と常々思っているような子供で、ミカサが攫われたことを聞いた時に「よし、悪い奴なら殺しても大丈夫だろう」と思い人攫いたちを探しに行った

 

リヴァイがヒストリアを脅迫したところを読み返してみたら、「戦うか」「従うか」なんて、座標に居た子供エレンが言い放ったセリフそのものでワロタ

リヴァイも座標でそれ聞いて痛感したんじゃないの?

やっちまったって

 

この点において、ミカサはリヴァイを恨んでもいい

二人の違いは、リヴァイは人類のため、エレンは自分の夢のためにヒストリアを脅迫したってことかしら(-_-;)

 

アッカーマンは本能で動く習性があるんじゃないのかな?

ちゅねの予想ではミカサの本能は「弱きものを助ける優しさ」みたいな感じで、そのミカサがリヴァイの命令にすぐに従っていたことがポイントだったんですよ

あとハンジにも

あとアルミンか(最初からアルミンには黙って従ってたもんね、そういえば)

ミカサってエレンのことは守っていたけれど、エレンに従うことってあまりなかったですよね?

だからエレンは「昔から嫌いだった」と言ったんですよ

従ってくれないから

 

ミカサとは対照的にヒストリアはDV被害者になりやすい子だ

脅されるとすぐに言いなりになっちゃうから

憲兵と争うか、逃げるか」で、エレンは最初からヒストリアに争わせようとしていていたのに、第3の選択肢の自己犠牲を選ぼうとするもんだから、業を煮やして本性を現したんだよ

そしてヒストリアの方から「子供を作るのはどう?」と言わせた、という可能性ないか?

 

エレンの野望夢は世界一の自由を手に入れることでしょ

世界を滅ぼした後は、島のトップに立たないといけないんじゃない?

王になることで夢の完遂でしょ

だとしたらエレンを殺さないと、ヒストリアの元にDV男が帰ってきちゃうんですけど!(;'∀')

 

やっぱりエレンてヒストリアの気を引くためにマッチポンプしてたんじゃない?

なぜロッド・レイスだけ生かせと命令したのか、イマイチよく分からないんですよ

でも傀儡の女王を手に入れるためと考えたら腑に落ちるでしょ

それでヒストリアの前でヒーロー気取って惚れさせようとしたのにそれがうまくいかなくて(笑) 最終的に脅迫したんじゃないでしょうね

とんだDV野郎じゃねえか……

 

ええと、エレンをどこまでクソ野郎に解釈していいのか分かりません(-_-;)

ごめんね、エレン

ひとつの可能性として書いただけだから

 

トラウマ与えようとしてくる作者からの被弾に備えてるだけだからさ(;'∀')

 

2021.2.21(追記)

↓もうひとつの仮説

tyune.hatenablog.com