『エヴァ』完結を前に振り返る“1997年” 『Air/まごころを、君に』と『もののけ姫』|Real Sound|リアルサウンド 映画部
『風の谷のナウシカ』は見ていても、『エヴァンゲリオン』は見ていないのですが、庵野秀明がナウシカが好きで宮崎駿コンプレックスなのは、色んな記事を読んでいてなんとなく伝わってきました
人気の出る作品なのできっと面白いんだろうとは思うんですが、映画のラストでやらかしたみたいなことを話できき、「近づかないで良かった」「助かった」と結論付けてしまい、ここまで生きてきてしまいました(^^;)
庵野秀明が宮崎駿に愛されているな~というのも、なんとなく気に食わなくて(おい)
宮崎駿は吾朗を愛せ、バカ(違)
いや、こんなことを書きたいわけじゃなくて
リンクを貼った記事を読んだら、宮崎駿及び庵野秀明のことが理路整然と書かれていて、そうかそうか「人間を罰したい系物語」というジャンル分けが出来るんだな、ということをふと思いまして
ちゅねが今リアルタイムで読んでいる作品では『進撃の巨人』がこれにあたる
ちゅねの中では「ナウシカ」の系譜と呼んでいます
『ナウシカ』は『ゲド戦記』から派生したものらしいですが、いかんせん『ゲド』を読んでいないので、果たしてゲドが「人間を罰したい系物語」に当たるのかどうかも全く分からないんですよー(本は買ってある)
あと、もう一つ、こちらも読んでも観てもいないんですが(^^;) ↓この記事を読んで『えんとつ町のプペル』も、「人間を罰したい系」物語に加えたい
記事がいつ消されるか分からないので、冒頭のリンク記事から宮崎駿の言葉のみ引用してしまいます
「いや、僕は人間を罰したいという欲求がものすごくあったんですけど、でもそれは自分が神様になりたいんだと思っているんだなと。それはヤバいなあと思ったんです。それから『新世紀エヴァンゲリオン』(庵野秀明監督)なんかは典型的にそうだと思うんだけど、自分の知ってる人間以外は嫌いだ、いなくてよいという、だから画面に出さないという。そういう要素は自分たちの中にも、すごくあるんですよ。時代がもたらしている、状況がもたらしているそういう気分を野放しにして映画を作ると、これは最低なものになるなと思いましたね」
人間を罰したいというと大げさに聞こえてしまうんだけど、大なり小なり「こんちくしょう」という気持ちを 人に対して抱いている
というものの例として、『えんとつ町のプペル』を挙げました
記事を読んだところ、作品のモデルは西野亮廣本人だそうで、「夢を持つと笑われる社会を変えたい」「やってみないとわからないことを否定するな」というものを込めて作られたそうです
で、作品概要を読んだところ、ものすごく『進撃の巨人』なんですよね
ここで声を大にして言っておきますが、「パクリ」と言いたいわけではないですよ
社会というものに閉塞感を抱き、人を罰したいという想いがある作家が、そういうもをモデルに物語を作ると、似たような創造物が出来上がるのではないかということが言いたいのです
“本作とそのファンのことを「宗教」と呼ぶ声がある”とのことで、やっぱりというか、当然と言えば当然の流れなのかもしれない
宗教の教本となるかどうかは、ほんとに紙一重なんだと思いますよ
聖書はエンタメと言われて、なるほどと思ったし
ある意味『人間を罰したい系』物語の宿命なんだろうなあ
というか、ファンが布教した時点で宗教になってしまうのか? ひょっとして
創造することはしないけれども、同じように鬱屈とした想いを抱く人たちの心に響く(ファン=信者)
また、物語の要となる結末においては、素直に受け止められる人もいれば、「違うだろ!」となる人が出るのは仕方のないことだとは思う
同じように鬱屈してても全く同じではないですからね
自分の求める“神”ではなかったと判断すれば信者を辞めればいいだけのこと
ま、ちゅねもそうなんだけど、去り際には後足で砂をかけていきますけど(^^;)
かつて富野由悠季が『進撃の巨人』について語ったことをピックアップした記事を読みましたが(全文読みたい)
単行本を4巻ほど読んで「人間を罰したい系物語」であると分かったのでしょう
『エヴァンゲリオン』についても言及しているらしいですが、同じ「人間を罰したい系」作家としての同族嫌悪(または愛憎)ということかなあ?
とはいえ、なんだかんだと宮崎駿にも富野由悠季にも愛されている庵野秀明に、ちゅねは抱く意味のない嫉妬心を……
これが孫世代(諌山創)ともなると、不思議と嫉妬心も湧いてこないんだけど(愛されてるのかどうか知りませんが。業界もちと違うから接点も少ないだろうし)
『進撃の巨人』の諌山創は、先人たちの創ったものと全く同じものは創るわけにはいかないだろうし、結末に至っても、既存の作品よりも一歩先へ、あるいは逆手にとって、という想いはあると思います
まあ、これについては庵野秀明も同じだろう
寄り道(?)している間に、同じ時代に並び立ってしまったことだし……
ところで、ちゅねが好きなのは『天空の城ラピュタ』なのですが、この系譜のめちゃくちゃ面白い作品があまり出てこないのが、とても寂しいです
ちゅねは初めて『天空の城ラピュタ』を観た中学生の時に、感動しすぎてしばらくの間『ラピュタ』の世界から戻ってこられませんでした
震えたというか、ほんとにふわふわと夢見心地で足が地についていない状態で学校生活を送りましたよ(笑)
あれ以来『ラピュタ』を探し続けていますが、探し方がいけないのか、本にさける小遣いにも限界があり、読んだ作品の中で尚且つ気に入ったものはひとつでした(´;ω;`)
『天空の城ラピュタ』がパーフェクトすぎるんだろうなあ……
シリアス、コメディ、恋愛、このバランスが最高
そういえば『グーニーズ』も好きだった
まあ、「土から離れては生きられないのよ!」のラピュタも人間を罰したい系ではあるんだけど
そういや、シータが急に覚醒してムスカに説教するシーンは唐突といえば唐突でしたよね
「え?」とぎょっとしました
その後に「バルス!」ですものね
やられた(笑)
でも『ラピュタ』って天空のほうにトキメキを感じませんか?
あれを見て、「地面から離れて暮らすなんて良くない!」とはなりませんよね(^^;)